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夜中いきなり子どもの足がつる。中高校生など成長期に多い、こむら返りの原因と対策、予防法について。

成長期にはたくさんのミネラルやエネルギーを消費するため、こむら返りになりやすくなります。

子どものこむら返りの原因

こむら返りは、意識していないのに突然強い筋肉収縮が起こるのが原因です。筋肉は本来、動かそうとする脳の指令に従って神経から筋肉に指令が届き、収縮を行いますが、その際に必要になるのがマグネシウムやナトリウム、カリウムなどのミネラルです。このミネラルのバランスが崩れるとこむら返りになりやすくなります。

成長期にこむら返りを起こすことが多いのは、成長するためにミネラルなどがさかんに使われるため、ミネラルバランスが崩れやすい状態になるからです。さらに、夜中は動かずにいることで血行が悪くなったり、水分が不足したりして、よりこむら返りをおこしやすくなります。

こむら返りの対策

こむら返りは、痛みは強いものの一過性のものですので、特に治療などは必要ありません。痛い状態で動くのも危険ですので、痛みが治まるまでは安静にしておきましょう。足裏を平らな壁などにつけて、ゆっくり足を真っ直ぐにすると硬直はすぐ治ります。

痛みが治まっても違和感が残るようであれば、マッサージをしたり、ゆっくりストレッチをするなどして筋肉をほぐしてあげる程度で大丈夫です。

こむら返りの予防法

こむら返りの予防法としては、まずミネラルバランスを整えるということが大切です。不足しがちなミネラルを補うように、バランスの良い食事を心がけましょう。マグネシウムは、カボチャやアーモンド、ひじきなどに多く含まれていますし、シラスや乳製品などに豊富なカルシウムも大切です。バナナに含まれるカリウムもしっかり摂りたいミネラルになります。水分不足も、こむら返りになりやすくなるため、寝る前にはミネラルの豊富な水を飲む習慣をつけるのもよいでしょう。運動後はクールダウンをしてストレッチやマッサージなどで筋肉をほぐし、入浴で血行を促進するのもおすすめです。

まとめ

こむら返りは、ミネラルバランスが崩れたり、水分が不足したりすると起こりやすくなりますから、そういった成分を盛んに消費する成長期には特に起こりやすい症状です。

予防のためには、規則正しい生活をして、バランスのよい食事を摂り、運動後にはきちんと筋肉をほぐして入浴などで血行を促進するとよいでしょう。ミネラルを含んだ水やスポーツドリンクなど、ミネラルや水分を補給してから寝るのもおすすめです。