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筋膜性腰痛とぎっくり腰の違いってなに?

筋・筋膜性腰痛も、ぎっくり腰の一種です。

筋・筋膜性腰痛とは

筋・筋膜性腰痛とは、筋肉を覆っている筋膜の部分がなんらかの理由で損傷したり炎症を起こしたりして痛みを生じる腰痛です。普段から仕事やスポーツなどでその部分の筋肉に負荷がかかっている場合になることが多く、なにかのきっかけで損傷して強い痛みを生じます。急性の場合は数日間歩くことも困難なほどの痛みに襲われることも多く、日常生活にも支障をきたすので、周囲の人に手伝ってもらうようにしましょう。診察を受けても、レントゲンなどには映らないので、症状から診断を行い、治療を行います。

ぎっくり腰との違い

筋・筋膜性腰痛は、ぎっくり腰の一種だと言えます。ただし、ぎっくり腰がすべて筋・筋膜性腰痛というわけではなく、ぎっくり腰はそれが原因の場合と、椎間関節が原因になっていることがあります。椎間関節にはたくさんの神経が伸びており、その周囲が炎症を起こしたり損傷することでも強い痛みが引き起こされるのです。筋膜と椎間関節のどちらかが原因の場合もありうるので、筋・筋膜性腰痛がぎっくり腰と全く同じというわけではありません。

筋・筋膜性腰痛になったら

筋・筋膜性腰痛はいわゆるぎっくり腰ですから、対処としてはぎっくり腰の対処法をとることになります。つまり、急性期の痛くて動けないようなときは安静を保ち、動けるようになったら無理をしない範囲で動いた方が治りは早いです。病院では薬物療法や温熱療法などをとることもあります。痛みが強い間は、患部が炎症を起こしているので、患部を冷やすのもよいでしょう。ぎっくりごしは再発が心配される疾患ですが、再発しないためには腰への負担を減らし、腹筋や背筋などの筋力トレーニングをするのもおすすめです。

まとめ

筋・筋膜性腰痛は、腰の部分の筋肉を覆う筋膜が損傷したり炎症を起こした時に起こる腰痛です。ぎっくり腰の一種であり、対処法はぎっくり腰の時と同じになります。ぎっくり腰には筋肉や筋膜を傷める場合以外に、椎間関節の周囲を損傷する場合もあるのでぎっくり腰がすべて筋・筋膜性腰痛というわけではありません。いずれにしても、急性期の痛みが強いときは歩行も困難になるので、安静にして、痛みが和らいでからストレッチなどをしていくとよいでしょう。