針なのに自分でできる?!貼るだけのセルフ針、円皮鍼(えんぴしん)とは?
2020年07月15日
手軽に貼って使えるセルフ鍼、円皮鍼が注目されています。
円皮鍼とは
鍼灸というと鍼灸院などで長い鍼をスッと刺して神経などを刺激するものですが、手軽にできるセルフ鍼として円皮鍼というものがあります。
これは、小さいシールにごく細く短い鍼をつけたもので、貼ることでその針が刺さってツボを刺激します。鍼は細く短いので痛みを感じることはなく、そのまま日常生活はもちろん、運動や入浴も可能です。鍼ではなく金属の粒がついているものもあり、それだと肌に刺さらず、圧迫することで刺激を行います。
円皮鍼の使い方
円皮鍼はすでに鍼がついたシール状になっているので、刺激したいツボの場所に貼るだけです。基本的には場所がずれたからと言って体に悪影響を及ぼすことはありませんが、できるだけ効果を得るためにもツボの位置は知っておくとよいでしょう。鍼灸院で施術を受けたときに聞いてみるのもいいでしょう。
最低3時間以上は貼っておくのがよいとされており、長ければ1週間ほどつけていても問題ありません。ただし肌の弱い人や汗をかきやすい季節などは、かぶれ防止のため短期間で張り替えたほうが安心です。
円皮鍼のメリット
円皮鍼はツボに刺激を与えますが、鍼灸院で行う鍼治療ほどの刺激はないため、鍼治療ほどの効果は望めません。しかし、長い時間刺激を与えられるというのはメリットです。
痛みもほとんどなく、自分で貼ることができるので、慢性的な症状のセルフケアにも適しています。いろいろなタイプがあるので、鍼が怖い、という人は、傷みの少ない円皮鍼から初めて、徐々に慣れていくのもよいでしょう。
円皮鍼を使うときの注意点
円皮鍼を貼っているときは、お風呂で体を洗ったり、体をふいたりするときにその場所を強くこすったりしないように注意しましょう。汗をかいて拭くときも同じです。
テープが浮いて鍼が抜けたり、浮いた鍼で肌を傷つけることがあります。また、貼ったままのスポーツも可能ですが、貼った部分を露出した状態で接触を行うときには、はがれないように注意が必要です。
まとめ
円皮鍼は、自分で貼ることのできる手軽な鍼として、スポーツ選手などをはじめ多くの人に活用されています。色も肌色で目立たないので、そのまま外出することが可能です。
コリや痛みなど、体の気になるところがある人は、痛みの少ないものから試してみてはいかがでしょうか。