原因不明の慢性的な痛みはトリガーポイントが原因?トリガーポイントと筋膜リリースについて。
2021年06月15日
筋肉の中にあるトリガーポイントの治療には、筋膜リリースが有効だとされています。
トリガーポイントとは
トリガーポイントは、痛みを生じる点のことです。組織を損傷したり、損傷しそうな部分が過敏になることで、トリガーポイントの痛みが生じます。トリガーポイントの多くは、筋肉を覆っている筋膜の部分に発症しますが、その多くは筋肉の繊維がそれぞれの方向に延びる筋膜の融合点であり、ツボとも呼ばれる経穴と一致していることが多いのが特徴です。トリガーポイントができる原因としては、長時間同じ姿勢でいることなどによって筋肉の緊張やこわばり、逆にその筋肉を使い過ぎることによって筋肉に損傷などが起こり、筋膜に癒着がおこることが考えられます。しかし、完全に原因が解明されているわけでありません。
トリガーポイントと慢性痛
慢性痛とは明確な原因がないのに、長期間に渡って痛みが続く状態をいいます。いろいろなケースがありますが、たとえばケガをして筋肉が損傷したり炎症を起こすと、それが治る過程で筋肉が筋膜と癒着を起こすことがあります。そのままにしていると、ケガが治った後も癒着した状態になってしまい、トリガーポイントとなって痛みだけが残るようになるのです。ケガは治っているのに、痛みが消えない、その原因のひとつが、トリガーポイントによる慢性痛だと考えられています。
筋膜リリースで解消
トリガーポイントの多くは、何らかの理由で筋肉と筋膜が癒着を起こしていることが原因です。そのため、筋膜リリースで筋膜を剝がすことによって、トリガーポイントや慢性痛の解消できる場合があります。
筋膜リリースは、接骨院などで手技により行うこともあれば、専用の器具を使って行うこともあります。自分で運動前などに自分で筋膜リリースができる器具もあり、アスリートの中には練習時に使用しているケースもあります。もちろん正しい使い方をしないとうまく筋膜リリースができないので、行うのはやり方をきちんと習得してからにしましょう。
まとめ
筋膜の癒着によってできるトリガーポイントは、慢性痛の原因になっていると考えられます。適切に筋膜リリースを行うことで、トリガーポイントを解消し、慢性痛の改善に効果が期待できるのです。原因はないはずなのに痛みだけが消えないという場合は、筋膜リリースを試してみてはいかがでしょうか。