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寝たい時に眠れず、起きたい時に起きられないあなたへ。体内時計のずれについて知ってほしいこと


こんにちは、京都市右京区でカイロプラクティックの施術をしている髙井です。夜になってもなかなか寝つけず、朝は起きたい気持ちがあるのにどうしても体が動かない。そんな経験に心当たりはありませんか。
実はそれ、単なる寝坊や生活の乱れではなく、体内時計そのものがずれてしまうことで起こる不調が関係している場合があります。学校や仕事に遅刻が続いてしまい、本人も家族もどうしていいかわからずに悩んでいるケースも少なくありません。この記事では、そうした起立性調節障害とも関連が深い、睡眠と覚醒のリズムが乱れる状態について、できるだけわかりやすくお伝えしていきます。




眠れない、起きられないのは気持ちの問題ではなく、体の中の時計が乱れているサインかもしれません、まずは仕組みを知ることから始めましょう
まず知っておいてほしいのは、こうした状態にはちゃんとした理由があるということです。ここでは体の中で何が起きているのか、そのメカニズムから一緒に見ていきましょう。
私たちの体には、だいたい24時間のサイクルで動く「体内時計」という仕組みが備わっています。この時計が正常に働いていれば、夜になれば自然と眠くなり、朝になれば自然と目が覚めるようになっているんです。ところが、この体内時計が刻むリズムと、実際に社会生活で求められる時間とがずれてしまうことがあります。そうなると、いくら「今夜は早く寝よう」「明日は早く起きよう」と意識しても、体がそれについてこなくなってしまうんですね。眠りたいのに目が冴えて眠れない、起きたいのに体が鉛のように重くて起き上がれない。これは本人の意志の弱さが原因ではなく、体内時計そのものが乱れてしまっているために起こる現象なんです。この状態が続いて日常生活に支障が出てしまうことを、体内時計のリズム障害と呼んでいます。
この体内時計のずれは、実は思春期から青年期の年代に特に起こりやすいと言われています。ホルモンバランスの変化や、夜遅くまでスマホやパソコンの画面を見る時間が増えることなどが関係していると考えられています。
お子さんを持つ保護者の方からも「うちの子、夜は全然眠くならないのに、朝は起こしても全く起きてこないんです」というご相談をよく受けます。そのたびに感じるのは、多くの場合、本人自身も「早く寝たいのに眠れない、起きたいのに起きられない」という苦しさをちゃんと抱えているということです。周りからは夜更かしをして寝坊しているように見えても、実際は眠るタイミングと起きるタイミングそのものを体が見失ってしまっている状態であることが多いんです。ここを理解してあげるだけで、家族の対応も少し変わってくるのではないでしょうか。
ここでは、体内時計の乱れによって起こりやすい代表的なパターンをご紹介します。ご自身やご家族の状態と当てはめながら、読み進めてみてくださいね。
一番よく見られるのが、眠りのタイミングがどんどん後ろにずれていくタイプです。布団に入ってもなかなか寝つけず、明け方近くになってようやく眠気がやってくる。そうなると当然、朝は起きたくても起きられません。
目覚まし時計が鳴っても気づかない、無理やり起きても頭がぼーっとして体が重い。学校や仕事に遅刻が続いてしまい、それが本人にとって大きなストレスになっているケースもよく耳にします。頑張って早く布団に入っても結局眠れないまま朝を迎えてしまい、さらに起きられなくなるという悪循環に陥りやすいのが特徴です。
先ほどとは反対に、まだ夜も明けていない深夜の時間帯に目が覚めてしまい、夕方になると強い眠気に襲われるというパターンもあります。
こちらは日中に大きな支障が出にくい場合もありますが、夕方以降に大事な用事があると集中力が続かなかったり、早すぎる時間に目が覚めてしまうことで結果的に眠れる時間そのものが足りなくなってしまうことも少なくありません。
昼夜の区別なく眠くなったり目が覚めたりを繰り返す、いわば眠りと覚醒のリズム全体がバラバラになってしまうタイプもあります。この場合、日中に何度も眠ってしまい、夜になると逆に眠れなくなるという状態を招きやすいです。
こうした症状に心当たりがある方は、少し立ち止まって自分の生活を振り返ってみてほしいと思います。あなたはどのタイプに近いでしょうか。
ここまでは体内時計のリズムそのものについてお話ししてきましたが、実は「起きたいのに起きられない」という同じ症状の裏に、別の体の不調が隠れていることもあります。この視点を持っておくことも大切です。
特にお子さんの場合、朝起きられないだけでなく、頭痛や立ちくらみ、腹痛、強い倦怠感などが一緒に出ているのであれば、自律神経の働きに関わる不調が背景にある可能性も考えられます。実際に当院にも、朝15時ごろまで起きられず、起きた後も頭痛や吐き気、全身のだるさが続いていたという17歳の男の子が来院されたことがありました。病院で検査を受けて薬を処方されたものの、なかなか改善しなかったそうです。その方は姿勢の検査を行ったところ、猫背の傾向や頭が前に出た姿勢、それに筋力のバランスの乱れが見られ、そこから自律神経の乱れや神経の圧迫が起きていると考えられました。体の外側と内側、両方からバランスを整えていくことで、少しずつ眠れる時間帯と起きられる時間帯が整っていったという経過をたどっています。もちろん個人差はありますし、当院では診断や医療行為は行っておりませんが、こうした背景があることも知っておいていただきたいです。
それでは、実際にどうすれば眠りたい時に眠れて、起きたい時に起きられる体に近づけていけるのか、日常生活の中で意識してほしいポイントをお伝えします。今日からできることばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
体内時計をリセットするために一番大切なのが、朝の光です。起きたらまずカーテンを開けて、太陽の光を全身に浴びるようにしてみましょう。
目に入る光の情報は脳に伝わり、そこから体内時計がリセットされる仕組みになっています。朝日を浴びることで、その十数時間後くらいに自然と眠気がやってくるように体が準備を始めてくれるんです。曇りの日でも、屋外の光は室内の照明よりもずっと強いので、できるだけベランダや窓際で光を感じる時間を作ってみてください。
光と同じくらい大切なのが、食事の時間を毎日できるだけ揃えることです。特に朝ごはんは、体の末梢にある時計をリセットする役割を持っていると言われています。
朝はあまり食欲がないという方も多いかもしれませんが、少量でも口にする習慣をつけることで、体内時計への働きかけが変わってきます。
日中、特に午前中から午後にかけて軽く体を動かしておくことも効果的です。体が適度に疲れることで、夜に自然な眠気を感じやすくなります。
激しい運動でなくても構いません。散歩程度でも十分効果がありますので、無理のない範囲で続けてみてください。
| 意識すること | 具体的な行動 |
|---|---|
| 朝の光 | 起床後すぐにカーテンを開けて光を浴びる |
| 食事の時間 | 朝食を含めて毎日同じ時間に食べる |
| 日中の活動 | 散歩など軽い運動を取り入れる |
| 夜の過ごし方 | 強い光やスマホの使用を控える |
これらを一気に全部やろうとすると疲れてしまうので、まずは一つだけ、今日から続けられそうなものを選んで始めてみてくださいね。
ここまでお話ししてきたように、寝たい時に眠れず起きたい時に起きられないという状態は、決して気持ちの問題やだらしなさが原因ではありません。体内時計という、目には見えない体の仕組みがずれてしまっていることが背景にあるケースがとても多いんです。私はこれまで多くの方の体と向き合ってきましたが、原因がわからないまま一人で悩み続けている方ほど、症状が長引いてしまう印象があります。生活習慣を見直すことで改善していく方もいれば、自律神経や姿勢のバランスから根本的にアプローチしていく必要がある方もいます。どちらにしても、まずは自分の状態を知ることが最初の一歩です。もし今、眠りたい時に眠れず、起きたい時に起きられずに苦しんでいるなら、決して一人で抱え込まないでください。ご本人はもちろん、ご家族だけで悩んでいるという方も、いつでもお気軽にご相談いただければと思います。



