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完全骨折と不全骨折、何が違う?原因や症状、正しい応急手当の方法は?

骨折にも、完全骨折や不全骨折など、さまざまな種類があります。

完全骨折と不全骨折の違い

骨折にもいろいろな種類がありますが、完全骨折が骨が完全に遮断された状態になっているものをいうのに対して、不全骨折とは部分的につながっている状態のものをいいます。転倒したり、何かに衝突するなどして「骨が折れた」と言われるのは一般的に完全骨折の場合で、不全骨折はその程度が軽くて完全に折れるに至らなかった、いわゆるヒビが入った状態だったり、別の原因で骨に異常が生じたりした場合になることが多いです。

 

完全骨折の原因や症状

完全骨折の原因は、外からの無理な衝撃によるものが大半です。痛みが非常に強く、腫れを生じ、内出血から患部が変色することも多いです。また、患部や状態によってはその部分がグラグラしたり、正常な状態とは違う方向に曲がったりします。

 

完全骨折の治療

骨は折れても時間がたてばつながりますが、完全骨折の場合は骨がつながるまでにズレてしまう可能性があります。そのため、ギプスなどで固定して、骨がつながるまで患部を動かさないようにする必要があるのです。すでにズレている場合は正しい位置に骨を戻す、整復を行ってから固定します。手術をして、骨と骨をワイヤーやプレートで固定する場合もあります。固定した場合は、その間筋肉を動かさないことで筋肉が減少してしまうので、その後のリハビリが大切になります。

不全骨折の原因や症状

不全骨折の原因は、完全骨折まで至らなかった衝撃によってヒビが入った場合や、同じ運動を繰り返すことによる疲労骨折などさまざまです。痛みはありますが、完全骨折に比べると強くないことが多く、レントゲンなどを見てもわかりにくいことも多いです。特に、骨膜下骨折は、捻挫や打撲と間違えられやすいので注意が必要でしょう。

 

不全骨折の治療

不全骨折の場合も、骨が自然に修復することを待つことになりますが、骨がズレる心配がないので基本的には固定することはありまありません。とはいえ、さらに衝撃が加わると折れやすい状態になっているので、安静にすることが求められます。

 

骨折した場合の応急処置

事故やケガで骨折が疑われる場合の応急処置としては、患部を動かさないようにしながら冷やすのが基本です。整復できれば整復して固定をしますが、無理に動かさないようにして早急に病院に運びましょう。

まとめ

骨折は、完全に折れてしまっている完全骨折の場合と、部分的に骨がつながった状態の不全骨折があります。いずれの場合も骨は時間がたてば修復されますが、骨折は痛みが強いですし、正常に治すためにも早急に病院で治療を受けることが大切です。