外反母趾

外反母趾とは

外反母趾とは、足の親指が隣の人差し指に向かって「くの字」のように曲がってしまう足の変形です。

親指の付け根の骨が外側に突き出すように変形し、この突き出た部分が靴に当たることで痛みや炎症を起こします。レントゲン検査で親指の角度が20度以上外側に曲がっている状態を外反母趾と診断します。

日本では成人のおよそ30%に外反母趾が認められるとされており、特に60歳以上の女性では3人に1人が外反母趾を患っています。男女比は1:10と圧倒的に女性に多く見られる症状です。

外反母趾は放置すると変形が進行し、自然治癒することはありません。初期段階では靴を履いた時のみの痛みだったものが、素足でも痛むようになり、最終的には安静時や夜間にも激痛を感じるようになります。

重度になると親指が人差し指に重なってしまい、歩行困難となって日常生活に深刻な支障をきたします。また、足全体のバランスが崩れることで膝や腰への負担も増加し、全身の不調につながる可能性があります。

外反母趾の原因

医学的には外反母趾の主な原因は以下のように説明されています。

靴による圧迫

つま先が細い靴やヒールの高い靴を長期間履くことで、親指の付け根から先が圧迫されて変形が進行します。特に女性のパンプスやハイヒールが主な原因とされています。

足の構造的要因

生まれつきの足の形や遺伝的要素が大きく影響します。日本人の約70%を占めるエジプト型の足（親指が最も長い）は外反母趾になりやすい傾向があります。

筋力低下

加齢による足の筋力低下により、足のアーチ構造が維持できなくなり扁平足となることで外反母趾のリスクが高まります。

女性特有の要因

関節の柔軟性が高く筋力が相対的に弱いこと、また女性ホルモンの影響により靭帯が緩みやすいことが関係しています。

このように外反母趾は複数の要因が絡み合って発症するため、外反母趾と一口に言っても、一人ひとりその原因は大きく異なります。

さらに、その原因が複雑に絡み合っているため、外反母趾を改善するためには原因究明のための徹底的な検査が必要です。

病院とはここが違います

外反母趾の場合、病院では次の治療法が一般的です。

靴指導

適切な靴を見つけることが難しく、仕事上の制約でヒールのある靴を履かざるを得ない場合があります。また、靴の変更だけでは根本的な改善は期待できません。

症状の緩和には役立ちますが、根本的な解決には限界があるのが現実です。

装具療法

個人の足に合わない既製品では効果が限定的で、オーダーメイドの場合は費用が高額になります。装具に慣れるまで時間がかかることもあります。

一時的な痛みの軽減効果はあるものの、継続使用が必要で費用面での負担も考慮する必要があります。

運動療法

継続的な実施が必要で、正しい方法を習得するために専門家の指導が不可欠です。間違った方法では症状が悪化する可能性があります。

独学で行うことは難しく、痛みを抱えたまま正しく継続できる人は決して多くありません。

外反母趾を改善するために

まずはあなたの足がなぜ外反母趾になってしまっているのか、その原因を明らかにします。

現状を正しく把握することが症状改善のためには大切であり、原因を取り違えたまま治療を進めてしまえば改善は見込めないからです。

外反母趾は気づかない間に進行することが多く、足のバランスの悪化だけではなく膝や腰への負担も増加させます。当院では詳細に分析し、足のどこに問題があるかを見つけ出します。そしてその検査結果を元に施術を行います。

当院の特徴

臨床経験豊富なカイロプラクターが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

外反母趾の臨床経験を多く積んでいるカイロプラクターが責任をもって検査や施術を行います。そして施術だけではなく、歩行指導や効果的なセルフケアもお伝えしながら、あなたの外反母趾のお悩みに向き合います。

外反母趾でお悩みなら一度ご相談ください。

外反母趾のQ＆A

外反母趾は自然に治りますか？

外反母趾は進行性の疾患であり、放置しても自然に治ることはありません。適切な治療とケアにより進行を遅らせることは可能ですが、早期の対処が重要です。

外反母趾の人がやってはいけないことは？

つま先の細い靴やヒールの高い靴の着用、長時間の立ち仕事、足に負担をかける激しい運動は避けるべきです。また、無理な矯正や素人判断での対処も危険です。

外反母趾と遺伝の関係はありますか？

外反母趾には遺伝的要因が大きく影響します。足の形や骨格構造、関節の柔軟性などが遺伝により決まるため、家族に外反母趾の方がいる場合は注意が必要です。

男性でも外反母趾になることがありますか？

男性でも外反母趾になることがあります。女性に比べて発症率は低いものの、足の構造的要因や不適切な靴の着用により男性でも発症する可能性があります。

外反母趾の痛みはいつまで続きますか？

痛みの持続期間は個人差がありますが、適切な治療を行わない限り進行性に悪化します。早期に適切な対処を行うことで痛みの軽減と進行抑制が期待できます。

外反母趾の手術は必ず必要ですか？

軽度から中等度の外反母趾であれば保存療法で症状改善が期待できます。手術は保存療法で効果が得られない重度の場合に検討される最終手段です。

外反母趾用のサポーターは効果がありますか？

適切に使用すれば痛みの軽減効果は期待できますが、根本的な治療にはなりません。サポーターは補助的な役割として他の治療法と組み合わせて使用することが重要です。

外反母趾は若い人でもなりますか？

外反母趾は主に中高年の女性に多い疾患ですが、遺伝的要因や不適切な靴の着用により若い方でも発症することがあります。早期発見と対処が大切です。

外反母趾の進行を止める方法はありますか？

適切な靴の選択、足の筋力強化運動、装具の使用などにより進行を遅らせることが可能です。ただし、完全に進行を止めるのは困難で継続的なケアが必要です。

外反母趾が原因で他の部位も痛くなりますか？

外反母趾により足のバランスが崩れると、膝や腰、背中への負担が増加し痛みが生じることがあります。足は全身のバランスの基礎となるため全身への影響が考えられます。

外反母趾に悩んでいた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

当院のカイロプラクティックは外反母趾と相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。外反母趾に悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて身体の変化を実感しています。

もう遅い、と考えずに一緒に理想の自分になりましょう！