月経前症候群 (PMS)

月経前症候群（PMS）とは

月経前症候群（PMS）とは、月経が始まる約1〜2週間前から現れる身体的・精神的な不快症状のことです。

月経が開始すると症状が軽減または消失するのが特徴で、毎月同じような症状が繰り返し現れます。症状は人によって大きく異なり、軽微なものから日常生活に深刻な影響を与えるものまで様々で、イライラや気分の落ち込み、頭痛やむくみなどの不調を引き起こします。

日本産科婦人科学会の診断・治療指針によると、日本では生理のある女性の多くが何らかのPMS症状を経験しており、PMSと診断される女性は20〜30%に上ります。特に20代後半から30代前半に症状が顕著になることが多いとされていますが、最近では若年層での発症も増加傾向にあります。

PMSを放置すると、症状が徐々に悪化し、より重篤なPMDD（月経前不快気分障害）に進行する可能性があります。職場での人間関係の悪化や家族関係の破綻、昇進機会の辞退など、社会生活に深刻な支障をきたします。

最悪の場合、うつ病や不安障害などの精神的疾患を併発したり、自傷行為や自殺念慮といった深刻な精神状態に陥ることも報告されています。

月経前症候群（PMS）の原因

医学的にはPMSの主な原因は以下のように説明されています。

ホルモンバランスの変動

排卵後に起こるエストロゲンとプロゲステロンの急激な変化が、身体的・精神的症状を引き起こすとされています。特に月経前のホルモンレベルの低下が症状の主因と考えられています。

セロトニンの不均衡

脳内の神経伝達物質であるセロトニンの分泌量が月経周期と連動して変化し、気分の変動や食欲の変化、睡眠障害などを引き起こします。

遺伝的要因

家族にPMSの症状がある人は発症しやすいとされており、ホルモンに対する感受性の遺伝的な違いが関与していると考えられています。

ストレスと生活環境

仕事や人間関係のストレス、不規則な生活リズム、運動不足などが症状を悪化させる要因として挙げられています。

このようにPMSは複数の要因が複雑に絡み合った症状であり、PMSと一口に言っても、一人ひとりその原因は大きく異なります。

さらに、その原因が複雑に絡み合っているため、PMSを改善するためには原因究明のための徹底的な検査が必要です。

病院とはここが違います

PMSの場合、病院では次の治療法が一般的です。

SSRI（選択的セロトニン再取り込み阻害薬）

精神的症状の改善に処方される抗うつ薬ですが、副作用として吐き気、頭痛、性機能障害などが現れる可能性があり、効果が現れるまで数週間かかることがあります。

また、薬物依存のリスクも考慮する必要があります。

低用量ピル（経口避妊薬）

ホルモンレベルを一定に保つことで症状の軽減を図りますが、血栓症のリスクが高まる可能性があり、喫煙者や高齢者には使用できません。

しかし、あくまで一時的に症状を抑えているだけであり、副作用として吐き気、頭痛、不正出血などが生じることがあり、根本改善とは言えないでしょう。

認知行動療法

考え方や行動パターンの修正を通じて症状の軽減を目指しますが、継続的なカウンセリングが必要であり、時間と費用がかかります。

専門のカウンセラーを見つけることが困難な場合もあり、効果を実感できるまでに長期間を要することがあります。

月経前症候群（PMS）を改善するために

まずはあなたのPMSがなぜ起こってしまっているのか、その原因を明らかにします。

現状を正しく把握することが症状改善のためには大切であり、原因を取り違えたまま治療を進めてしまえば改善は見込めないからです。

PMSは毎月繰り返される症状でありながら、その背景にはホルモンバランス、自律神経の働き、ストレス反応など多くの要因が複雑に関わっています。当院では詳細に分析し、身体のどこに問題があるかを見つけ出します。そしてその検査結果を元に施術を行います。

当院の特徴

臨床経験豊富なカイロプラクターが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

PMSの臨床経験を多く積んでいるカイロプラクターが責任をもって検査や施術を行います。そして施術だけではなく、生活習慣の指導や効果的なセルフケアもお伝えし、自律神経のバランスを調整することで、あなたのPMSのお悩みに向き合います。

PMSでお悩みなら一度ご相談ください。

月経前症候群（PMS）のQ＆A

PMSは自然に治りますか？

PMSは月経がある限り継続する可能性が高いですが、適切なケアにより症状を大幅に軽減することは可能です。閉経後は自然に症状が消失します。生活習慣の改善や適切な治療により、症状をコントロールして快適に過ごすことができます。

PMSの人がやってはいけないことは？

カフェインや塩分の過剰摂取、過度なストレス、不規則な生活リズム、運動不足は症状を悪化させるため避けるべきです。また、アルコールや喫煙も症状を重くする可能性があります。

PMSとPMDDの違いは何ですか？

PMSは日常生活に軽度から中等度の影響を与えますが、PMDDはより重篤で社会生活や人間関係に深刻な支障をきたす状態です。PMDDは日本人女性の約1.2%に見られる、より深刻な疾患です。

PMSは遺伝するのでしょうか？

遺伝的要因が関与することが知られており、母親や姉妹にPMSがある場合、発症リスクが高くなる傾向があります。ただし、生活習慣の改善により予防や軽減は可能です。

何歳頃からPMSになりやすいですか？

一般的には20代後半から30代前半に症状が顕著になることが多く、年齢とともに症状が重くなる傾向があります。最近では若年層での発症も増加傾向にあります。

PMSの症状は毎月同じですか？

基本的なパターンは似ていますが、ストレスや生活環境の変化により月ごとに症状の強さや内容が変化することがあります。体調管理により症状の波を小さくすることは可能です。

妊娠や出産でPMSは改善されますか？

妊娠中はPMS症状が一時的に消失しますが、出産後の症状改善には個人差があり、必ずしも改善されるとは限りません。授乳期間中は症状が軽減することが多いです。

PMSに効果的な食事や栄養素はありますか？

カルシウム、マグネシウム、ビタミンB6などの栄養素が症状軽減に効果的とされており、バランスの良い食事が重要です。特に精製された糖分を控え、複合炭水化物を摂取することが推奨されます。

運動はPMSに効果がありますか？

有酸素運動は血流を改善し、エンドルフィンの分泌を促すため、精神的・身体的症状の軽減に効果的です。週3回、30分程度の軽い運動から始めることをお勧めします。

カイロプラクティックでPMSは改善できますか？

脊椎の調整により自律神経のバランスを整え、血流やホルモン分泌を改善することで、PMS症状の軽減が期待できます。薬に頼らない自然な改善方法として、多くの女性に支持されています。

PMSに悩んでいた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

当院のカイロプラクティックはPMSと相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。PMSに悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて身体の変化を実感しています。

もう遅い、と考えずに一緒に理想の自分になりましょう！