男性更年期障害

男性更年期障害とは

男性更年期障害は、加齢やストレスにより男性ホルモン（テストステロン）が減少することで起こる心身の不調です。

医学的には「LOH症候群（加齢男性性腺機能低下症候群）」とも呼ばれ、主に40代以降の男性に多く見られます。女性の更年期障害とは異なり、症状の出現時期や程度に個人差が大きく、本人も周囲も気づきにくいのが特徴です。

精神面ではイライラや抑うつ、意欲の低下が現れます。身体面では倦怠感やほてり、発汗、動悸などが起こります。性機能面では性欲低下や勃起障害といった症状も見られます。

日本国内のLOH症候群の潜在患者数は推定600万人といわれています。厚生労働省の2022年の意識調査では、医療機関で男性更年期障害と診断された割合は40代で1.5％、50代で1.7％にとどまっています。

一方で「更年期障害の可能性がある」と自覚している人は40代で8.2％、50代では14.3％にのぼります。症状を自覚しながら医療機関を受診していない人は約87％にも達し、女性と比較して受診率が極めて低い現状があります。

男性更年期障害を放置すると、症状の悪化だけでなく深刻な健康リスクにつながります。筋力低下と内臓脂肪の増加により肥満が進行し、高血糖や高血圧、高脂血症などメタボリック症候群を発症しやすくなります。

骨密度の低下による骨粗しょう症のリスクも高まります。精神面ではうつ病を併発することもあり、仕事や家庭における人間関係の悪化を招きます。

最悪の場合、動脈硬化の進行により心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる疾患を引き起こす可能性があります。QOL（生活の質）の著しい低下は避けられず、社会生活への復帰が困難になることもあります。

繰り返しますが、無理を重ねてしまう前に、体のSOSに気付いてあげましょう。

男性更年期障害の原因

医学的には男性更年期障害の主な原因は以下のように説明されています。

加齢によるテストステロンの減少

男性ホルモンであるテストステロンは20代をピークに徐々に減少していきます。この低下により心身のバランスが崩れて様々な不調が現れます。

過度なストレス

仕事のプレッシャーや人間関係のストレスにより、抗ストレスホルモン（コルチゾール）が過剰分泌されるとテストステロンの生成が抑制されます。

睡眠不足

質の良い睡眠はテストステロンの分泌に不可欠であり、睡眠不足や不眠が続くとホルモンバランスがさらに乱れます。

運動不足と肥満

運動習慣の欠如や内臓脂肪の蓄積は、テストステロンの低下を加速させる要因となります。

過度の飲酒・喫煙

アルコールやタバコは男性ホルモンの分泌を阻害し、症状を悪化させる可能性があります。

自律神経の乱れ

テストステロンの減少は自律神経のバランスにも影響を与え、発汗やほてり、動悸などの身体症状を引き起こします。

このように男性更年期障害はさまざまな原因が重なり合って起きるため、単に症状を抑えるだけでは根本的な解決にはなりません。

男性更年期障害の改善には個々の背景や生活習慣、体の使い方などを丁寧に見極めることが大切です。

病院とはここが違います

男性更年期障害の場合、病院では次のような治療法が一般的です。

テストステロン補充療法（ホルモン補充療法）

副作用として多血症（血液の粘度上昇）、肝機能障害、HDL（善玉）コレステロールの減少、睡眠時無呼吸症候群の悪化などが報告されています。6カ月以上の長期投与では精巣の萎縮や造精機能の低下により男性不妊を招く恐れがあり、定期的な血液検査によるモニタリングが必要です。

漢方療法

効果が現れるまでに時間がかかることが多く、即効性を期待する人には向いていません。症状の重い場合には効果が限定的なこともあります。

抗うつ薬・抗不安薬

眠気やだるさなどの副作用があり、根本的な原因（テストステロン低下）に対処しているわけではありません。長期服用への依存が懸念されるケースもあります。

生活習慣指導

継続した取り組みが必要であり、仕事や家庭の事情で実践が難しい人も多くいます。効果を実感するまでに時間がかかります。

プラセンタ注射

保険適用外となることが多く、経済的負担が大きい場合があります。継続的な通院が必要です。

男性更年期障害を改善するために

まずあなたの不調がなぜ起きているのか、その原因を明らかにします。現状を正しく把握することが症状改善のためには大切であり、原因を取り違えたまま治療を進めてしまえば改善は見込めないからです。

男性更年期障害は気づかない間に発症することが多く、うつ病と誤診されるケースも少なくありません。内科や精神科を転々とし、原因がわからないまま薬だけが増えていく方もいらっしゃいます。当院では詳細に分析し、体のどこに問題があるかを見つけ出します。

当院の特徴

臨床経験に裏打ちされた徹底した検査と丁寧なカウンセリング、アメリカの最先端なカイロプラクティックの施術であなたの抱える心身のお悩みに向き合います。量子力学的アプローチも取り入れ、一般的な施術やアドバイスだけでなく、その方ならではの回復ポイントを見つけ一緒に回復を目指します。

体の柔軟性。脊椎が竹の様にしなるのかどうか？椎間板の拘縮により脊髄神経の圧迫を起こして、筋肉・内臓の機能低下が起きていないか？身体がしっかりと働いているかを確認した上で、骨格・内臓など、機能が低下している箇所を見つけ順番に整えて行きます。

どんな小さな違和感でもご相談ください。自律神経のバランスを整え、再び活力ある日々を取り戻すための一歩をしっかりサポートいたします。

男性更年期障害でお悩みの方もご相談をお待ちしています。

男性更年期障害のQ＆A

男性更年期障害は自然に治りますか？

軽度の症状であれば生活習慣の改善により和らぐこともありますが、放置すると悪化するケースが多いです。当院では体のバランスを整えるアプローチで自然な回復力を高めるサポートを行っています。

男性更年期障害の人がやってはいけないことは？

過度な飲酒・喫煙、睡眠不足、運動不足は症状を悪化させます。また「年のせい」と放置せず、専門家に相談することが大切です。当院では根本原因を見極める検査を重視しています。

男性更年期障害とうつ病の違いは何ですか？

症状は似ていますが、うつ病は脳内神経伝達物質の異常が主因で、男性更年期障害はテストステロン低下が原因です。誤診されやすいため、正確な見極めが重要です。

何科を受診すればよいですか？

一般的には泌尿器科やメンズヘルス外来が専門ですが、症状が多岐にわたるためどこに行けばよいか迷う方も多いです。当院では体全体のバランスから原因を探ります。

テストステロンの数値はどのくらいが正常ですか？

遊離テストステロン値8.5pg/mL未満で低下と判断されることが多いですが、数値だけでなく症状との総合判断が必要です。当院独自の検査で状態を把握します。

男性更年期障害は何歳から始まりますか？

一般的には40代以降に多いですが、ストレスの多い生活では30代後半から症状が出ることもあります。年齢に関係なく不調を感じたらご相談ください。

ホルモン補充療法は一生続けなければなりませんか？

症状や体質によって異なり、改善後は漸減できる場合もあります。当院では薬に頼らず体の調整機能を高めるアプローチを提案しています。

男性更年期障害は遺伝しますか？

直接的な遺伝性は証明されていませんが、生活習慣や体質は親子で似やすいため、予防的な生活改善が有効です。体質に合わせたケアをご提案します。

妻や家族にどう説明すればよいですか？

男性更年期は女性の更年期と同様にホルモン変化による不調であり、努力不足や怠けではないことを伝えましょう。当院では家族への説明資料もご用意しています。

薬を使わずに改善する方法はありますか？

生活習慣の見直しに加え、当院では量子力学的アプローチを取り入れた独自の施術により、体本来の調整力を引き出すケアを行っています。

男性更年期障害で悩まれていた方も、当院のサポートや施術でこのような変化を感じていただいています。

当院のカイロプラクティックは男性更年期障害と相性がよく、自律神経のバランスを整えることで症状の改善が期待できます。

もう遅い、と考えずに一緒に理想の自分になりましょう！