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ぎっくり腰も産後骨盤のズレも仙腸関節のズレか原因?仙腸関節障害とは?

仙腸関節障害は腰痛を引き起こしますが、ぎっくり腰などもこれが原因になっている可能性があります。

仙腸関節障害とは

仙腸関節障害とは、骨盤にある仙腸関節への負担により痛みが生じる疾患です。骨盤は、仙骨と腸骨という2つの骨により構成されており、間は靭帯によって連結されています。その連結されている部分が仙腸関節であり、この仙腸関節に無理な力が加わったり、出産などで緩んで不安定な状態になっていると、痛みを生じることがあります。これが仙腸関節障害です。

仙腸関節障害の症状

仙腸関節障害になると、仙腸関節の部分に痛みが生じます。腰痛というよりは、もっと下のお尻の部分が痛いという場合は、仙腸関節障害を疑ってもよいかもしれません。ヘルニアなどと間違えられやすいのですが、仰向けに寝れなかったり、長時間椅子に座るのが辛かったりするのも仙腸関節障害の特徴です。人によっても症状は違うのですが、歩く場合は歩き始めは痛くても、歩いているうちに痛みを感じなくなる、ということも多くあります。

仙腸関節障害の治療

仙腸関節障害の治療でよく使われるのは、骨盤ゴムベルトです。これは、骨盤の部分に巻くことで骨盤の位置を安定させます。締めたときに痛みが軽減するように巻くのですが、正しく巻かないと意味がありませんので、病院や接骨院などで使い方を習って購入するのもおすすめです。骨盤ゴムベルトでも症状が改善しない場合は、仙腸関節にブロック注射をして、痛みを軽減させ、仙腸関節の具合がよくなるのを待つという方法もあります。また、どうしても痛みが強くてどの方法をとっても改善しないという場合は、稀ですが手術をすることもあります。

仙腸関節障害の予防

仙腸関節障害の予防は、やはり骨盤を正常な位置でキープすることが必要です。そのためには、骨盤ゴムベルトなどで骨盤の位置を矯正し、普段から姿勢が悪くならないように意識する必要があります。骨盤の位置を正すことは、美容や健康の面でもメリットが多いので、病院で相談してみるとよいでしょう。

まとめ

仙腸関節障害とは、骨盤を形成する仙骨と腸骨の関節に痛みを生じるものです。骨盤ベルトなどで骨盤の位置を正常化することで改善が見込まれますが、どうしても治らない場合は注射や、稀にですが手術をおこなうこともあります。