スッキリするはずが…。寝過ぎによる頭痛の原因と対処法。
2021年07月05日
寝過ぎることで起きたときに逆に頭痛がすることがあります。
寝過ぎによる頭痛の原因
しっかり寝たはずなのに、起きたときに頭痛がする、ということがあります。寝過ぎによる頭痛にはいくつか原因が考えられますが、最も多いのは片頭痛による頭痛です。
片頭痛とは、脳の血管が広がることで、血管の周囲の三叉神経が引っ張られて痛みが生じる頭痛です。側頭部のこめかみのあたりが痛むことが多く、片側だけに症状出ることが多いために片頭痛と呼ばれますが、両側に起こることもよくあります。寝過ぎると、脳の血管が広がりやすくなり、片頭痛を起こすことがあるのです。
また、寝ているときの姿勢が悪いと、首や肩の筋肉が凝り固まって緊張型頭痛を起こすこともあります。
頭痛の対処法
片頭痛の場合は、首の後ろを冷やしたり、首から耳の後ろにかけてマッサージをすることで、痛みを和らげることができます。血行がよくなると余計に痛くなることが多いので、お風呂に入ったり、暑い場所に行くのは避けましょう。大きな音や光などの刺激は痛みを感じやすくさせるので、暗くて静かなところで静養しましょう。
緊張型頭痛の場合は、片頭痛とは逆で首や肩を温めたり、入浴するなどして血行を促したほうが、筋肉の緊張がほぐれて痛みが治まりやすくなります。
寝過ぎの頭痛を予防するために
最もシンプルな予防法は、寝過ぎないことです。もちろん寝不足はいけませんが、休日だからといって昼まで寝る、というったことはやめて、一定の時間に寝起きする習慣をつけましょう。睡眠の質が悪いと、起きる時間になってもスッキリ起きられず、結果的に長時間が寝てしまうことになるので、睡眠の質を上げることも大切です。
緊張型頭痛の場合は、枕の高さが合っていなかったり、布団が寝づらかったりと、寝具が原因で体に変な力が入ってしまうこともあります。体に合った寝具を選ぶことで、リラックスして眠れるようになり、緊張型頭痛が収まることもあるので、寝具を見直すのもおすすめです。
まとめ
寝過ぎによる頭痛の多くは、血管の拡張による片頭痛です。この場合は血流を促進すると痛みが増すので、体を温めないようにします。ただし、寝るときの姿勢などが原因で緊張型頭痛を起こしている場合は、逆に温めて筋肉の緊張をほぐすほうがよいので、まずは頭痛の原因をよく考えてから対処するとよいでしょう。