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目の奥がえぐられるような痛みがある場合は群発頭痛かも?

群発頭痛は、目の奥や側頭部への激しい痛みが定期的に起こる疾患で、日常生活にも支障をきたします。

群発頭痛とは

群発頭痛とは、目の奥や側頭部などに激しい痛みを感じる疾患です。その特徴は痛みを感じるのが15分から3時間程度で、それがだいたい同じ時間に毎日続くこと、発作を起こすのは数カ月おきで、一度発作を起こすと数週間から数カ月続く群発期となります。発作が起きていない時期や、その期間中でも痛みを感じていない時間は全く問題なく過ごすことができるのですが、痛みが生じると目の奥がえぐられるような激しい痛みがあるため、日常生活にも支障をきたします。日本人では1,000人に一人程度、20代から40代の男性に発症することが多く、発症すると長く悩まされる病気のひとつです。

群発頭痛の原因

群発頭痛の原因ははっきりとはわかっていません。突然発症することが多く、何度も発作を繰り返してから群発頭痛を疑われることも少なくない病気です。男性に多いことから、男性ホルモンに関係している可能性もありますが、それも解明されていないのが現状です。

群発頭痛の治療

原因がわかっていないこともあり、根本的な治療法は確立されていません。痛みを抑える皮下注射は有効ですが、急激に短時間の痛みが起こるという症状から、内服薬では十分な効果が得られないことも多く、注射や点鼻薬を使用することもあります。痛みが出てから早いタイミングで酸素吸入を行うのも有効だとされており、症状によっては医療用酸素が保険適用となりました。予防のために群発期以外にも内服薬を飲み続けることが多いですが、それによって発作が完全に抑えられるものではありません。タバコや飲酒が発作を誘引するという説もあることから、タバコや飲酒を控えるのもよいとされています。根本的な治療はいまだ難しい病気ですが、痛みを和らげる方法はありますし、脳卒中など頭痛を引き起こす他の深刻な病気との区別を調べるためにも、疑わしい場合は頭痛の専門医に相談することをおすすめします。

まとめ

群発頭痛とは、毎日数時間程度の激しい頭痛を繰り返す数週間から数カ月の群発期が、数カ月おきに起こる病気です。痛みが強く、群発期には日常生活にも支障をきたす辛い病気ですが、原因がわかっていないこともあり、根本的な治療法は見つかっていません。痛みを抑え、他の病気の可能性も含めて検査を行う必要がありますので、早めに受診するようにしましょう。