ゴルファーに多い、肘の内側の骨が痛くなるゴルフ肘について。
2020年03月01日
ゴルフ肘はゴルファーに多く見られるスポーツ障害です。
ゴルフ肘とは
ゴルフ肘とは、肘の内側にある腱に負担がかかることによるもので、上腕骨内側上顆炎というのが正式名称です。ゴルフをしている人に多くあらわれるため、ゴルフ肘と呼ばれます。同じように、テニス肘もスポーツ障害のひとつですが、傷める部位が違います。ゴルフ肘の場合は、肘の内側の骨が出っ張った部分に痛みを感じるのが特徴で、程度によっては肘の曲げ伸ばしや腕をひねっただけでも痛みを感じるようになるので、早めに対策を行う必要があるでしょう。
ゴルフ肘の原因
ゴルフ肘は、肘から肩にかけての上腕骨の肘の部分の内側にある、手首を手のひら側に曲げる筋肉を骨と繋ぐ腱の部分が炎症を起こしたものです。両手に力が入りすぎた状態や、肘が突っ張った状態でスイングをしていたり、手打ちの状態でスイングを繰り返していることが原因だと言われています。プロゴルファーよりも、初心者や中級者のゴルファーに多いのもそのためでしょう。
ゴルフ肘になったら
ゴルフ肘の治療は、安静にして炎症が収まるのを待つ保存療法が一般的です。日常生活でも、できるだけ手を使わないようにしたほうが良いでしょう。痛みが強い場合は、鎮痛薬を飲んだり、貼り薬などで炎症を抑えるようにします。ステロイドの注射などを使う場合もあります。治療院によっては、野球の田中将大投手などが行ったPRP療法などで早期回復ができるような治療を行う場合もあります。体外衝撃波療法などを行う場合もありますが、こうした治療法は病院や接骨院などによって方針が異なるので、医師や施術師とよく相談しながら治療を進めていくようにしましょう。腕を前に伸ばして、片手でもう片方の指をつかんで手首をそらすようにするストレッチや、肘を曲げた状態で上に伸ばしもう片方の手で上から肘をつかむストレッチなども有効です。ゴルフをする前後に行うとよいでしょう。
まとめ
ゴルフ肘は、ゴルファーに多く見られる肘のスポーツ障害です。しばらくゴルフを控えて安静にしていれば改善しますが、再発しないためにもゴルフ肘になった場合はゴルフの前後にストレッチを行なったり、スイングフォームの見直しをするようにしましょう。腕に力の入ったスイングをしている場合などには、ゴルフ肘になりやすいので注意が必要です。