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子どものビタミンD不足でなりやすくなる病気、くる病(骨軟化症)とはどんな病気?原因と予防法3つ。

くる病は、骨の成長が阻害される病気で、ビタミンDの不足が原因のひとつです。

 

くる病とは

くる病とは、骨が十分に硬くならず、成長が妨げられる病気です。子どもの場合は歯が生えるのが遅かったり、足がO脚やX脚になるなど曲がりやすかったり、身長が伸びなかったりといった症状が現れます。

 

くる病の原因

くる病の原因の多くはビタミンDの不足です。ビタミンDは、食事などによって食品から摂取するほか、日光を浴びることで皮膚の近くで合成されます。しかし、日光を浴びる機会が少なかったり、摂取する栄養分が不足することでビタミンDが不足すると、リンなど骨の成長に必要な成分を吸収しづらくなり、骨が柔らかくなってしまうのです。その他、遺伝性の原因によりビタミンDが不足するくる病もあります。

 

くる病の予防法

遺伝性ではなく、ビタミンDの摂取不足によるくる病の場合は、ある程度予防が可能です。

 

1. ビタミンDが含まれる食品を積極的に摂る

ビタミンというと野菜をイメージする人が多いかもしれませんが、以外にも野菜にはビタミンDは含まれていません。ビタミンDが豊富な食品としては、魚類や肉、玉子などが挙げられます。植物性の食品の中では、きのこ類がビタミンDが多いので、積極的に食べるようにしましょう。

 

2. 適度な日光浴を行う

日焼けは健康に悪いということで、日光を避けたり、常にUVカットをするという人が多くなり、子どもも日光に当てないように育てることが多くなりました。また、感染症予防のために外出を控える人が増えたのも日光浴不足の要因かもしれません。しかし、ビタミンD合成のためには日光浴は必要ですから、毎日少しでも日光浴をするように心がけましょう。地域にもよりますが、夏は10分、冬は1時間程度日光を浴びることが推奨されます。

 

3. 母乳育児の場合は母親の食生活にも注意

栄養豊富と言われる母乳ですが、ビタミンDの含有量は決して多くありません。少しでもビタミンDを摂るために、妊娠中・授乳中の母親がビタミンDを含む食品を摂ることが大切です。

 

まとめ

くる病とは、ビタミンDの不足によって、骨を固くすることができなくなってしまう病気です。ビタミンDが不足しないように、食事の内容に気をつけたり、日光浴をしたりする習慣をつけることで予防しましょう。どうしても不足する場合は、サプリメントなども利用するといいでしょう。