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お尻から太もも、ふくらはぎにかけての激しい痛みや痺れを伴う、梨状筋症候群とは?早期発見と施術が必要な理由は?

梨状筋症候群になると、坐骨神経痛を引き起こすため早めの対策を心がけましょう。

梨状筋症候群とは

梨状筋とは、お尻の奥にある筋肉です。この梨状筋は通常弾力性を持ちますが、中腰になる姿勢をとることが多かったり、長時間のデスクワークや運転など、負担がかかることを続けていると、オーバーワークによって弾力が失われて硬くなってしまうことがあります。梨状筋が硬くなると、骨盤と梨状筋の間を通る坐骨神経が圧迫されて、坐骨神経痛の症状を引き起こすことがあり、これが梨状筋症候群と呼ばれるのです。坐骨神経痛の原因はいろいろありますが、梨状筋症候群が原因となっている場合、梨状筋の状態が改善しないとなかなか症状がよくならないので、正しい診断と対策が必要になります。

梨状筋症候群の症状

梨状筋症候群の症状としては、お尻の外側に痛みを感じたり、お尻から太ももの後部にかけて痛みやしびれを感じることがあります。長時間座る作業をした後などに症状が現れることが多く、座っているときにお尻や太ももに痛みやしびれがあって座っていられないという人もいます。

梨状筋症候群の早期発見の必要性

梨状筋症候群は、レントゲンやMRIなどの画像診断で判断しづらいのが特徴で、痛みやしびれの個所を問診で特定して、圧迫しながら痛みの有無などによって判断していきます。そのため、経験の豊富な医師や整体師などに相談するのがよいでしょう。日常的な作業の繰り返しで起こることがおおいため、放置していると悪化することが多く、自然に治ることはあまりありませんので、早めに受診することをおすすめします。

梨状筋症候群の治療

梨状筋症候群の治療としては、梨状筋の弾力性を取り戻すためのストレッチやマッサージ、鍼灸などを行うのが一般的です。まれに手術をおこなうこともありますが、基本的には保存療法で梨状筋の状態を改善させ、日々の姿勢に注意して生活するといった方法で進める方が多いです。

まとめ

中腰や座った姿勢をとることが多く、お尻や太もも裏にかけて痛みやしびれがある場合は、梨状筋症候群が疑われます。ただし、レントゲンやMRIなどではなかなかわかりづらいため、経験豊富な専門医などに相談するのがよいでしょう。放置していても治るものではありませんので、早めに対策することをおすすめします。