腱鞘炎

腱鞘炎とは

腱鞘炎とは、手や指の腱（筋肉と骨をつなぐひも状の組織）とそれを包む腱鞘（トンネル状の鞘）が擦れ合って炎症を起こした状態です。

指や手首を繰り返し動かすことで、本来滑らかに動くはずの腱が腱鞘内でスムーズに滑らなくなり、痛みや腫れ、動きの制限が生じます。

代表的なものに「ばね指」と「ドケルバン病」があります。厚生労働省の患者調査によると、腱鞘炎で医療機関を受診している患者数は年間約6万2千人と報告されています。特にIT関連職種や事務職、育児中の女性において発症率が高く、現代のデジタル社会の進展とともに患者数は増加傾向にあります。

腱鞘炎を放置すると、初期の軽い痛みや違和感から徐々に症状が悪化していきます。腱と腱鞘の間に癒着が起こり、指がスムーズに動かなくなったり、常時痛みを感じるようになります。

最悪の場合、腱鞘が肥厚して指が完全に動かなくなる「拘縮」状態に陥り、日常生活に重大な支障をきたします。また、慢性化すると治療期間が長期化し、手術が必要になるケースも少なくありません。

腱鞘炎の原因

医学的には腱鞘炎の主な原因は以下のように説明されています。

指や手首の過度な使用

パソコン作業、スマートフォン操作、楽器演奏など、同じ動作を長時間繰り返すことで腱と腱鞘の摩擦が増加し、炎症を引き起こします。

加齢による組織の変性

年齢とともに腱や腱鞘の柔軟性が低下し、血行不良も加わって摩擦が生じやすくなり、炎症のリスクが高まります。

ホルモンバランスの変化

妊娠・出産期や更年期の女性に多く見られ、ホルモンの影響で腱鞘が腫れやすくなることが原因とされています。

急激な負荷の増加

普段使わない手の動作を突然行ったり、重いものを持つなど、急激な負荷が腱鞘に炎症を起こすことがあります。

このように腱鞘炎は日常生活の動作パターンの影響を大きく受けており、腱鞘炎と一口に言っても、一人ひとりその原因は大きく異なります。

さらに、その原因が複雑に絡み合っているため、腱鞘炎を改善するためには原因究明のための徹底的な検査が必要です。

病院とはここが違います

腱鞘炎の場合、病院では次の治療法が一般的です。

安静・固定療法

医療機関での安静・固定療法は患部への負担を軽減する効果がありますが、長期間の固定により筋力低下や関節の拘縮を招く可能性があります。

根本的な原因解決にならないため再発リスクが高くなります。

薬物療法

手首や指の痛み、腫れが強い場合は消炎鎮痛薬や湿布薬が処方されます。一時的な痛みの軽減には効果がありますが、使用を中止すると症状が戻ることが多いです。

しかし、あくまで一時的な症状緩和にとどまり、薬の効果が切れると症状が再発することが多く、長期使用による副作用の懸念もあります。

ステロイド注射

腱鞘内への直接注射により、強力な抗炎症作用で症状を抑制する治療法です。効果は高く即効性がありますが、一時的なものです。

効果は高いものの一時的で、繰り返し注射することで腱の弱化や感染症のリスク、副作用の可能性があります。

腱鞘炎を改善するために

まずはあなたの手首や指がなぜ腱鞘炎になってしまっているのか、その原因を明らかにします。

現状を正しく把握することが症状改善のためには大切であり、原因を取り違えたまま治療を進めてしまえば改善は見込めないからです。

腱鞘炎は気づかない間に発症することが多く、日常の動作パターンや姿勢の問題が関係していることがほとんどです。当院では詳細に分析し、手首や指のどこに問題があるかを見つけ出します。そしてその検査結果を元に施術を行います。

当院の特徴

臨床経験豊富なカイロプラクターが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

腱鞘炎の臨床経験を多く積んでいるカイロプラクターが責任をもって検査や施術を行います。そして施術だけではなく、正しい動作指導や効果的なストレッチもお伝えしながら、あなたの腱鞘炎のお悩みに向き合います。

また、腱鞘炎が起きる原因の一つに、関節のズレや周囲の関節の歪み、筋肉・筋膜の硬さなど、患部以外の問題も同時にチェツクし回復に導きます。

腱鞘炎でお悩みなら一度ご相談ください。

腱鞘炎のQ＆A

腱鞘炎は自然に治りますか？

軽度の腱鞘炎であれば適切な安静により自然治癒する場合もありますが、根本原因を改善しなければ再発リスクが高く、早期の専門的な治療が重要です。

腱鞘炎の人がやってはいけないことは？

患部に負荷をかける反復動作、強い握力を必要とする作業、無理なストレッチは症状を悪化させるため避け、適切な休息と段階的な改善が必要です。

ばね指と腱鞘炎の違いは何ですか？

ばね指は腱鞘炎の一種で、指を伸ばす際に引っかかりを感じる特徴的な症状を伴います。腱鞘炎はより広義の概念で、ばね指もその症状の一つです。

腱鞘炎は完治しますか？

適切な治療により完治は可能ですが、根本原因である動作パターンや身体の使い方を改善しなければ再発の可能性が高く、総合的なアプローチが重要です。

どのくらいの期間で良くなりますか？

症状の程度や個人差により異なりますが、適切な治療を行えば軽度なら2-4週間、中等度以上でも2-3ヶ月での改善が期待できます。

再発を防ぐ方法はありますか？

正しい姿勢の維持、適度な休憩、ストレッチ、作業環境の改善など、根本的な原因に対するアプローチと定期的なメンテナンスが再発防止の鍵となります。

両手に症状が出ることはありますか？

利き手から始まることが多いですが、代償動作により反対側にも症状が現れることがあります。早期の両側性の治療が悪化防止に重要です。

腱鞘炎と関節リウマチの見分け方は？

関節リウマチは多関節性で朝のこわばりが長く、全身症状を伴います。腱鞘炎は局所的で使用時の痛みが特徴的ですが、専門的な検査による鑑別が必要です。

手術しないと治らないのでしょうか？

多くの場合、適切な保存療法により改善可能です。当院の量子力学的アプローチによる治療では、手術を回避して根本的な改善を実現できる症例が多数あります。

温めるのと冷やすのはどちらが良いですか？

急性期の炎症が強い時期は冷却、慢性期や血行不良が原因の場合は温熱療法が効果的です。症状の段階に応じた適切な判断が重要となります。

腱鞘炎に悩んでいた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

当院のカイロプラクティックは腱鞘炎と相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。腱鞘炎に悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて身体の変化を実感しています。

もう遅い、と考えずに一緒に理想の自分になりましょう！