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ギプスが取れた後ってむくむ…予防や改善方法にはどんなものがありますか?

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固定が外れて「やっと終わった」とホッとしたのも束の間、足や手がパンパンに膨らんでしまうと不安になりますよね。ここでは、そんな「ギプスが取れた後ってむくみの予防や改善方法が知りたいと感じている方に向けて、原因と対策、病院と治療院の使い分け、セルフケアや実際の相談例まで、できるだけ分かりやすくお伝えしていきます。

詳しい症状や当院でのリハビリの流れは骨折後のリハビリテーションのページにもまとめていますので、この記事と合わせて参考にしてみてくださいね。

代表:高井

ギプスが取れたあとのむくみは「異常」ではなく、多くの方が経験する自然な反応です。ただ放っておくのではなく、原因を知って適切にケアしていくことがとても大事だと考えています。

ギプスをしていると、なぜむくみやすくなるのか

ギプスで固定しているあいだや外した直後にむくみが出やすいのには、ちゃんとした理由があります。まずは体の仕組みを少しだけ知っておくと、今の状態を冷静に見られるようになりますし、「自分だけではないんだ」と安心もしやすくなります。難しい専門用語はできるだけかみ砕いてお伝えしますね。

筋肉を動かせないと血の巡りが悪くなる

私たちの体の血液は、心臓から押し出されるだけでなく、筋肉がポンプのように動くことで全身を巡っています。ところが、ギプスで固定されると、周りの筋肉をしっかり動かすことができません。その結果、足先や手先に血液やリンパ液がたまりやすくなり、余分な水分が抜けにくくなってしまいます。これが、ギプスをしているあいだから少しずつ進んでいくむくみの大きな原因の一つです。

重力と同じ姿勢がむくみを助長する

もう一つ見逃せないのが、重力の影響です。一日中立っていたり、座りっぱなしだったりすると、どうしても水分は体の下の方にたまりやすくなります。ギプスで固定していると、動きが制限されるだけでなく、姿勢も似たような状態が続きがちです。すると、手や足の先に水分が集まり、パンと張ったような感覚や、夕方になるほどつらくなるといった状態が起こりやすくなります。ギプスを外したあとのむくみも、こうした状況が続いてきた結果として出てくることが多いです。

ギプスが外れた直後は筋肉が落ちている

固定期間が長引けば長引くほど、筋肉は使われないぶん細く弱くなっていきます。ギプスが外れたときに、「前より足が一回り細くなった気がする」と感じる方も多いです。筋肉の量が減ると、血液を押し戻す力も落ちてしまうため、むくみがさらに生じやすくなります。骨はくっつき始めていても、筋肉や関節、血の巡りはまだ回復途中という状態なので、違和感や重だるさを感じるのはある意味自然なことなんです。

どんなむくみが「様子を見ていい範囲」か

とはいえ、「自然な範囲」と「注意が必要な状態」の区別は、とても気になるところですよね。ここでは、目安としてどんな状態ならセルフケア中心で様子を見られて、どんなサインがあれば病院に相談した方がいいのかを整理しておきます。

よくある経過としてのむくみ

ギプスを外してから数週間ほどは、日によってむくみ方が変わったり、夕方になると膨らみが強くなったりすることはよくあります。朝起きたときは少しスッキリしているのに、仕事や家事をしているうちにまたパンパンになってくる、というパターンも珍しくありません。このように、休めばある程度落ち着き、徐々に変化が感じられていくむくみであれば、リハビリやセルフケアを続けながら様子を見ていくことが多いです。

すぐに病院で診てもらってほしいサイン

一方で、「これは自己判断せず病院で診てもらった方がいい」というむくみもあります。たとえば、急に痛みが強くなった、安静にしていてもズキズキする、皮膚の色が左右で明らかに違う、極端に冷たい、感覚が鈍い、強いしびれが出てきた、といった場合です。また、熱を持って真っ赤に腫れている、傷口まわりに強い赤みや膿が見られる、発熱を伴う、といった症状があれば感染の可能性もあります。このようなサインがあるときは、我慢せずに早めに整形外科を受診して、検査を受けることをおすすめします。

病院と治療院をどう使い分けるか

大まかな目安としては、骨折の状態や再骨折のリスク、血流や神経のトラブルが疑われる段階は病院が中心。骨がくっついてきて「これからどう動かしていくか」「どう機能を戻していくか」がテーマになってきたら、治療院のサポートが活きやすい段階、と考えていただけるとイメージしやすいかと思います。どちらか片方だけに頼るのではなく、お互いの得意分野をうまく組み合わせていくことが、安心して回復していくうえでは大切です。

ギプスが取れた後のむくみを予防・改善するセルフケア

ここからは、「具体的に何をしたらいいの?」という部分にお答えしていきます。難しいことをしようとすると続かないので、日常生活の中で取り入れやすいことから始めていきましょう。

関節をやさしく動かすストレッチ

固定が外れて最初のうちは、怖さもあってなかなか動かしにくいかもしれません。そんなときは、痛みが強くならない範囲で、ゆっくり関節を動かしてあげるのが基本です。足首なら、椅子に座ってつま先を上下に軽く動かしたり、足指をグーパーしたり。手首や指なら、指を一本ずつ曲げ伸ばししたり、手首を小さく回したり。最初は回数も少なくて大丈夫なので、「今日はここまでなら怖くない」というラインを探しながら続けてみてください。

挙上(足や手を高くする)で水分を戻す

むくみ対策として昔から大切にされているのが、患部を心臓より少し高くしておく「挙上」です。寝るときにクッションやタオルを重ねて足を乗せたり、ソファで横になるときに手を枕の上に乗せたりするだけでも、たまった水分が戻りやすくなります。仕事中であれば、休憩時間に少し足を高い場所に乗せるように意識するのも良いですね。ずっと同じ姿勢でいるのではなく、こまめに高さを変えてあげることがポイントです。

お風呂や保温で血の巡りを助ける

入浴の許可が出ている段階であれば、ぬるめのお湯にゆっくりつかることは血行促進にとても役立ちます。湯船で軽く関節を動かしてあげると、温まり方も違ってきます。ただし、長湯をしてのぼせてしまうと逆に体に負担になるので、気持ちいいと感じる範囲で切り上げるようにしましょう。冷えやすい方は、お風呂あがりに靴下やレッグウォーマーで保温しておくと、むくみの予防にもつながります。

食事や水分で内側から整える

体の外からのケアだけでなく、内側から整えることも大切です。塩分が多い食事が続くと、水分をため込みやすくなってしまうことがあります。できる範囲で、野菜や海藻、タンパク質、ビタミン類を意識してみてください。また、「むくむから水分は控えた方がいい」と思われる方もいますが、極端に減らしてしまうと血液がドロドロになり、かえって巡りが悪くなることも。冷たい飲み物ばかりでなく、常温や温かい飲み物も取り入れながら、こまめに水分をとることをおすすめします。

よくある質問(Q&A)

次に、ギプスが取れた後のむくみに関して、実際に多くいただく質問をいくつかご紹介します。同じような疑問をお持ちの方は、参考にしてみてください。

Q1:むくみはどのくらいで落ち着きますか?

個人差はありますが、固定を外したあとの数週間は、むくみやすい状態が続くことが多いです。その後、関節を動かす量が増え、筋肉が少しずつ戻ってくるにつれて、「朝のほうが軽い」「前ほどパンパンにならない」といった変化が出やすくなります。目安としては、数か月単位でゆっくり整っていくイメージを持っておくと、焦りすぎずに済むと思います。

Q2:痛みがあるのに動かしても大丈夫でしょうか?

「まったく痛みがない状態」になるまで待ってから動かそうとすると、筋肉や関節の柔軟性が戻るタイミングが遅くなってしまうことがあります。ただ、我慢できないほど強い痛みをこらえながら無理に動かすのも禁物です。目安としては、「動かしているときに少し痛みを感じるけれど、終わったあとにズキズキした痛みが長く残らない」程度であれば、リハビリとしてプラスに働くことが多いです。不安な場合は、実際に動きを確認しながら一緒に調整していくと安心です。

Q3:サポーターや弾性ストッキングは使ってもいいですか?

サポーターや弾性ストッキングは、上手に使えば関節の保護やむくみ予防に役立ちます。ただ、サイズが合っていなかったり、締め付けが強すぎたりすると、かえって血の巡りを妨げてしまうこともあります。また、四六時中頼りきりにしてしまうと、自分の筋肉がサボりやすくなる面もあるので、日中の活動時間だけ使う、家では外して動かす時間を作るなど、メリハリをつけることが大切です。

Q4:仕事をしながらでも良くなっていきますか?

フルタイムで働きながらのリハビリは楽ではありませんが、職場での過ごし方を少し工夫するだけでも、回復を後押しすることは十分可能です。たとえば、長時間同じ姿勢にならないようにこまめに席を立つ、デスクの下で足首を軽く動かす、エレベーターではなく階段を使う日を週に何日か作る、などです。「仕事があるから無理」と考えるのではなく、今の生活の中でできることを一緒に探していくことが大切だと思っています。

実際の相談例から見えてくること

最後に、当院に寄せられたご相談の一例をご紹介します。個人が特定されないよう内容は一部変えていますが、同じような状況の方にはイメージしていただきやすいと思います。

ギプスが外れたのに、夕方になると足がパンパンになるケース

40代の事務職の女性で、自転車で転倒して足首を骨折された方がいました。約6週間の固定を経てギプスが外れ、「もう歩いていいですよ」と言われたものの、職場復帰してから夕方になると足がパンパンに膨らみ、靴がきつくてつらいというご相談でした。

お話を伺いながら状態を確認すると、ふくらはぎの筋力がかなり落ちていて、足首も怖さからほとんど動かせていない状況でした。

ケアと変化の流れ

この方には、まず足首を痛みの出ない範囲で上下に動かす練習と、体重を軽くかける立ち方のトレーニングから始めていただきました。同時に、ふくらはぎや足の甲まわりの硬さをやわらげて血行を良くする手技を行い、家では足を少し高くして休む時間を意識して取ってもらいました。

数週間続ける中で、「夕方のむくみが前よりマシになってきた」「階段の上り下りが怖くなくなってきた」といった声が聞かれるようになり、見た目にも張りが少しずつ落ち着いていきました。

不安とどう付き合っていくか

印象的だったのは、「レントゲンでは大丈夫と言われても、自分の足を見ていると本当に良くなっているのか不安だった」という一言です。

実際に体を触り、今の状態とこれからの段階を一つずつ説明しながら一緒にリハビリを進めていくことで、表情がどんどん明るくなっていかれました。むくみや痛みそのものだけでなく、「これは回復の途中なんだ」と納得できることが、安心して体を動かしていくための大きな一歩になると、改めて感じさせていただいたケースでした。

まとめ:ギプス後のむくみは、正しく知って、正しくケアを

ギプスが取れたあとに出てくるむくみや腫れは、決して珍しいものではありません。ただ、「どこまでがよくある経過で、どこからが危険信号なのか」「自分で何をすればいいのか」が分からないと、不安ばかりがふくらんでしまいます。

骨や関節の状態を確認すること、そして日常生活の中での動かし方やセルフケアを整えていくこと。その両方がかみ合うことで、体は本来の回復力を発揮しやすくなります。一番避けたいのは、怖さからまったく動かさないまま時間が過ぎてしまうことと、焦って無理に動かして痛みをこじらせてしまうことです

今のあなたの段階に合わせて、どう進めていくのが良いのかを一緒に考えるのが、私たちの役割だと思っています。もし今、ギプスが取れたあともむくみや痛み、動かしづらさが続いていて不安を感じているようでしたら、一人で抱え込まなくて大丈夫です。

状況を丁寧に伺ったうえで、あなたの体に合ったリハビリやケアの方法をご提案しますので、いつでも気軽に相談してくださいね。


代表:高井

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