耳石のズレ

耳石のズレ（良性発作性頭位めまい症）とは

耳石のズレとは、内耳にある小さなカルシウムの粒（耳石）が本来の位置から外れて、バランス感覚をつかさどる三半規管という管の中に入り込んでしまう状態です。

頭を動かすとこの耳石が管の中で動くため、実際の頭の動きとは異なる信号が脳に送られ、激しい回転性のめまいや吐き気などの不調を引き起こします。

症状は数十秒から数分程度で治まることが多く、「良性」という名前の通り生命に関わる深刻な病気ではありません。日本では10万人あたり約11人の有病率で、特に60代以上の高齢者に多く、男女比は1:2〜1:3と女性に多い傾向があります。

耳石のズレを放置すると、めまいの恐怖から日常生活が大きく制限される可能性があります。外出や仕事への不安から社会活動が制限され、うつ状態や不安障害を併発するリスクも高まります。

めまいによる転倒事故や交通事故の危険性も増加し、骨折などの二次的な怪我を負う可能性があります。

耳石のズレ（良性発作性頭位めまい症）の原因

医学的には耳石のズレの主な原因は以下のように説明されています。

加齢による耳石の劣化

年齢を重ねると耳石が古くなり、耳石器から剥がれやすくなります。特に60代以降に発症が多いのはこのためです。

長時間の同一姿勢

デスクワークや手作業など、長時間同じ姿勢で頭を動かさない生活が続くと耳石が剥がれやすくなります。

閉経後のホルモン変化

女性ホルモンの減少により骨密度が低下し、カルシウムで構成される耳石の安定性が損なわれます。

頭部外傷

交通事故やスポーツでの頭部への強い衝撃により、耳石が物理的に剥がれることがあります。

このように耳石のズレは様々な要因の影響を大きく受けており、耳石のズレと一口に言っても、一人ひとりその原因は大きく異なります。

さらに、その原因が複雑に絡み合っているため、耳石のズレを改善するためには原因究明のための徹底的な検査が必要です。

病院とはここが違います

耳石のズレの場合、病院では次の治療法が一般的です。

めまい止め薬物療法

抗めまい薬や吐き気止めを処方し症状の緩和を図りますが、根本的な治療ではないため症状が再発しやすく、薬の効果が切れると再びめまいが起こります。

眠気や集中力低下などの副作用により日常生活に支障をきたすことがあります。

エプリー法（浮遊耳石置換法）

医師の指導の下、特定の頭位変換を行って耳石を元の位置に戻す理学療法ですが、医師の正確な診断と技術が必要で、間違った方法で行うと症状が悪化する可能性があります。

施術中に強いめまいや嘔吐を誘発することがあり、患者への負担が大きくなります。

安静指導

急性期にはめまいを悪化させないよう一時的な安静が指導されますが、長期間の安静により運動不足が進行し、かえって耳石が剥がれやすい状態を作ってしまいます。

筋力低下や体力減退により全身状態が悪化するリスクがあります。

耳石のズレ（良性発作性頭位めまい症）を改善するために

まずはあなたのめまいがなぜ発症してしまっているのか、その原因を明らかにします。

現状を正しく把握することが症状改善のためには大切であり、原因を取り違えたまま治療を進めてしまえば改善は見込めないからです。

耳石のズレは気づかない間に発症することが多く、めまいによる恐怖から日常生活が制限されるようになります。当院では詳細に分析し、めまいの根本的な原因がどこにあるかを見つけ出します。そしてその検査結果を元に施術を行います。

当院の特徴

臨床経験豊富なカイロプラクターが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

耳石のズレの臨床経験を多く積んでいるカイロプラクターが責任をもって検査や施術を行います。そして施術だけではなく、生活習慣の改善や効果的な運動療法もお伝えしながら、あなたの耳石のズレのお悩みに向き合います。

耳石のズレでお悩みなら一度ご相談ください。

耳石のズレ（良性発作性頭位めまい症）のQ＆A

耳石のズレは自然に治りますか？

多くの場合2週間から1ヶ月程度で自然に改善します。耳石は時間の経過とともにリンパ液に溶けるか、元の位置に戻るためです。ただし積極的な頭部運動により回復を早めることが可能です。

耳石のズレの人がやってはいけないことは？

長時間の安静や同じ姿勢を続けることは避けてください。かえって症状の改善を遅らせます。また急激な頭部の動きは症状を悪化させる可能性があるため、ゆっくりとした動作を心がけることが大切です。

めまいと耳鳴りの違いは何ですか？

めまいは回転感やふらつきなどの平衡感覚の異常で、耳鳴りは実際には音がしていないのに音が聞こえる聴覚の異常です。良性発作性頭位めまい症では通常耳鳴りは伴いません。

良性発作性頭位めまい症は完治するのでしょうか？

適切な治療により完治する可能性は高いです。ただし再発することもあるため、予防的な運動習慣や生活習慣の改善が重要となります。定期的な頭部運動が効果的です。

なぜ女性に多いのですか？

閉経後の女性ホルモン減少により骨密度が低下し、カルシウムで構成される耳石が不安定になりやすいためです。また女性に多いデスクワークや細かい手作業も関係していると考えられています。

再発を防ぐ方法はありますか？

定期的な運動、特に頭部を動かす運動が効果的です。また十分なカルシウム摂取、規則正しい生活リズム、ストレス管理、長時間同じ姿勢を避けることが予防に繋がります。

メニエール病との見分け方は？

良性発作性頭位めまい症は頭位変換で誘発される短時間のめまいで、聴覚症状はありません。メニエール病は数時間続くめまい発作に加え、耳鳴りや難聴を伴うのが特徴です。

どのくらいの期間で改善しますか？

個人差がありますが、半規管のタイプにより異なります。外側半規管型では平均13-16日、後半規管型では平均39日程度です。適切な運動療法により期間短縮が期待できます。

運動をしても大丈夫ですか？

むしろ運動は推奨されます。ただし激しい運動ではなく、ウォーキングや頭部を優しく動かす運動が効果的です。安静にしているとかえって改善が遅れるため、適度な活動が大切です。

薬に頼らない治療法はありますか？

カイロプラクティックによる頭位変換療法や、生活習慣の改善、運動療法などがあります。当院では量子力学的アプローチを取り入れた独自の検査と治療により、薬に依存しない根本的な改善を目指しています。

耳石のズレに悩んでいた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

当院のカイロプラクティックは耳石のズレと相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。耳石のズレに悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて身体の変化を実感しています。

もう遅い、と考えずに一緒に理想の自分になりましょう！