恥骨痛

恥骨痛とは

恥骨痛とは、骨盤の前側中央部分にある恥骨という骨の周辺に生じる痛みのことです。恥骨は左右一対の骨が中央で軟骨によってつながっており、この部分を恥骨結合と呼びます。

妊娠・出産期の女性に多く見られる症状ですが、それ以外の原因でも発症することがあります。立ち座りの動作や歩行時、寝返りの際に鋭い痛みを感じることが特徴です。

痛みは恥骨結合部分を中心に、下腹部や股関節周辺にまで広がることもあります。特に出産経験のある女性では、妊娠後期から産後にかけて恥骨痛を経験する方が多く、育児動作に大きな支障をきたすことがあります。

恥骨痛を放置すると、歩行困難や立ち座りの際の激痛が悪化し、基本的な生活動作が困難になる可能性があります。特に育児中の女性では、子どもの世話に深刻な支障をきたします。

夜間の痛みにより睡眠が断続的になり、慢性的な睡眠不足から体力低下や精神的ストレスが蓄積されます。痛みを避けるために活動量が減少し、骨盤周辺の筋力低下が進行することで、さらなる痛みの悪化を招く悪循環に陥る恐れがあります。

恥骨痛の原因

恥骨痛の原因として次のものが挙げられます。

妊娠・出産によるホルモンの影響

リラキシンというホルモンが骨盤周辺の靭帯を緩めることで、恥骨結合が不安定になり痛みが生じます。妊娠後期から産後にかけて最も多く見られる原因です。

骨盤の歪みや不適切な姿勢

長時間のデスクワークや偏った姿勢により、骨盤に過度な負担がかかって恥骨周辺に痛みが発生します。日常的な姿勢の悪さが積み重なることで症状が悪化します。

恥骨周辺筋肉の緊張

運動不足やストレスにより恥骨に付着する筋肉が過度に緊張し、痛みを引き起こすことがあります。骨盤底筋群の機能低下も関連しています。

関節の炎症

ランニングやキック動作などの反復運動により、恥骨結合に炎症が生じる場合があります。スポーツ活動での急激な負荷が原因となることもあります。

このように恥骨痛は複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、恥骨結合の不安定性や骨盤周辺の筋肉・筋膜の緊張などが発生し、恥骨痛が発症します。それは人によって違い、単に痛み止めを服用したり安静にするだけでは、全ての問題は取り切れません。1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院とはここが違います

恥骨痛の場合、病院では次の治療法が一般的です。

安静と活動制限

長期間の安静により筋力低下や関節可動域の制限が生じ、回復後の機能低下を招く可能性があります。また、育児中の女性では現実的に完全な安静を保つことが困難です。

日常生活への制限が大きく、根本的な解決策とは言えません。

骨盤ベルトの装着

長時間の装着により皮膚トラブルや筋肉の萎縮が生じることがあります。また、適切な装着位置や圧迫力の調整が難しく、効果に個人差があります。

一時的な症状緩和にとどまり、根本的な改善には至らないことが多いです。

消炎鎮痛剤の服用

胃腸障害や肝機能への影響などの副作用があり、妊娠中や授乳中の女性では使用に制限があります。根本的な原因解決にはならず、一時的な症状緩和にとどまります。

長期使用により効果が薄れることもあり、依存性の問題も懸念されます。

恥骨痛を改善するために

まずはあなたの恥骨がなぜ痛みを発しているのか、その原因を明らかにします。

現状を正しく把握することが症状改善のためには大切であり、原因を取り違えたまま治療を進めてしまえば改善は見込めないからです。

恥骨痛は気づかない間に発症することが多く、痛みだけではなく日常生活の動作制限も伴うようになります。当院では詳細に分析し、骨盤のどこに問題があるかを見つけ出します。そしてその検査結果を元に施術を行います。

当院の特徴

臨床経験豊富なカイロプラクターが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。骨盤矯正の専門家ですので、お気軽にご相談下さい。

恥骨痛の臨床経験を多く積んでいるカイロプラクターが責任をもって検査や施術を行います。そして施術だけではなく、日常生活での注意点や効果的なケア方法もお伝えしながら、あなたの恥骨痛のお悩みに向き合います。

恥骨痛でお悩みなら一度ご相談ください。

恥骨痛のQ＆A

恥骨痛は自然に治りますか？

多くの場合、適切な対処により数週間から数ヶ月で改善しますが、放置すると慢性化する可能性があります。早期の適切な治療が重要です。

恥骨痛の人がやってはいけないことは？

足を大きく開く動作、片足立ち、重いものを持ち上げる動作は避けましょう。また、痛みを我慢して無理に動くことは症状悪化につながります。

恥骨結合炎と恥骨結合離開の違いは何ですか？

恥骨結合炎は恥骨結合部の炎症による痛みで、恥骨結合離開は恥骨結合の距離が異常に広がった状態です。離開の方がより重症です。

恥骨痛はどのくらいの期間で治りますか？

軽度なものは数週間、重度なものでも適切な治療により数ヶ月で改善することが多いです。ただし、個人差があります。

妊娠していないのに恥骨が痛むのはなぜですか？

姿勢不良、運動による負担、筋肉の緊張、関節炎など、妊娠以外にも様々な原因で恥骨痛は発症します。

恥骨痛で手術が必要になることはありますか？

ほとんどの場合、保存的治療で改善します。手術が必要になるケースは極めて稀で、重度の恥骨結合離開などに限られます。

恥骨痛を予防する方法はありますか？

適正体重の維持、正しい姿勢、骨盤周辺筋肉の柔軟性維持、急激な動作の回避などが予防に効果的です。

恥骨痛は再発しやすいのですか？

根本的な原因が改善されていない場合は再発の可能性があります。生活習慣の改善と適切な体のメンテナンスが重要です。

恥骨痛の時の正しい寝方を教えてください

仰向けで膝の下にクッションを入れるか、横向きの場合は足の間にクッションを挟んで骨盤の負担を軽減してください。

恥骨痛は遺伝しますか？

恥骨痛自体は遺伝しませんが、骨盤の形状や関節の柔軟性など、痛みを起こしやすい体質的要因は遺伝する可能性があります。

恥骨痛に悩んでいた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

当院のカイロプラクティックは恥骨痛と相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。恥骨痛に悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて身体の変化を実感しています。

もう遅い、と考えずに一緒に理想の自分になりましょう！