アキレス腱炎

アキレス腱炎とは

アキレス腱炎とは、ふくらはぎの筋肉とかかとの骨をつなぐ太い腱であるアキレス腱に炎症が起こった状態のことです。

運動や日常生活でアキレス腱に繰り返し負荷がかかることで、腱やその周辺組織に小さな傷がつき、それが修復される前に再び負荷がかかることを繰り返すことで炎症が生じます。特に運動開始時や朝の一歩目に痛みを感じやすく、つま先立ちや走る動作で症状が悪化するのが特徴です。

スポーツ障害全体の中でアキレス腱炎は比較的頻度の高い疾患として知られています。

特にランニング愛好家やスポーツ選手の間では一般的な障害であり、年齢とともに発症リスクが高まることが報告されています。30代から40代のスポーツ愛好家を中心に、推定で数十万人規模の潜在患者が存在すると考えられています。

アキレス腱炎を放置すると、初期の軽い痛みから徐々に症状が悪化し、安静時にも痛みを感じるようになります。炎症が長期化すると痛みや腫れが強くなり、足首の動きが制限され、ふくらはぎの筋肉も弱くなってきます。

さらに進行すると、アキレス腱に瘢痕化が起こり、足首の可動域が永続的に減少し、立つ・座る・歩くといった基本的な日常動作にも支障をきたすようになります。

最悪の場合、保存療法では改善が見込めず手術治療が必要になったり、腱の断裂を引き起こして激しい痛みや歩行困難を招く可能性もあります。

アキレス腱炎の原因

医学的にはアキレス腱炎の主な原因は以下のように説明されています。

オーバーユース（使いすぎ）

ランニングやジャンプなどの運動でアキレス腱に繰り返し負荷がかかることで、腱の修復が追いつかず炎症が発生します。普段の活動レベルを大幅に超えた運動を急に始めることでも、アキレス腱が適応できずに炎症が生じます。

加齢による腱の変性

年齢を重ねることでアキレス腱の柔軟性や修復能力が低下し、同じ負荷でも炎症を起こしやすくなります。

下肢の筋柔軟性低下

ふくらはぎの筋肉が硬くなることで、アキレス腱への負担が増大し炎症の原因となります。運動不足や日々の姿勢不良により、足首周りの筋力が低下することも影響します。

足部の配列異常

扁平足や回内足などの足の構造的な問題により、アキレス腱への負荷が不均等になり炎症を引き起こします。

このようにアキレス腱炎は生活習慣や身体の構造的問題の影響を大きく受けており、アキレス腱炎と一口に言っても、一人ひとりその原因は大きく異なります。

さらに、その原因が複雑に絡み合っているため、アキレス腱炎を改善するためには原因究明のための徹底的な検査が必要です。

病院とはここが違います

アキレス腱炎の場合、病院では次の治療法が一般的です。

安静・活動制限

医療機関では長期間のスポーツ休止を推奨されますが、2-3週間から1-2ヶ月と個人差があり、運動愛好家にとって精神的負担が大きくなります。完全な休息期間が必要でも、その間の運動不足によるストレスや体重増加も懸念されます。

誰もが継続的に安静を保てるかには疑問が残ります。

薬物療法

アキレス腱に痛みや腫れが強い場合は抗炎症薬や鎮痛薬が処方されます。それでも改善がない場合はステロイド注射が行われることもあります。

しかし、根本的な原因解決にはならず、薬の効果が切れると再び症状が現れることがあり、長期使用による副作用のリスクも考慮が必要です。根本改善とは言えないでしょう。

理学療法・運動療法

アキレス腱と全身のストレッチや筋力トレーニングを行います。特にエキセントリック運動と呼ばれる腱に負荷をかけながら行う運動療法が推奨されています。

正しい方法で継続的に行う必要があり、専門家の指導なしに行うと症状が悪化する可能性があります。間違った負荷設定は逆効果になることもあり、痛みを抱えたまま正しくトレーニングを継続できる人は決して多くありません。

アキレス腱炎を改善するために

まずはあなたのアキレス腱がなぜ炎症を起こしてしまっているのか、その原因を明らかにします。

現状を正しく把握することが症状改善のためには大切であり、原因を取り違えたまま治療を進めてしまえば改善は見込めないからです。アキレス腱炎は運動負荷だけではなく、足部の構造的問題や姿勢の悪化も関係しています。

アキレス腱炎は気づかない間に発症することが多く、運動時の痛みだけではなく日常生活での歩行時にも支障をきたすようになります。当院では詳細に分析し、アキレス腱のどこに問題があるかを見つけ出します。そしてその検査結果を元に施術を行います。

当院の特徴

臨床経験豊富なカイロプラクターが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

アキレス腱炎の臨床経験を多く積んでいるカイロプラクターが責任をもって検査や施術を行います。そして施術だけではなく、姿勢指導や効果的なストレッチもお伝えしながら、あなたのアキレス腱炎のお悩みに向き合います。

アキレス腱炎でお悩みなら一度ご相談ください。

アキレス腱炎のQ＆A

アキレス腱炎は自然に治りますか？

軽度の場合は適切な安静により自然治癒する可能性がありますが、慢性化したものは専門的な治療が必要です。放置すると悪化するリスクが高いため、早期の適切な対応が重要となります。

アキレス腱炎の人がやってはいけないことは？

痛みを我慢してのランニングや激しいスポーツ、不適切なマッサージやストレッチは症状を悪化させます。また、自己判断での治療は危険なため、専門家の指導を受けることが大切です。

アキレス腱炎と腱断裂の違いは何ですか？

アキレス腱炎は腱の炎症状態で、腱断裂は腱が完全または部分的に切れた状態です。断裂の場合は激しい痛みと歩行困難を伴い、緊急手術が必要になることがあります。

どのくらいの期間で治りますか？

軽度なら2-3週間、慢性化したものは数ヶ月を要する場合があります。ただし、根本原因にアプローチした治療を行うことで、より効率的な改善が期待できます。

運動はいつから再開できますか？

痛みが完全に消失し、専門家による評価で問題ないと判断された後、段階的に運動強度を上げていきます。無理な早期復帰は再発のリスクを高めるため注意が必要です。

アキレス腱炎は再発しやすいのですか？

根本原因が解決されていない場合は再発しやすい傾向があります。身体の構造的問題や動作パターンの改善を含めた包括的なアプローチが再発防止に重要です。

マッサージをしても大丈夫ですか？

炎症期の直接的なマッサージは症状を悪化させる可能性があります。専門知識を持つ治療家による適切な施術であれば効果的ですが、素人による強いマッサージは避けるべきです。

温めるのと冷やすのはどちらがいいですか？

急性期は冷却、慢性期は温熱が基本ですが、症状の段階や個人の状態により適切な方法が異なります。専門家による詳細な検査と評価に基づいた判断が必要です。

手術が必要になる場合はありますか？

保存療法で改善しない重度の慢性例や、腱の変性が著しい場合は手術適応となることがあります。しかし、適切な保存療法により多くの場合は手術を避けることが可能です。

予防方法はありますか？

適切なウォーミングアップ、ストレッチ、段階的な運動強度の向上、足部の構造的問題の改善などが予防に効果的です。定期的な身体のメンテナンスも重要な要素となります。

アキレス腱炎に悩んでいた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

当院のカイロプラクティックはアキレス腱炎と相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。アキレス腱炎に悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて身体の変化を実感しています。

もう遅い、と考えずに一緒に理想の自分になりましょう！