低温火傷の傷後・シミ

低温火傷とは

低温火傷とは、44℃から50℃程度の比較的低い温度の熱源に皮膚が長時間接触することで発生するやけどのことです。

通常のやけどは高温に短時間触れて起こりますが、低温火傷は心地よいと感じる温度がじわじわと皮膚の深部までダメージを与えていきます。見た目は軽症に見えても、気づかないうちに皮膚の奥深くまで傷んでいることが多いのが特徴です。

冬場に湯たんぽや使い捨てカイロ、電気毛布などの暖房器具で発症するケースが多く報告されています。特に高齢者や糖尿病をお持ちの方は皮膚の感覚が鈍くなっているため、熱さに気づきにくく重症化しやすい傾向があります。

消費者庁の調査では65歳以上の高齢者が暖房器具により熱傷を受傷した事例が多数報告されており、そのうち約17％は入院治療を要しています。

低温火傷は痛みが少ないため「たいしたことない」と放置されがちです。しかし、見た目以上に深部まで損傷が及んでいることが多く、数日後には皮膚が黒く変色し壊死が進行することがあります。

細菌感染を起こすと膿んで悪化し、深い潰瘍が形成されてしまいます。治療が遅れれば皮膚移植などの手術が必要になり、傷跡が赤く盛り上がる肥厚性瘢痕やケロイドが残る可能性も高まります。

さらに皮膚のひきつれにより関節の動きが制限されることもあります。糖尿病がある場合は感染が全身に広がり敗血症に至る危険性があり、最悪の場合は壊疽により足の切断が必要になることもあるのです。

繰り返しますが、無理を重ねてしまう前に、身体のSOSに気付いてあげましょう。

低温火傷の原因

医学的には低温火傷の主な原因は以下のように説明されています。

湯たんぽや電気あんかの長時間接触

就寝時に布団の中で湯たんぽや電気あんかに足を乗せたまま眠ってしまうと、同じ部位が数時間にわたって温められ、皮膚の深部まで熱が浸透します。

使い捨てカイロの肌への直接貼付

カイロを肌に直接貼ったり、同じ場所に長時間当て続けたりすることで、気づかないうちにダメージが蓄積されます。

こたつや電気毛布での長時間滞在

こたつの中で同じ姿勢のまま眠ってしまったり、電気毛布をつけたまま就寝したりすることで、体の同じ部分に熱がこもり続けます。

高齢による皮膚の薄さと感覚の低下

加齢に伴い皮膚が薄くなり、温度感覚も鈍くなるため、熱さに気づきにくくなります。

糖尿病による末梢神経障害

糖尿病の合併症として手足の感覚が鈍くなり、熱さや痛みを感じにくくなります。

飲酒や睡眠薬服用による意識レベルの低下

お酒を飲んで酔っている時や睡眠薬を服用した後は、感覚が鈍くなり熱源から体を離す反応が起こりにくくなります。

このように低温火傷はさまざまな原因が重なり合って起きるため、単に傷を治療するだけでは根本的な解決にはなりません。

低温火傷の改善には傷そのものの治療だけでなく、身体全体のバランスや回復力を高めることが大切です。

病院とはここが違います

低温火傷の場合、病院では次のような治療法が一般的です。

外用薬による治療

毎日の処置が必要で、数週間から数ヶ月の長期にわたる通院が求められます。症状の変化に応じて薬剤を変更する必要があり、自己判断での中断は悪化を招きます。

湿潤療法

正しい方法で行わないと感染リスクが高まります。被覆材の交換タイミングや創部の観察など専門的な管理が必要で、患者さん自身での判断が難しいケースもあります。

デブリードマン

壊死組織の除去時に痛みを伴うことがあり、複数回の処置が必要になる場合もあります。処置後の創部管理も継続して行う必要があります。

植皮手術

皮膚を採取した部位にも傷跡が残ります。入院が必要となり、術後のリハビリテーションや長期の経過観察が求められます。費用面の負担も大きくなります。

瘢痕治療

完全に傷跡を消すことは難しく、複数回の治療が必要です。ステロイド注射は痛みを伴い、レーザー治療は費用が高額になることがあります。

低温火傷を改善するために

当院では低温火傷の傷後の回復に、主に光線療法を取り入れています。過去の当院事例で、40代の女性で保冷剤で低温火傷を起こし、５㎝四方のこげ茶色いシミを膝に作られて来院されました。週2回の光線療法を9月に開始し、11月にはすべすべの綺麗な元の肌に戻りました。

低温火傷の傷そのものは医療機関での治療が必要です。しかし、なかなか傷が治らない、回復が遅いと感じているなら、身体全体のバランスが乱れている可能性があります。血行不良や自律神経の乱れは、傷の治りを遅くする大きな要因となるからです。当院では詳細に分析し、回復力を妨げている問題がどこにあるかも見つけ出します。

当院の特徴

臨床経験に裏打ちされた徹底した検査と丁寧なカウンセリング、アメリカの最先端なカイロプラクティックの施術であなたの抱えるお悩みに向き合います。量子力学的アプローチも取り入れ、一般的な施術やアドバイスだけでなく、その方ならではの回復ポイントを見つけ一緒に回復を目指します。

どんな小さな違和感でもご相談ください。身体全体のバランスを整え、自然治癒力を高めることで回復をサポートいたします。

低温火傷の後遺症でお悩みの方もご相談をお待ちしています。

低温火傷のQ＆A

低温火傷は自然に治りますか？

ごく軽度のI度熱傷であれば自然に治ることもありますが、低温火傷は見た目以上に深部まで損傷していることが多いです。放置すると壊死や感染が進行するため、必ず専門医の診察を受けることをお勧めします。当院では回復力を高めるサポートが可能です。

低温火傷と通常のやけどの違いは何ですか？

通常のやけどは高温に短時間触れて皮膚表面が損傷しますが、低温火傷は比較的低い温度が長時間作用し、皮膚の深部までじわじわとダメージが及びます。そのため重症化しやすく治療に時間がかかります。早めの対処が大切です。

低温火傷の人がやってはいけないことは？

水ぶくれを自分で潰すこと、氷や保冷剤を直接当てること、市販の軟膏を自己判断で塗ること、様子を見て放置することは避けてください。これらは症状を悪化させる原因となります。まずは医療機関を受診してください。

水ぶくれは潰してもいいですか？

絶対に自己判断で潰さないでください。水ぶくれの皮は外部の細菌から傷口を守るバリアの役割を果たしています。破ると感染リスクが格段に高まります。医療機関で適切な処置を受けましょう。

傷跡は残りますか？

I度の軽症であれば跡が残りにくいですが、真皮や皮下組織まで達するII度・III度では瘢痕が残る可能性が高くなります。早期の適切な治療と身体全体の回復力を高めることが傷跡を最小限に抑える鍵となります。

皮膚科と形成外科のどちらを受診すべきですか？

まずは皮膚科を受診されることをお勧めします。重症例や手術が必要な場合、顔や手など整容面が重要な部位は形成外科での治療が望ましいことがあり、適切な医療機関を紹介してもらえます。

治療期間はどのくらいかかりますか？

I度なら1〜2週間程度ですが、II度では数週間から1ヶ月以上、III度で手術が必要な場合は数ヶ月単位の治療とリハビリが必要になることもあります。根気強い通院と身体全体のケアが求められます。

低温火傷を早く治す方法はありますか？

早期に専門医を受診し、適切な創傷管理を継続することが最も重要です。当院では身体のバランスを整え血行や自律神経の働きを改善することで回復力を高めるアプローチを行っており、治癒をサポートする方法をご提案できます。

なぜ温かい程度の温度で重症になるのですか？

44〜50℃程度の温度は痛みを感じにくいため、熱源に長時間触れ続けてしまいます。その間に熱がゆっくり深部へ浸透し、皮下組織や筋肉まで損傷してしまうのです。気づいた時には重症化していることが多いのはこのためです。

糖尿病があると治りにくいのはなぜですか？

糖尿病は末梢の血行障害を起こしやすく、傷を治すために必要な栄養や酸素が届きにくくなります。また免疫機能も低下するため感染しやすく、治癒が遅れやすい傾向があります。身体全体のバランスを整えることが回復への近道です。

低温火傷の後遺症で悩まれていた方も、当院のサポートや施術でこのような変化を感じていただいています。

当院のカイロプラクティックは身体全体のバランスを整え、自然治癒力を高めることで回復をサポートします。

もう治らないかも、と諦めずに一緒に理想の自分になりましょう！