赤ちゃんの寝返りがうまくできない

赤ちゃんの寝返りが上手くできないの症例報告

赤ちゃんの寝返りが上手くできないとは

赤ちゃんの寝返りが上手くできないとは、一般的に生後5ヶ月から7ヶ月頃に獲得されるはずの寝返り動作が、月齢相応の時期になっても自力でできない状態を指します。

首がすわり、腕や背中の筋力が発達してくると、赤ちゃんは自然と仰向けからうつ伏せへ、またはうつ伏せから仰向けへと体を回転させる動作を始めますが、この動作の習得に時間がかかったり全くできなかったりする場合があります。多くは個人差の範囲内ですが、生後8ヶ月を過ぎても全く寝返りをしない場合や他の運動発達にも遅れが見られる場合は、専門家による評価が必要となることもあります。

寝返りは赤ちゃんの最初の大きな運動発達であり、その後のお座り、ハイハイ、つかまり立ちへとつながる大切な発達段階です。こども家庭庁が令和5年に実施した乳幼児身体発育調査によると、生後6ヶ月時点での寝返り通過率は約90%程度とされており、約10%の赤ちゃんがこの時期に寝返りをまだ獲得していないことになります。

寝返りができないことを放置すると、その後の運動発達の遅れにつながる可能性があります。寝返りはお座り、ハイハイ、つかまり立ち、歩行へと続く運動発達の重要なステップであり、この段階でつまずくと次の発達段階への移行も遅れることがあります。

うつ伏せの姿勢を取らないことで首や背中、腕の筋力が十分に発達せず、全身の筋緊張のバランスが崩れてしまうこともあります。長時間同じ姿勢で寝ていることにより頭の形が歪んだり、向き癖が固定化したりする問題も生じます。運動発達の遅れは他の発達領域にも影響を及ぼし、言語発達や社会性の発達にも遅れが出る可能性があります。最悪の場合、脳性麻痺や筋疾患、発達性協調運動障害などの見逃しにつながり、早期介入の機会を失ってしまうこともあります。

赤ちゃんの寝返りが上手くできない原因

医学的には赤ちゃんの寝返りが上手くできない主な原因は以下のように説明されています。

発達速度の個人差

赤ちゃんの成長には大きな個人差があり、寝返りの時期も生後4ヶ月から8ヶ月頃と幅があります。特に早産児の場合は出産予定日を基準に発達を評価する必要があり、正期産の赤ちゃんと比較して遅れて見えることがあります。

筋緊張の低下や筋力不足

何らかの原因で首や背中、腕の筋肉の緊張が弱く、寝返りに必要な力が十分に発達していない状態です。手足がだらんと伸びる様子が見られることもあり、徐々に追いついていく場合と継続的な支援が必要な場合があります。

うつ伏せの姿勢を好まない性格

仰向けの姿勢が心地よく、うつ伏せにすると不快に感じて泣いてしまう赤ちゃんがいます。この場合、本人が寝返りをする必要性を感じず、自然と寝返りをするまでの時期が遅くなることがあります。

環境的要因

柔らかすぎる寝具に寝かせていると体が沈み込んで力を入れにくく、寝返りがしづらくなります。また、厚着をしていたり、ラックやバウンサーで過ごす時間が長く床で自由に動く機会が少なかったりすることも原因となります。

脳性麻痺や神経系の問題

出生前後や新生児期に脳に障害を受けた場合、四肢や体が突っ張ったり、自分の思うように動かせなくなったりすることがあります。動きがスムーズでなく異常なパターンになることも麻痺の一種です。

このように赤ちゃんの寝返りが上手くできないのは様々な要因があり、一人ひとりその原因は大きく異なります。

さらに、その原因が複雑に絡み合っているため、赤ちゃんの寝返りが上手くできない状態を改善するためには原因究明のための徹底的な検査が必要です。

病院とはここが違います

赤ちゃんの寝返りが上手くできない場合、病院では次の治療法が一般的です。

経過観察

発達の個人差の範囲内と判断された場合、定期的な健診で成長を見守り様子を観察していく方法が取られますが、定期的な受診が必要となり保護者の不安が長期間続くことがあります。

また本当に問題がある場合の発見が遅れるリスクもあります。

発達検査

遠城寺式発達検査などを用いて運動・社会性・言語などの各分野での発達段階を客観的に評価し、どの領域に遅れがあるかを明確にします。

しかし検査結果が数値化されることで、他の子と比較してしまい保護者の心理的負担が増すことがあります。また検査時の赤ちゃんの機嫌や体調により正確な評価ができないこともあります。

理学療法・作業療法

理学療法士や作業療法士による運動発達を促すプログラムが提供され、姿勢の取り方や体の動かし方の練習、親への指導が含まれます。

継続的に通院する必要があり時間的・経済的負担がかかります。また赤ちゃんが訓練を嫌がる場合、無理に続けることで親子関係にストレスが生じることもあり、効果が出るまでに時間がかかり即効性は期待できません。

赤ちゃんの寝返りが上手くできないを改善するために

まずはなぜ赤ちゃんの寝返りが上手くできないのか、その原因を明らかにします。

現状を正しく把握することが症状改善のためには大切であり、原因を取り違えたまま施術を進めてしまえば改善は見込めないからです。

赤ちゃんの体の状態は一人一人異なり、発達速度の個人差、筋緊張の低下、環境的要因など様々な原因が考えられます。当院では赤ちゃんの体を詳細に分析し、どこに問題があるかを見つけ出します。そしてその検査結果を元に施術（小児カイロプラクティック：赤ちゃんに優しい調整法です）を行います。

赤ちゃんは出生時に狭い産道を通ります。この過程で、頚部や頭部に物理的なストレスがかかることがあると考えられています。当院では、赤ちゃんの身体の状態を確認し、必要に応じて優しいケアを提供しています。生後1か月目から当院では対応しております。

当院の特徴

臨床経験豊富なカイロプラクターが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。赤ちゃんの運動発達の専門家ですので、安心してご来院下さい。

赤ちゃんの体は非常にデリケートですが、当院の施術は極めてソフトで安全性が高く、多くの保護者の方から信頼をいただいています。神経系の働きを整え体のバランスを最適化することで、赤ちゃんが本来持っている発達する力を引き出すアプローチを行います。施術だけではなく、ご家庭でできる簡単な体操や環境の整え方についてもアドバイスさせていただきます。

赤ちゃんの寝返りが上手くできないことでお悩みなら一度ご相談ください。

赤ちゃんの寝返りが上手くできないのQ＆A

赤ちゃんの寝返りができないのは自然に治りますか？

多くの場合、発達の個人差の範囲内であり、時期が来れば自然にできるようになります。ただし生後8ヶ月を過ぎても全く寝返りをしない場合や、体の突っ張りや筋肉の極端な弱さが見られる場合は、専門家の評価を受けることをお勧めします。

寝返りができない赤ちゃんがやってはいけないことは何ですか？

無理に寝返りをさせようと強く体を捻ったり、長時間うつ伏せのまま放置したりすることは避けてください。また、柔らかすぎる寝具や厚着も寝返りを妨げます。赤ちゃんが嫌がるのに無理に練習を続けると、かえって抵抗感を強めてしまうこともあります。

寝返りができないと将来歩けなくなることはありますか？

寝返りができないからといって、必ずしも将来歩けなくなるわけではありません。ただし寝返りは運動発達の重要なステップであり、この段階での遅れが後の発達に影響を与える可能性はあります。早期に適切な支援を受けることで、順調な発達を促すことができます。

何ヶ月まで寝返りができなければ病院に行くべきですか？

生後7ヶ月を過ぎても全く寝返りの兆候がない場合や、生後6ヶ月の健診で首すわりが不安定な場合は、小児科や発達外来を受診することをお勧めします。また、他の運動発達にも遅れが見られる場合は、早めに相談してください。

寝返りの練習は毎日しなければいけませんか？

毎日の練習が必ずしも必要というわけではありません。赤ちゃんの機嫌がよい時に、遊びの一環として楽しく取り組むことが大切です。無理に続けると赤ちゃんも親もストレスになるため、焦らず赤ちゃんのペースに合わせて行ってください。

うつ伏せを嫌がる赤ちゃんに無理やり練習させても大丈夫ですか？

うつ伏せを極端に嫌がる赤ちゃんに無理強いするのは避けた方がよいでしょう。最初は数秒から始め、徐々に時間を延ばしていく方法や、親の体の上でうつ伏せになる練習から始めるなど、赤ちゃんが受け入れやすい方法を工夫することが重要です。

寝返りができないのは親の育て方が悪いのでしょうか？

育て方が直接の原因とは限りません。発達には個人差があり、多くの要因が関わっています。ただし、一日中寝かせっぱなしにしたり、床で自由に動く機会が少なかったりすると、発達が遅れることがあります。適切な環境を整えることで発達を促すことができます。

早産で生まれた赤ちゃんは寝返りが遅くなるのは普通ですか？

早産児の場合、出産予定日を基準に発達を評価する必要があります。例えば2ヶ月早く生まれた赤ちゃんが生後6ヶ月の場合、修正月齢では4ヶ月と考えられ、寝返りができなくても正常範囲内のことが多いです。修正月齢で評価することが大切です。

寝返りをしないまま座ったり立ったりすることはありますか？

シャッフリングベビーと呼ばれる赤ちゃんの中には、寝返りやハイハイをせずにお座りの姿勢で移動し、そのまま立ち上がるケースがあります。歩行開始は遅れますが、その後は問題なく発達することが多く、発達のバリエーションの一つと考えられています。

カイロプラクティックや整体で寝返りができるようになりますか？

カイロプラクティックでは神経機能を最適化し、体のバランスを整えることで、赤ちゃんの持つ本来の発達能力を引き出すアプローチを行います。筋緊張のバランスや向き癖の改善により、寝返りがしやすい体の状態を作ることができます。ただし原因によっては医療機関での精査が必要です。

赤ちゃんの寝返りが上手くできないことに悩んでいた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

当院のカイロプラクティックは赤ちゃんの運動発達と相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。赤ちゃんの寝返りが上手くできないことに悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて体の変化を実感しています。

もう遅い、と考えずに一緒に赤ちゃんの健やかな成長を見守りましょう！

生後7ヶ月で寝返りができるように！

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順調に発達して安心しています！