巻き肩

巻き肩とは

巻き肩とは、肩甲骨が前方に突き出し、肩が内側に巻き込まれる姿勢の状態を指します。

本来であれば肩は背骨とバランスを保つ位置にあるべきですが、巻き肩になると肩甲骨が外側に開き、頭部が前に出やすくなってしまいます。胸の奥にある筋肉がこり固まることで、肩関節が内側に回転し、見た目にも姿勢が悪く見える状態となります。

厚生労働省の国民生活基礎調査によると、肩こりを訴える人は全体の約30%に上ります。同調査では肩こり有訴者は男性で腰痛に次ぎ第2位、女性では第1位と報告されており、巻き肩は肩こりの主要な原因の一つとされています。デスクワークやスマートフォンの普及により増加傾向にあると考えられ、現代社会では非常に多くの方が巻き肩の症状を抱えていると推測されます。

巻き肩を放置すると、肩こりや首の痛み、頭痛などの症状が悪化します。肩の位置が通常よりも前に出ることで、肩や首に余計な負担がかかり、筋肉が緊張状態になるためです。

さらに胸部が狭まり、肺の容量が制限されて呼吸困難を引き起こすこともあります。症状が進行すると、ストレートネックや猫背といった深刻な姿勢の問題に発展する恐れがあります。最悪の場合は肩関節の可動域が極端に制限され、強い痛みなどの症状を引き起こして、日常的な動作が困難になることもあります。自律神経の乱れや睡眠不足なども併発し、生活の質が大幅に低下する可能性があります。

巻き肩の原因

巻き肩の原因として次のものが挙げられます。

長時間のデスクワーク

多くの人がデスクに向かって前かがみの姿勢で作業を続けることで、肩が前方に引っ張られ、巻き肩の状態が固定されてしまいます。

スマートフォンの長時間使用

スマートフォンを操作する際に頭を前に突き出し、肩を丸める姿勢を長時間続けることで、肩周りの筋肉が硬直し巻き肩が進行します。

日常的な姿勢の悪さ

座るときに背中を丸めたり、立つときに肩を前に突き出したりする癖により、知らず知らずのうちに巻き肩を引き起こしています。

筋肉のバランスの崩れ

胸部の筋肉が過剰に発達している一方で背中の筋肉が弱い場合、肩甲骨が前方に引っ張られます。

このように巻き肩は複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

さらに、その原因が複雑に絡み合っているため、巻き肩を改善するためには原因究明のための徹底的な検査が必要です。

病院とはここが違います

巻き肩の場合、病院では次の治療法が一般的です。

湿布薬・消炎鎮痛薬

一時的な症状の緩和にとどまり、根本的な改善には至らない場合が多く、継続的な使用が必要となります。

長期間の薬物依存や副作用のリスクも考慮しなければなりません。

理学療法・運動療法

継続的な通院と長期間の取り組みが必要で、正しい方法で行わないと効果が期待できません。また、症状によっては悪化することもあり、専門家の指導が不可欠です。

患者自身の高いモチベーション維持が求められ、途中で諦めてしまう方も少なくありません。

エコーガイド下注射

効果が一時的である場合があり、根本的な姿勢改善には別途アプローチが必要です。また、注射に伴う痛みや副作用のリスクがあります。

費用も高額になりがちで、経済的な負担も考慮する必要があります。

巻き肩を改善するために

まずはあなたの肩がなぜ巻き肩になってしまっているのか、その原因を明らかにします。

現状を正しく把握することが症状改善のためには大切であり、原因を取り違えたまま治療を進めてしまえば改善は見込めないからです。

巻き肩は気づかない間に発症することが多く、姿勢の悪化だけではなく肩こりや頭痛を繰り返すようになります。当院では詳細に分析し、肩甲骨のどこに問題があるかを見つけ出します。そしてその検査結果を元に施術を行います。

当院の特徴

臨床経験豊富なカイロプラクターが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

巻き肩の臨床経験を多く積んでいるカイロプラクターが責任をもって検査や施術を行います。そして施術だけではなく、姿勢指導や効果的なストレッチもお伝えしながら、あなたの巻き肩のお悩みに向き合います。巻き肩や姿勢を改善することで、首や肩、背中の痛みも変えることが出来ます。

巻き肩でお悩みなら一度ご相談ください。

巻き肩のQ＆A

巻き肩は自然に治りますか？

巻き肩は日常的な姿勢の積み重ねで生じるため、意識的な取り組みなしに自然治癒することは困難です。適切なストレッチや姿勢改善が必要です。

巻き肩の人がやってはいけないことは？

長時間の前かがみ姿勢や、同じ方向での横向き寝、重いカバンを片側だけで持つことは避けるべきです。これらは症状を悪化させる可能性があります。

巻き肩と猫背の違いは何ですか？

巻き肩は肩甲骨が前方に突き出す状態、猫背は頭部や肩が前方に出て背中全体が丸まった状態です。巻き肩が猫背の原因となることもあります。

どのくらいの期間で改善が期待できますか？

個人差がありますが、適切な施術と日常のケアを継続すれば、2〜3ヶ月で改善の兆しが見られることが多いです。完全な改善には半年程度かかる場合もあります。

巻き肩は遺伝しますか？

巻き肩自体は遺伝しませんが、体型や筋肉のバランス、日常の姿勢習慣は家族間で似る傾向があり、結果として巻き肩になりやすい環境が共有される場合があります。

ストレッチだけで治すことはできますか？

軽度の巻き肩であればストレッチだけでも改善する可能性がありますが、根本的な改善には筋力トレーニングや姿勢指導など包括的なアプローチが効果的です。

巻き肩が原因で腕にしびれが出ることはありますか？

はい、巻き肩により神経や血管が圧迫されることで、腕や手にしびれや痛みが生じる胸郭出口症候群を引き起こすことがあります。

何科を受診すればよいですか？

まずは整形外科を受診することをおすすめします。症状によっては整体院やカイロプラクティック院での施術も効果的な場合があります。

巻き肩改善のためのおすすめの運動はありますか？

胸部のストレッチと背中の筋力強化が基本です。壁を使った胸筋ストレッチや、肩甲骨を寄せる運動が特に効果的とされています。

巻き肩は完全に治りますか？

適切な治療と継続的なケアにより、多くの場合で大幅な改善が期待できます。ただし、日常生活での姿勢意識を維持することが重要です。

巻き肩に悩んでいた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

当院のカイロプラクティックは巻き肩と相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。巻き肩に悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて身体の変化を実感しています。

もう遅い、と考えずに一緒に理想の自分になりましょう！