指を伸ばすと痛い!ばね指とは?
2019年09月01日
ばね指は、指の腱鞘炎の一種です。
ばね指とは
ばね指とは指の腱鞘炎の一種です。指を動かす腱は、腱鞘と呼ばれる筒状のものに保護されており、その中を伸縮することで指が動くのですが、腱鞘の一部に炎症がおこり、一部が狭くなることで、腱が通りにくくなります。力を入れても腱が通らないのでなかなか指が伸びず、一定の力が加わったところで一気に腱を通るため指がばねで弾かれたような動きをしてしまいます。これがばね指です。痛みがあったり、腫れたりすることもあります。
ばね指の原因
腱鞘炎の一種ということで、やはり指先を使いすぎることで腱鞘炎になることがあります。パソコンなどを長時間使うことでなったりするのも、使い過ぎによるものです。その他、女性の場合は産前産後や更年期のホルモンバランスの乱れが原因で、ばね指になりやすくなることもわかっています。また、加齢によって筋肉が衰えると、腱鞘炎になりやすく、それが指で発症するとばね指になったりもします。
ばね指の治療
ばね指は、指の腱鞘が炎症を起こしている状態ですから、基本的には指をできるだけ使わずに安静を保つことが大切です。指は意識せずに使ってしまいがちなので、テーピングなどで固定して、動かないようにしておくこともあります。その他、痛みを和らげるステロイド注射をしたり、超音波や低周波治療を行うことで徐々に改善することもあります。それでもなかなか治らない場合や、治っても何度も再発する場合は、手術で治します。腫れている腱鞘を切開するだけの簡単な手術なので、もちろん入院などは必要ありませんし、3~4針縫うだけの小さな手術です。完治するので、なかなかばね指が改善しなくてストレスになるという場合は、手術も検討してみるとよいでしょう。
まとめ
ばね指とは腱鞘炎の一種で、指を動かす腱の腱鞘が炎症を起こして肥大することで、指の腱がスムーズに通らなくなることで起こる症状です。指の使い過ぎなどが主な原因ですので、できるだけ指を使わないように固定して、薬などを投与すればある程度改善します。なかなか治らない場合や再発を繰り返す場合は、手術によって腱を切開することで治ります。ちょっと切開するだけの簡単な手術なので、ばね指に悩んでいるのであれば、手術も検討してみるとよいでしょう。