起立性調節障害とは??
2023年08月24日
中学生、高校生のお子様が、いきなり発症してしまう、『起立性調節障害』
今回は、近年増加している、起立性調節障害について、書かせていただきます。
起立性調節障害について?
起立性調節障害(OD)とされる方は今や子供だけでも100万人以上はいると言われています。
もちろん大人の方にもいますが、小学校高学年から中学生、高校生にかけて発症する方が目立ちます。
典型的な症状は朝は起きられないが、夜になると元気になるため、やる気の問題とされてしまいがちですが、実際はガイドラインでも体の問題とされています。
体の状態としては低血圧、低血糖からくる症状が出やすく、頭痛やめまい、疲労感、睡眠障害などがよくみられます。
また朝が弱いため子供の場合はよく不登校になってしまい、学校に行きたくても行けないというのも典型的な状態の一つです。
起立性調節障害の主な症状は?
・急に朝起きれなくなった
・すぐに疲れてしまうし、頭痛も出やすい
・朝になるとお腹が刺すように痛くなる
・太陽の光をまぶしく感じてしまう
・低血圧でよくふらつくし、薬を飲んでもほとんど効かない
このような症状で悩んでおられるお子さまが多いです。
起立性調節障害の根本原因は??
起立性調節障害の根本原因は、ズバリ、
自律神経の乱れ が原因です。
自律神経とは?
交感神経 :興奮したり、緊張した時に優位になる
副交感神経 :リラックスしたり、睡眠中に優位になる
本来 交感神経と交感神経はバランスよく働くことで、日常が正しく生活できるのですが、様々な原因で自律神経が正しく働かなくなることがあります。
自律神経が正常に働かなくなると、内臓の機能も低下し、体の不調を訴え始めます。起立性調節障害は、朝が全く起きれず昼ぐらいになってエンジンがかかってきます。夜に覚醒のピークを向かえ、自律神経の働きが悪くなることが原因です。
一度 こういったリズムがついてしまうと、夜は何をやっても眠れなくなります。 朝は起きれないので、遅刻や欠席が当然増えてきます。
思春期は成長期と重なります、 身長や体重も一気に大きくなり、 女性は初潮を迎える時期になります。
この時期は ホルモンバランスの影響もあり、 自律神経を乱しやすい時期になります。
しかしながら、他のお子さんはちゃんと学校に行けたり、部活をやっていたりするのに、なぜうちの子だけが?と思うのもごもっともです。それには他にも原因が考えられます。
起立性調節障害の改善策は?キーワードは『姿勢』
人間の体は、脳から背骨の間を通って流れる神経を伝って、全身の細胞に命令を送られ、筋肉や、内臓、ホルモンなどが正しく機能して、生活をしています。
自律神経系も例外ではありません。
自律神経のほとんどは、背骨の中から神経の枝葉が出て、それが内臓や血管などにつながっています。
では、思春期のお子さまの姿勢が悪くなり、背骨が歪み、神経の通り道が狭くなるとどうなるでしょうか?
背骨が歪むと、脳からの命令が正しく伝わらず、ただでさえ不安定な思春期の自律神経系が過度にストレスがかかってしまい、色々な体の不調が出てきやすくなります。
当院では、姿勢を正しい状態に戻し、出来るだけ、自律神経系が正しく働くように促します。
背骨を整えることで、自律神経系が整うだけではなく、ホルモンバランスも正しく働きやすくなり、思春期による成長もスムーズになり、ストレスが少ない生活ができやすくなります。
現代、スマホや、ゲームの普及で姿勢の悪いお子さまも多くおられます。
関係のないように思われがちな、姿勢と自律神経の関係。
実際はかなり大きな影響があります。
『朝起きれない』『学校に行けない』などの、ツライ起立性調節障害の症状、ぜひ当院で背骨を整えて、ツライ症状と向き合っていきませんか?