過敏性腸症候群

過敏性腸症候群とは

過敏性腸症候群（IBS）とは、大腸に炎症や潰瘍などの目に見える異常がないにも関わらず、慢性的な腹痛や腹部の不快感とともに、下痢や便秘などの便通異常が続く病気です。

検査をしても特別な異常は見つからないのに、お腹の症状が長期間続くことが特徴で、腸の運動を支配する自律神経のバランスが崩れることで起こると考えられ、仕事や日常生活に大きな支障をきたす深刻な症状です。

日本人の約10～15%に見られるとされており、人口に換算すると約1,200万人から1,800万人の方がこの症状を抱えています。特に20代から40代の働き盛りの世代に多く見られ、現代のストレス社会とともに患者数は増加傾向にあります。

過敏性腸症候群を放置すると、日常生活の質が著しく低下し、仕事や学業での集中力の欠如、頻繁な早退や欠勤による社会的信頼の失墜が進行します。

最悪の場合、完全に外出できなくなる引きこもり状態や、職場や学校に通えなくなる社会復帰困難な状況に陥り、うつ病や不安障害などの精神的な病気を併発する可能性が高くなります。

過敏性腸症候群の原因

医学的には過敏性腸症候群の主な原因は以下のように説明されています。

精神的ストレス

仕事のプレッシャーや人間関係の悩み、環境の変化などが自律神経のバランスを崩し、腸の運動異常を引き起こします。

脳腸相関の異常

脳と腸が相互に影響し合う関係性が乱れ、ストレスや不安が直接的に腸の過敏反応を引き起こします。

腸内環境の乱れ

腸内細菌叢（腸内フローラ）のバランスが崩れることで、腸の炎症や過敏性が増大し、消化機能に悪影響を及ぼします。

自律神経の機能異常

交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで、腸の蠕動運動が過剰になったり減少したりして、正常な消化活動が妨げられます。

このように過敏性腸症候群は複数の要因が影響しており、過敏性腸症候群と一口に言っても、一人ひとりその原因は大きく異なります。

さらに、その原因が複雑に絡み合っているため、過敏性腸症候群を改善するためには原因究明のための徹底的な検査が必要です。

病院とはここが違います

過敏性腸症候群の場合、病院では次の治療法が一般的です。

薬物療法

症状に応じて整腸剤や止痢薬、鎮痙剤などが処方されますが、根本的な原因解決ではなく対症療法にとどまり、薬に依存する可能性があります。

個人差により効果が得られない場合も多く、副作用のリスクも伴います。

食事療法

脂肪分や刺激物を控える食事制限が指導されますが、厳格な食事制限により栄養バランスが崩れる可能性があります。

また、社交的な食事の機会が制限され、個人の体質により効果に大きな差があるのが現実です。

生活習慣指導

運動や睡眠、ストレス管理の改善が推奨されますが、忙しい現代社会では実践が困難です。

さらにストレスの根本的な原因（職場環境など）を変えることは難しく、継続的な改善が困難な場合が多くあります。

過敏性腸症候群を改善するために

まずはあなたのお腹の症状がなぜ過敏性腸症候群として現れているのか、その原因を明らかにします。

現状を正しく把握することが症状改善のためには大切であり、原因を取り違えたまま治療を進めてしまえば改善は見込めないからです。

過敏性腸症候群は気づかない間に発症することが多く、ストレスや食生活の乱れだけではなく自律神経の機能異常を繰り返すようになります。当院では詳細に分析し、腸のどこに問題があるかを見つけ出します。そしてその検査結果を元に施術を行います。

当院の特徴

臨床経験豊富なカイロプラクターが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

過敏性腸症候群の臨床経験を多く積んでいるカイロプラクターが責任をもって検査や施術を行います。そして施術だけではなく、生活習慣指導や効果的なストレス管理法もお伝えしながら、あなたの過敏性腸症候群のお悩みに向き合います。

過敏性腸症候群でお悩みなら一度ご相談ください。

過敏性腸症候群のQ＆A

過敏性腸症候群は自然に治りますか？

症状は良くなったり悪くなったりしますが、適切な治療とストレス管理により多くの方が症状をコントロールできるようになります。完全放置では改善は困難ですが、正しいアプローチで改善が期待できます。

過敏性腸症候群の人がやってはいけないことは？

脂肪分の多い食事や香辛料、アルコールの過剰摂取は控え、無理なストレスを溜め込まないことが大切です。また、不規則な生活リズムも症状悪化の要因となります。

検査で異常がないのに、なぜ症状が続くのですか？

腸の機能的な問題であり、自律神経の乱れや脳腸相関の異常により、検査では見つからない症状が現れるためです。構造的な異常がなくても機能的な問題は存在します。

ストレスがなくなれば完治するのでしょうか？

ストレス軽減は重要ですが、腸内環境や体質的な要因もあるため、総合的なアプローチが必要です。ストレス管理だけでは不十分なケースも多くあります。

薬を飲み続けても大丈夫ですか？

医師の指導の下で適切に使用すれば問題ありませんが、根本的な改善のためには生活習慣の見直しも重要です。薬物療法は対症療法であることを理解しておきましょう。

食事で気をつけるべきことは何ですか？

規則正しい食事と、脂っこい食べ物や刺激物を控え、発酵食品を積極的に摂取することをお勧めします。個人差があるため、症状を記録して傾向を把握することも大切です。

他の病気に発展する可能性はありますか？

IBSが直接的にがんなどの重篤な病気に発展することはありませんが、精神的な負担から他の疾患を併発する可能性があります。早期の適切な対処が重要です。

どのくらいの期間治療が必要ですか？

個人差がありますが、生活習慣の改善と適切な治療により、数ヶ月から1年程度で症状の改善が期待できます。継続的な取り組みが症状安定の鍵となります。

症状が悪化する原因は何ですか？

ストレスの増加、不規則な生活、食事内容の乱れ、睡眠不足などが主な悪化要因として挙げられます。季節の変わり目や環境変化も影響することがあります。

完全に症状をなくすことはできますか？

多くの方が症状をコントロールし、日常生活に支障のないレベルまで改善することが可能ですが、体質改善には時間がかかります。完治よりも症状との上手な付き合い方を身につけることが現実的です。

過敏性腸症候群に悩んでいた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

当院のカイロプラクティックは過敏性腸症候群と相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。過敏性腸症候群に悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて身体の変化を実感しています。

もう遅い、と考えずに一緒に理想の自分になりましょう！