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シンスプリントを運動しながら改善する方法とは?

シンスプリントは安静にして治すのが基本ですが運動しながら改善できる場合もあります。

シンスプリントとは

シンスプリントとは、運動をしたときに脛の内側が痛みを感じる疾患です。日本語での名称は脛骨過労性骨膜炎といいます。シンとは脛の部分を差す言葉で、走っているときに脛に痛みがあるのでシンスプリントと呼ばれるのです。運動時に骨膜に負担がかかり続けることで炎症を起こしたものがシンスプリントで、歩いたり走ったりジャンプをしたりしたときに痛みを感じます。運動をたくさんする若いスポーツ選手に起こりやすく、基本的にはオーバーユースが原因とされている疾患です。

シンスプリントの基本的な治療法

シンスプリントは筋膜の炎症ですから、基本的には炎症が鎮まるまで安静にしておきます。炎症が酷くて熱を持っていたり腫れがあったりする場合は冷やします。初期の軽度なシンスプリントであれば、2週間程度の安静で改善することが多いです。運動を休める場合は休んで治すのがよいでしょう。状態に応じて、ストレッチやマッサージをしたり、インソールを使う場合もあります。

運動しながらのシンスプリントの治療

運動をしながらシンスプリントの治療を行う場合でも、出来るだけ患部に負担がかかる運動は避けた方が治りが速くなります。痛みを感じるときはランニングをせずに上半身の筋トレを中心に体を動かしたり、ランニングなどある程度足を使った運動の後はアイシングをするなどして患部の炎症を抑えましょう。運動の前後はしっかりストレッチをしたり、ゆっくりお風呂に入るなどして筋肉をほぐすことも大切です。

骨膜や筋膜をほぐすことで運動しながら改善できる場合も

シンスプリントは、筋肉ではなく骨膜の炎症です。そのため、骨膜がトラブルを起こしている部分を正確に確認し、骨膜や筋膜をほぐす施術をすることで短期間での改善が見込める場合もあります。施術によってきちんと骨膜がほぐれれれば、それだけで痛みは格段に少なくなりますし、運動をしながらでも改善できるので、専門医などに相談してみるとよいでしょう。

まとめ

シンスプリントは、オーバーユースが原因で起こることが多い脛の骨膜の炎症です。基本的には炎症が治まるまで安静にしており、運動後に冷やすなどして改善を待ちますが、骨膜をほぐすことで運動をしながらでも改善できる場合があります。ただし、的確な治療が必要になりますので、専門医に相談しながら治療を進めるとよいでしょう。