ぎっくり背中

ぎっくり背中とは

ぎっくり背中とは、背中の筋肉や筋膜に急激な負担がかかり、軽い肉離れのような状態を起こしたものです。

医学的には「筋筋膜性疼痛症候群」と呼ばれます。ぎっくり腰の背中版と考えると分かりやすいでしょう。主に背中の中央から肩甲骨の間にかけて、何かの動作をきっかけに突然鋭い痛みが発生します。

くしゃみや咳、物を拾う動作、振り返る動作など、日常の何気ない動きで発症することが多いです。ひどい場合は呼吸するだけで痛みを感じることもあります。

デスクワークやテレワークの増加に伴い、長時間同じ姿勢を続ける人が増えたことで、ぎっくり背中を経験する人は年々増加傾向にあると考えられています。

ぎっくり背中を適切にケアせず放置すると、筋肉の硬直が慢性化し、常に背中が張っている状態が続きます。再発の間隔も徐々に短くなっていきます。

痛みをかばう姿勢が続くことで、首こりや肩こり、寝違えが起きやすくなります。背中だけでなく腰や首にも不調が広がることも珍しくありません。

重症化すると痛みが1週間以上続き、完全に回復するまで1ヶ月以上かかることもあります。最悪の場合、脳や脊髄の痛みの感覚が過敏になり、軽い刺激でも強い痛みを感じるようになってしまいます。

繰り返しますが、無理を重ねてしまう前に、背中のSOSに気付いてあげましょう。

ぎっくり背中の原因

医学的にはぎっくり背中の主な原因は以下のように説明されています。

長時間の同じ姿勢

デスクワークやスマートフォン操作などで同じ姿勢が続くと、背中の筋肉が凝り固まり血流が悪くなります。血行不良は筋肉への酸素・栄養供給を妨げ、疲労物質の蓄積を招きます。

姿勢の悪さ

猫背や巻き肩、ストレートネックなど姿勢が崩れていると、背中の筋肉に不自然な負荷がかかり続けます。この慢性的な負担が筋肉を脆くし、発症リスクを高めます。

運動不足による筋力・柔軟性の低下

背中を支える筋肉が使われないと、筋力や柔軟性が低下します。その状態で急な動作をすると、筋肉がその負荷に耐えられず損傷を起こしやすくなります。

急な動作や反射的動作

重いものを持ち上げる、急に振り返る、くしゃみや咳を勢いよくするなど、背中の筋肉が準備できていない状態で急な力が加わると発症の引き金になります。

週末だけの激しい運動

普段は運動不足なのに、週末だけゴルフやテニスなど体をひねる動作の多いスポーツを行うと、準備不足の筋肉に一気に負荷がかかり発症しやすくなります。

冷えや気温差

体が冷えると筋肉は硬くなり、血行も悪くなります。冷房の効いた室内や季節の変わり目など、寒暖差が大きい環境も発症のきっかけになりえます。

このようにぎっくり背中はさまざまな原因が重なり合って起きるため、単に痛みを抑えるだけでは根本的な解決にはなりません。

ぎっくり背中の改善には個々の背景や生活習慣、体の使い方などを丁寧に見極めることが大切です。

病院とはここが違います

ぎっくり背中の場合、病院では次のような治療法が一般的です。

安静と冷却

過度に安静期間が長くなると筋肉や筋膜の動きが悪くなり、かえって再発しやすい体になることがあります。適切な期間を見極める必要があります。

消炎鎮痛薬の処方

痛みを一時的に抑える対症療法であり、根本的な原因の解決にはなりません。長期服用は胃腸への負担や副作用のリスクもあります。

湿布の処方

効果は限定的で、貼っている間だけ楽になるケースが多いです。肌がかぶれやすい方には向かないこともあります。

電気治療

施術直後は楽になっても効果の持続性に個人差があり、根本的な姿勢改善や筋力強化にはつながりにくいです。

理学療法・リハビリテーション

継続的に通院する時間と費用が必要です。仕事や育児で忙しい方は通い続けることが難しい場合があります。

コルセットの使用

長期間使用すると背中の筋力が低下し、コルセットなしでは不安定になってしまう可能性があります。

ぎっくり背中を改善するために

まずあなたの背中がなぜぎっくり背中になってしまっているのか、その原因を明らかにします。現状を正しく把握することが症状改善のためには大切であり、原因を取り違えたまま治療を進めてしまえば改善は見込めないからです。

ぎっくり背中は一度発症すると繰り返しやすい傾向があります。姿勢の悪化だけではなく、肩こりや首の張りを併発することも少なくありません。当院では詳細に分析し、背中のどこに問題があるかを見つけ出します。

当院の特徴

臨床経験に裏打ちされた徹底した検査と丁寧なカウンセリング、アメリカの最先端なカイロプラクティックの施術であなたの抱える背中のお悩みに向き合います。量子力学的アプローチも取り入れ、一般的な施術やアドバイスだけでなく、その方ならではの回復ポイントを見つけ一緒に回復を目指します。不良姿勢からの脊椎の歪み、肋骨の歪み、内臓からの反射による筋緊張から起こっているケースが多い様に感じています。

どんな小さな違和感でもご相談ください。再発防止のための継続的なケアや、再び痛みを気にせず動ける日々を取り戻すための一歩をしっかりサポートいたします。

ぎっくり背中でお悩みの方もご相談をお待ちしています。

ぎっくり背中のQ＆A

ぎっくり背中は自然に治りますか？

軽度であれば安静にしていることで数日から1週間程度で痛みは軽減します。しかし根本原因を放置すると再発を繰り返しやすくなるため、痛みが引いた後も姿勢改善やストレッチを続けることが大切です。

ぎっくり背中の人がやってはいけないことは？

発症直後に患部を温めること、無理に動かすこと、長時間の入浴は避けてください。炎症が悪化して痛みが広がる恐れがあります。痛みを我慢して普段通りの作業を続けることも回復を遅らせます。

ぎっくり背中とぎっくり腰の違いは何ですか？

痛みが出る場所が異なります。ぎっくり腰は腰椎周辺、ぎっくり背中は主に胸椎周辺に痛みが出ます。どちらも筋肉や筋膜の急な損傷によるものですが、ぎっくり背中は呼吸時にも痛みを感じやすい特徴があります。

ぎっくり背中になったら冷やすべきですか、温めるべきですか？

発症直後から2～3日は炎症を抑えるために冷やすのが基本です。痛みが落ち着いてきたら、血行を促進するために温めると回復が早まります。温めて痛みが増す場合は冷却に戻してください。

ぎっくり背中は何科を受診すればいいですか？

まずは整形外科を受診し、骨や神経に異常がないか確認することをおすすめします。検査で異常がなければ、当院のようなカイロプラクティック院でも、根本的な姿勢改善や筋肉へのアプローチが可能です。

ぎっくり背中は何日くらいで治りますか？

軽症であれば2～3日で痛みが和らぎ始め、1週間程度で日常生活に支障がなくなることが多いです。重症の場合は痛みが1週間以上続き、完全回復まで1ヶ月以上かかることもあります。

ぎっくり背中を繰り返さないためにはどうすればいいですか？

日頃から背中や肩甲骨周りのストレッチを習慣化し、適度な運動で筋力と柔軟性を維持することが重要です。長時間同じ姿勢を続けず、こまめに休憩を取って体を動かすようにしましょう。

ぎっくり背中でも仕事は続けられますか？

痛みの程度によります。軽症であればデスクワークは可能ですが、重いものを持つ作業や体をひねる動作は避けてください。痛みが強い場合は無理をせず休養を取り、回復を優先することをおすすめします。

ぎっくり背中の時はお風呂に入っても大丈夫ですか？

発症当日は血行促進により炎症が悪化する恐れがあるため、入浴は控えるかシャワー程度にとどめてください。どうしても浸かりたい場合はぬるめのお湯に短時間だけにし、ゆっくり慎重に動くようにしましょう。

ぎっくり背中と内臓の病気を見分ける方法はありますか？

体を動かしたときに痛みが変化する場合は筋肉由来の可能性が高いです。一方、安静にしていても痛みが続く、胸の痛みや息苦しさを伴う、発熱があるなどの場合は内臓疾患の可能性があるため、早めに医療機関を受診してください。

ぎっくり背中で悩まれていた方も、当院のサポートや施術でこのような変化を感じていただいています。

当院のカイロプラクティックはぎっくり背中と相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

もう遅い、と考えずに一緒に理想の自分になりましょう！