圧迫骨折後腰痛

圧迫骨折後腰痛とは

圧迫骨折後腰痛とは、背骨の椎体という部分が潰れる圧迫骨折を起こした後に、骨の癒合が完了したにも関わらず慢性的に続く腰の痛みのことです。

骨折そのものは治っているものの、骨折時の強い痛みを避けるために生じた姿勢の歪み、長期間の安静による筋肉の硬化、変形した椎体による脊椎全体のバランス変化などが原因となって、重だるい痛みや動作時の痛みが継続している状態を指します。

厚生労働省の調査によると、腰痛の有訴率は国民の約25～35％に上り、女性では30～40％と男性より高い割合を示しています。特に70歳以上の高齢者で有訴率が顕著に高くなっており、圧迫骨折は骨粗鬆症と密接な関係があるため、高齢化の進行とともに圧迫骨折後腰痛で悩む方は相当数存在すると推測されます。

圧迫骨折後腰痛を放置すると、慢性的な痛みにより外出を控えるようになり、社会的な孤立が進行してしまいます。痛みへの恐怖から動作が消極的になり、筋力低下がさらに進む悪循環に陥ります。

最悪の場合、脊椎後彎（猫背・円背）が進行し、偽関節状態となって神経圧迫による下肢のしびれや麻痺が発症し、最終的に寝たきり状態になるリスクが高まります。

圧迫骨折後腰痛の原因

医学的には圧迫骨折後腰痛の主な原因は以下のように説明されています。

骨粗鬆症による骨質の低下

加齢や女性ホルモンの減少により骨密度が低下し、軽微な外力でも椎体が潰れやすい状態になります。骨の強度不足により、一度骨折すると周辺の椎体にも負荷がかかりやすくなります。

脊椎アライメントの変化

椎体が変形して癒合することで背骨全体のバランスが崩れ、特定の部位に過度な負担がかかるようになります。これが慢性的な痛みやだるさの原因となります。

筋肉の硬化と血流悪化

長期間の安静により腰部周辺の筋肉が硬くなり、血液循環が悪化します。筋肉の柔軟性低下により動作時の痛みが生じやすくなります。

痛みの記憶と動作恐怖

骨折時の強烈な痛み体験により、体が痛みを記憶してしまい、実際の組織損傷がなくても痛みを感じるようになります。また動作への恐怖心から体の使い方が制限されます。

このように圧迫骨折後腰痛は複数の要因が複雑に絡み合っており、圧迫骨折後腰痛と一口に言っても、一人ひとりその原因は大きく異なります。

さらに、その原因が複雑に絡み合っているため、圧迫骨折後腰痛を改善するためには原因究明のための徹底的な検査が必要です。

病院とはここが違います

圧迫骨折後腰痛の場合、病院では次の治療法が一般的です。

薬物療法

鎮痛剤や筋弛緩剤、神経障害性疼痛治療薬などが処方されますが、長期服用により胃腸障害や肝機能障害などの副作用リスクがあります。

あくまで一時的に症状を抑えているだけであり、根本的な原因解決にはならないため症状の再発が懸念されます。

コルセット装着（装具療法）

硬性または軟性のコルセットを装着して骨折部の安定を保ちますが、長期使用により腰回りの筋力が衰え、コルセットへの依存が生じる可能性があります。

また約13％の症例で骨癒合が得られず偽関節に進行するリスクも指摘されています。

リハビリテーション

理学療法士による体幹筋の強化や姿勢改善を行いますが、継続的な通院が必要で時間がかかり、適切な負荷調整を行わないと症状悪化の可能性があります。

効果を実感するまでに長期間を要することが多く、継続的に行えるかには疑問が残ります。

圧迫骨折後腰痛を改善するために

まずはあなたの腰がなぜ圧迫骨折後腰痛になってしまっているのか、その原因を明らかにします。

現状を正しく把握することが症状改善のためには大切であり、原因を取り違えたまま治療を進めてしまえば改善は見込めないからです。

圧迫骨折後腰痛は気づかない間に悪化することが多く、姿勢の悪化だけではなく日常動作の制限を繰り返すようになります。当院では詳細に分析し、脊椎のどこに問題があるかを見つけ出します。そしてその検査結果を元に施術を行います。

当院の特徴

臨床経験豊富なカイロプラクターが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

圧迫骨折後腰痛の臨床経験を多く積んでいるカイロプラクターが責任をもって検査や施術を行います。そして施術だけではなく、姿勢指導や効果的なストレッチもお伝えしながら、あなたの圧迫骨折後腰痛のお悩みに向き合います。

圧迫骨折後腰痛でお悩みなら一度ご相談ください。

圧迫骨折後腰痛のQ＆A

圧迫骨折後腰痛は自然に治りますか？

骨折自体は治癒しても、姿勢変化や筋力低下による痛みは適切な治療なしには改善困難です。早期の専門的アプローチが重要となります。

圧迫骨折後腰痛の人がやってはいけないことは？

前かがみや重い物の持ち上げ、急激な体の回転は避けるべきです。痛みを我慢して無理な動作を続けることは症状悪化の原因となります。

なぜ骨がくっついたのに痛みが続くのですか？

椎体変形による脊椎バランスの変化、筋肉の硬化、痛みの記憶などが複合的に作用し、構造的な問題が残存するためです。

この痛みは一生続くのでしょうか？

適切な治療により多くの場合改善可能です。ただし放置すると慢性化しやすく、早期の専門的な対応が予後を大きく左右します。

運動はしても大丈夫ですか？

適度な運動は必要ですが、専門家の指導の下で段階的に行うことが重要です。無理な運動は症状悪化や再骨折のリスクを高めます。

コルセットはいつまで着けていればよいのですか？

骨癒合の確認後は段階的に外していく必要があります。長期使用は筋力低下を招くため、専門家と相談しながら調整すべきです。

再び骨折する可能性はありますか？

骨粗鬆症が背景にある場合、再骨折率は1年で最大24％との報告があります。骨密度改善と転倒予防対策が重要です。

どのような治療法が最も効果的ですか？

個々の状態により最適な治療は異なります。薬物療法、装具療法、運動療法を組み合わせた包括的アプローチが効果的とされています。

日常生活で気をつけることはありますか？

正しい姿勢の維持、適度な運動、転倒予防対策、骨密度改善のための栄養管理などが重要です。痛みの変化に注意を払うことも大切です。

痛みが強くなったときはどうすればよいですか？

安静にして患部を温め、必要に応じて処方された痛み止めを使用します。症状が続く場合は速やかに医療機関を受診することが重要です。

圧迫骨折後腰痛に悩んでいた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

当院のカイロプラクティックは圧迫骨折後腰痛と相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。圧迫骨折後腰痛に悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて身体の変化を実感しています。

もう遅い、と考えずに一緒に理想の自分になりましょう！