シンスプリント

シンスプリントとは

シンスプリントとは、正式名称を「脛骨過労性骨膜炎」といい、すねの内側にある骨（脛骨）の周りを覆っている膜（骨膜）に炎症が起こることで痛みが生じるスポーツ障害です。

ランニングやジャンプなどの繰り返し動作により、ふくらはぎの筋肉がすねの骨膜を引っ張り続けることで炎症を引き起こします。特に春先の新学期シーズンには中学生・高校生・大学生の新入部員に多く発症し、ランニングを伴うスポーツ競技者の約10-15%が経験するとされています。

スポーツ障害全体では年間数十万人規模の患者が存在するとされ、特に陸上競技やサッカー、バスケットボールなどのランニング系競技で多く見られます。男女問わず発症しますが、骨密度や筋力の違いにより女性にやや多い傾向があります。

シンスプリントを適切に治療せず放置すると、初期の運動時のみの痛みから安静時にも強い痛みを感じるようになります。さらに進行すると慢性化し、日常的な歩行でも激痛を伴うようになります。

最悪の場合、骨膜の炎症が骨組織まで及び疲労骨折に発展する可能性があり、完全回復まで数ヶ月から1年以上を要するケースもあります。特に学生アスリートの場合、進路や将来の夢に大きな影響を与えることになりかねません。

シンスプリントの原因

シンスプリントの主な原因として以下のものが挙げられます。

オーバーユース（使いすぎ）

ランニングやジャンプ動作の過度な繰り返しにより、ふくらはぎの筋肉が脛骨の骨膜を継続的に引っ張ることで炎症が発生します。急激な練習量の増加や休息不足が主な要因です。

足の形状異常

偏平足、O脚、X脚などの構造的問題により、足への負荷分散が不適切になり特定部位に過度なストレスがかかります。生まれつきの骨格的特徴が影響することが多いです。

シューズや練習環境の問題

クッション性の低いシューズや硬い路面での練習により、足への衝撃が増大し骨膜への負担が増加します。適切でない用具選択が症状悪化の要因となります。

筋力不足と柔軟性の欠如

下腿三頭筋やふくらはぎの筋肉の柔軟性不足、足関節周囲の筋力低下により適切な衝撃吸収ができなくなります。日常的な運動不足も影響します。

このようにシンスプリントは複数の要因が絡み合って発症する症状であり、シンスプリントと一口に言っても、一人ひとりその原因は大きく異なります。

さらに、その原因が複雑に絡み合っているため、シンスプリントを改善するためには原因究明のための徹底的な検査が必要です。

病院とはここが違います

シンスプリントの場合、病院では次の治療法が一般的です。

安静療法

完全な運動制限により競技復帰が大幅に遅れ、筋力低下や競技感覚の鈍化が生じる可能性があります。また根本原因が改善されなければ復帰後の再発リスクが高まります。

特に学生アスリートにとって長期間の運動制限は精神的な負担も大きく、継続が困難な場合も少なくありません。

薬物療法

痛みの一時的な軽減は可能ですが根本的な原因解決には至らず、薬効が切れると痛みが再発します。長期使用による副作用のリスクも懸念されます。

しかし、あくまで一時的に症状を抑えているだけであり、さらには胃腸障害や眠気といった副作用が出る場合もありますし、根本改善とは言えないでしょう。

物理療法

定期的な通院が必要で時間的・経済的負担が大きく、効果の実感までに時間を要する場合があります。機器の設定や治療者の技術により効果に差が生じることもあります。

また痛みを抱えたまま正しく継続できる人は決して多くありません。

シンスプリントを改善するために

まずはあなたがなぜシンスプリントになってしまっているのか、その原因を明らかにします。

現状を正しく把握することが症状改善のためには大切であり、原因を取り違えたまま治療を進めてしまえば改善は見込めないからです。

シンスプリントは気づかない間に発症することが多く、足の形状や姿勢の問題、練習環境、運動量の変化など様々な要因が絡み合っています。当院では詳細に分析し、足のどこに問題があるかを見つけ出します。そしてその検査結果を元に施術を行います。

当院の特徴

臨床経験豊富なカイロプラクターが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

シンスプリントの臨床経験を多く積んでいるカイロプラクターが責任をもって検査や施術を行います。そして施術だけではなく、姿勢指導や効果的なストレッチもお伝えしながら、あなたのシンスプリントのお悩みに向き合います。

シンスプリントでお悩みなら一度ご相談ください。

シンスプリントのQ＆A

シンスプリントは自然に治りますか？

軽度であれば適切な安静と対処により自然治癒の可能性はありますが、根本原因を改善しなければ再発リスクが高く、専門的なアプローチによる治療が推奨されます。

シンスプリントの人がやってはいけないことは？

痛みを我慢しての運動継続、硬い路面での激しいランニング、不適切なシューズの使用、ストレッチ不足での急激な運動開始は症状悪化の原因となります。

シンスプリントと疲労骨折の違いは何ですか？

シンスプリントは骨膜の炎症でライン状の痛みが特徴的ですが、疲労骨折は骨組織の損傷で限局的な強い痛みと腫れ、時に骨の隆起を伴います。

どのくらいの期間で改善しますか？

軽度なら2-4週間、中等度で1-3ヶ月程度が目安ですが、慢性化した場合は半年以上を要することもあり、個人差と治療方法により大きく異なります。

走りながら治すことは可能ですか？

炎症が活発な急性期は完全休息が必要ですが、痛みが軽減した段階では適切な負荷調整のもと段階的な運動再開は可能です。無理は禁物です。

足の形はシンスプリントに影響しますか？

偏平足、O脚、X脚などの構造的特徴は足への負荷分散を不適切にし、特定部位への過度なストレスによりシンスプリント発症リスクを高める要因となります。

有効なストレッチや筋トレはありますか？

ふくらはぎのストレッチ、足趾の筋力強化、足底アーチのトレーニングが有効ですが、炎症期には避け、回復期に専門指導のもと実施することが重要です。

何科を受診すればよいですか？

まずは整形外科での画像診断による鑑別診断を受け、その後の治療選択肢として理学療法科、スポーツ医学科、カイロプラクティック等の検討が可能です。

慢性化を防ぐ方法はありますか？

早期の適切な対処、根本原因の特定と改善、段階的な運動復帰、定期的な身体メンテナンス、適切なシューズ選択が慢性化予防の鍵となります。

再発を予防するにはどうすればよいですか？

運動前後のストレッチ習慣化、筋力バランスの改善、適切なトレーニング負荷の管理、足部アライメントの調整、定期的な身体チェックが再発予防に有効です。

シンスプリントに悩んでいた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

当院のカイロプラクティックはシンスプリントと相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。シンスプリントに悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて身体の変化を実感しています。

もう遅い、と考えずに一緒に理想の自分になりましょう！