手首が痛くて我が子の抱っこが辛い…。育児中によくある腱鞘炎の対策法と予防策。
2019年08月01日
抱っこ方法を工夫することで、腱鞘炎は防ぐことができます。
抱っこで腱鞘炎になる?
育児中のお母さんが赤ちゃんの抱っこによって腱鞘炎になることは珍しくありません。特に1人目の子どもの場合は、不慣れや緊張からどうしても余計な力が入りやすくなるので、腱鞘炎になりやすいのです。
腱鞘炎の予防策
日々のちょっとした工夫が、腱鞘炎の予防につながります。
抱っこ紐を利用する
長時間抱っこをするときは、抱っこ紐やおんぶ紐などを利用して、手首への負担をなくしてあげましょう。手で抱っこするよりも、体全体で赤ちゃんの体重を支えることが出来ます。
また、両手が空くので家事などもしやすく、便利です。赤ちゃんに危険のないように、料理などをする場合は抱っこよりもおんぶをした方がよいでしょう。
手首への負担を減らす
赤ちゃんを抱き上げるときは、手だけで抱き上げるのではなく、体を赤ちゃんに寄せて体全体で抱き上げるようにするのがポイントです。
また、授乳の際も、授乳クションを使ったり、普通のクッションでもいいので、赤ちゃんの下に入れるなどして、手で支える力をできるだけ減らすようにします。
ストレッチをする習慣をつける
普段から手首のストレッチをしておくと、腱鞘炎にはなりにくくなります。育児でなりやすいのは、手首から親指にかけての腱の部分での腱鞘炎ですから、親指の付け根をマッサージしたり、手首や親指の曲げ伸ばしをするなど、気が付いた時にストレッチをしておきましょう。
腱鞘炎になったら
腱鞘炎は手の腱を覆う腱鞘と呼ばれる部分が炎症を起こしている状態ですから、できるだけ手を使わないようにすることが大切です。腱鞘炎をおこした状態で原因となった動作を続けていると、さらに炎症が悪化してしまいます。
とはいえ、育児は休めませんから、できるだけ手に負担をかけないように、抱っこ紐を使ったり、マッサージをして血行を促すなどするのが良いでしょう。
まとめ
育児中には一日何度も赤ちゃんを抱っこすることになりますし、降ろすと泣いてしまう赤ちゃんだと一日中抱っこしているということもあるでしょう。2人目、3人目のの育児であれば、抱っこにも慣れて楽な抱っこができるようになりますが、初めての赤ちゃんの場合はどうしても力が入って腱鞘炎になりやすいです。痛みがでても抱っこしないわけにはいかず、痛みを我慢しながらの育児はつらくなりますので、普段から予防を心がけることをおすすめします。
なお、痛みや違和感が出た場合は、まだ軽いうちに早めに受診することをおすすめします。なんとなく我慢して使い続けているうちにどんどん悪化すると、育児はもちろん、家事や日常生活にも支障が出ます。