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意外と知られていない。鍼灸治療ってどんな治療?健康保険は使えますか?

鍼灸治療とは、鍼やお灸を使って治療をする東洋医学のことです。

 

鍼灸治療とは

レントゲンを撮って医師による治療が行われる西洋医学に対して、鍼やお灸を使って治療を行う鍼灸治療は東洋医学のひとつの方法だと言えます。人間の体に361カ所あると言われるツボや、そのツボとツボをつなぐ経絡に鍼を刺したり灸で温めたりすることで刺激を加え、症状の改善を行います。鍼を刺すと、筋肉などにごく細かい傷をつけることになり、それを修復するためにその部分の細胞が活性化され、自然治癒力を高めることが症状の改善につながるのです。

 

鍼を刺すのは痛い?

鍼治療を受けたことがない人は、鍼を刺すということに怖さを感じるかもしれませんが、実際に治療を受けると刺された感覚があるかどうか、という程度で痛みがほとんどないことに驚きます。これは、鍼治療に使われる鍼の太さが注射針の1/3程度の太さで、非常に細いために、痛みを感じにくいのです。皮膚や筋繊維の隙間を入るため、鍼灸の鍼の先は丸みを帯びており、尖っているわけではありません。それでスッと皮膚に入っていくほどの細さだということです。

 

鍼灸師は国家資格?

鍼灸治療を行う鍼灸師は、国家試験に合格した国家資格取得者です。独立開業が可能ですが、資格取得後は鍼灸院で経験を積んでから開業するパターンが多くなっています。最近では西洋医学を行う病院でも東洋医学も取り入れた総合的な治療を行うケースも増えており、病院で施術を行うケースもあります。

 

健康保険は使えるの?

鍼灸院での健康保険の扱いは、治療を受ける症状によって異なります。鍼灸院で保険が適用となるのは、神経痛・リウマチ・腰痛症・五十肩・頚腕症候群・頸椎捻挫後遺症の治療などです。また、保険を適用するには、医師の同意書が必要になりますので、鍼灸院に問い合わせた上で鍼灸院から同意書を貰い、病院で必要事項を記入してもらってから鍼灸院に提出して治療を受けます。鍼灸治療が適当だとする医師の診断書があればそれでもかまいません。いずれにしても、鍼灸治療を行うことに対する医師の同意がなければ、健康保険は使えないということになります。

 

まとめ

鍼灸治療は、いわゆる鍼とお灸で行う東洋医学の治療法です。ツボなどを刺激することによって体本来の治癒力を引き出す治療法は、世界的にも注目されており、西洋医学と組み合わせて使うケースも増えています。体の不調を改善するということで多くの人が訪れていますが、健康保険を適用するには医師の同意書が必要になります。