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ばね指は自然に治るの?放置するとどうなる?

ばね指の治療は安静療法をとることが多いのですが、放置しておくのはよくありません。

ばね指とは

骨と筋肉を繋ぐ腱は、指の腱鞘の間を往復することによって自由に指の曲げ伸ばしができるようになっています。その腱鞘が炎症を起こすと腱の通り道が狭くなって腱が通りにくくなり、その影響で腱も炎症を起こして指を曲げようとしたときに引っ掛かりを感じるようになります。初期症状としては、朝起きたときなどに指が曲がりにくく感じ、無理に曲げようとすると弾かれたようにカクンと曲がるのが特徴です。また、指の曲げ伸ばしの際に痛みを生じるようになります。

ばね指の原因

ばね指は、指を良く使う人がなりやすく、パソコンのキーボード操作や、ピアノの演奏などを日常的に行う人は注意が必要です。また、ホルモンバランスの変化も関係していると言われており、ライフスタイルがホルモンバランスに影響しやすい女性は特に、ばね指のリスクが高いので注意しましょう。

ばね指の治療法

ばね指の治療は、初期の段階であれば保存療法をとることが多いです。指をできるだけ使わないようにして安静にし、場合によっては固定しておきます。痛みが強い場合は痛み止めを処方したり、ステロイド注射を打つこともあります。電気や超音波を使った理学療法をとるのもひとつの方法です。こうした方法でも症状が改善しない場合や、何度も再発を繰り返す場合は手術で腱鞘を切開する場合もあります。手術と言っても、30分もかからないものですので、心配する必要はありません。

ばね指は自然に治る?

ばね指は、確かに保存療法をとることも多いのですが、保存療法は放置するということではありません。その部分を使わないように注意し、場合によっては固定して安静にするのが保存療法ですから、放置しておいたら治るという考え方は改めましょう。悪化するとモノを持つのも困難なほど痛くなる場合もあるので早めに受診をして適切な診断を受け、治療を行うことをおすすめします。

まとめ

ばね指は、すぐに大掛かりな治療を行うわけではありませんが、放置しておいてよいというわけではありません。保存療法をとるにしても、患部を動かさないように気をつけて生活し、場合によっては固定をすることもありますから、まずは専門医に相談して患部の状態を確認し、必要な治療を受けるようにしましょう。