肩、首、腕の痛みでバッグを持つことすら辛い…頸肩腕障害とは?頸肩腕症候群とは何が違う?
2020年12月30日
頸肩腕障害とは、腕などの使い過ぎによって痛みやしびれを感じることです。
頸肩腕障害とは
パソコンで長時間キーボード作業をしたり、工場などにおいて同じ姿勢で同じ動作を続けていたりすると、腕や首に痛みを感じることがあります。
最初から激しい痛みがあるわけではありませんが、最初は凝りのような感じから始まって徐々に痛みを伴うようになり、悪化すると痛みでバッグが持てなかったり、手が震えて文字が書きにくいなどの症状が出ることもあります。
なお、めまいを感じたり、日常生活に支障が出ることもあります。
頸肩腕症候群とは違うの?
首から型、腕、指などにかけて痛みやしびれなどを感じる場合の総称として頸肩腕症候群という言葉が使われます。こうした痛みやしびれには、頸椎椎間板ヘルニア、変形性頚椎症などの病気が原因となっていることが多いのですが、はっきりした原因がなく、仕事などによる手の使い過ぎで痛みを生じたものを頸肩腕障害と呼びます。仕事が原因で起こることが多いため、産業医学の分野で取り扱われることも多く、職種に関わらず手をよく使う人が悩まされる疾患です。
頸肩腕障害の治療
頸肩腕障害を改善させるには、とにかくその部分を使わずに休ませることが大切です。仕事が原因となっていることが多いので、可能であれば仕事を休むのが一番です。仕事の内容を変更して、手などをあまり使わない部署に変えてもらうなどの対策も有効です。とはいえ、なかなか長期間にわたって仕事を休むというのは難しいでしょうから、きちんと病院で診断を受け、診断書などを書いてもらって会社と交渉するのがおすすめです。
普段からの予防を
頸肩腕障害は、一度かかると治すまでに時間のかかる疾患です。発症しないように、手を使った作業が続いたら手を休めて休憩を取るようにしたり、ストレッチをして手指の血行を促進し、マッサージなども行うようにするとよいでしょう。なお、ストレスがたまらないように適度に発散しておくことも大切です。
まとめ
頸肩腕障害とは、手や腕、肩などに痛みを感じる疾患ですが、その中でも仕事などが原因で手を使い過ぎたことによるものを、頸肩腕障害と呼びます。治すにはとにかく手を休め休息するのが一番ですが、職場環境などにより難しい場合は、医師の診断書なども利用して手を休めるように心がけましょう。