足だけ冷える病気バージャー病はどんな症状がある?発症しやすい人と対処法。
2022年09月01日
血管が細くなったり血栓ができたりするバージャー病には、発症しやすい人の傾向があります
バージャー病とは
バージャー病とは、手足の血管、とくに動脈が炎症を起こして狭くなり、血行が悪くなる病気です。血行が悪くなることで、手や足だけが冷えるように感じるのも症状のひとつで、そのほか、皮膚の色が白くなったり、痛みやしびれを感じることもあります。重度になると、血栓となって血液が流れなくなってしまい、手足が壊死を起こすこともある病気で、国の指定難病に分類されています。
発症しやすい人
バージャー病の原因ははっきり解明されていませんが、喫煙者に発症しやすいということがわかっています。また、喫煙量の多い人ほど発症リスクが高いとされており、男性の発症が多いのも男性の方が喫煙率が高いことに関係していると考えられます。自身が喫煙者でなくても、副流煙で発症しやすくなる人もいるので、家族に喫煙者がいる場合はある程度気をつけた方がよいでしょう。また、遺伝的な要因によって発症するという説もあります。
バージャー病の対処法
バージャー病の対処法としては、まず喫煙をやめることが必要です。治療を行っても、喫煙を続けていたのでは症状は改善しませんし、悪化することになるので、禁煙をしたうえで、症状に応じた治療を行います。軽度の場合は、薬物療法で血液の流れを改善するのが一般的です。血液を固まりにくくする薬や、血管を拡張する薬を使って血行を改善します。薬物治療では不十分なほど重症化している場合は、外科的療法として手術を行うことになります。状態によって手術の内容は異なりますが、血管の塞がった箇所の前後を繋ぐバイパス手術や、交感神経節を切除して血管を広げる手術なども行われます。悪化すると、手足の切断に至る病気ですので、診断を受けたら必ず禁煙して適切な治療を受けるようにしましょう。
まとめ
バージャー病は、手足の血管が細くなったり詰まったりして血液が流れにくくなる病気で、難病指定も受けています。喫煙が原因の一つと考えられており、発症者の多くが喫煙者です。治療する場合も、まずは禁煙をすることが大切で、そのうえで投薬治療や手術が行われます。喫煙を続けると症状が悪化して、場合によっては手足の切断に至る可能性のある病気ですので、必ず禁煙して治療を進めるようにしましょう。