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十分な睡眠をとっていても睡魔に襲われる?!過眠症の種類と症状緩和方法について。

過眠症はタイプに合わせた方法で症状の緩和を行う必要があります。

 過眠症の種類と症状緩和方法

睡眠不足ではないのに昼間に眠たくなってしまったり、眠気が我慢できない場合は、過眠症の疑いがあります。過眠症にはいくつかの種類があるので、タイプに合わせた症状緩和方法を行うようにしましょう。

 ナルコレプシー

日本人の過眠症では最も多いと言われるのが、ナルコレプシーです。突然眠り込んでしまうのが特徴で、一度の発作は30分程度と短く、目覚めたらややスッキリします。長時間の睡眠発作ではないものの、食事中や会話中など、何かをしている途中でも急に眠り込んでしまうので、事故などにつながる危険もあります。

怒ったり喜んだりといった感情が強く動くときに体の力が抜けたり、寝るときに金縛りや幻覚を見るのもこのタイプの特徴です。

病院では投薬による治療が行われますが、普段の生活でも突然意識を失うように眠ってしまうので、周囲の人が驚かないように事前に周知しておくことも必要でしょう。

 突発性過眠症

ナルコレプシーのように、突然眠りに落ちてしまうわけではありませんが、日中でも常に眠気があり、居眠りをしてしまうのがこのタイプです。眠気によって集中力や何かをする意欲が持てなくなるので、勉強や仕事の効率が下がり、眠ってもスッキリすることはありません。

原因がはっきりしないしないものの、病院では脳を覚醒させておく薬を処方されますが、普段から気を付けることとしては、夜の睡眠の質を向上させて少しでも昼間眠くならないようにしましょう。周囲にも病気であることを伝えて、「居眠りばかりのやる気のない人」という評価をされないようにすることもストレスを減らすためには大切です。

 反復性過眠症

比較的数の少ない珍しいタイプの過眠症で、眠くない時期は普通なのですが、傾眠期(眠り過ぎる期間)はほとんど1日中眠ってしまいます。傾眠期は2日~1カ月程度で、この傾眠期が定期的に表れるのが特徴です。

原因ははっきりしませんが、何らかの理由で覚醒中枢と睡眠中枢のバランスが崩れると考えられており、心身のストレスが引き金になることもあります。

病院を受診すると同時に、過度な飲酒や睡眠不足など、体にストレスや負担を与えることは控えて、精神的にもストレスを溜めないように気をつけましょう。

 まとめ

過眠にはさまざまなタイプがあり、これ以外にも別の病気の薬によって眠たくなってしまう過眠などもあります。

過眠は自分では睡眠をコントロールできない状態なので、病院を受診して薬を処方してもらうのも良いでしょう。また、生活習慣を整えたり、接骨院などで体と心のバランスを整えるマッサージや運動療法の指導を受けることもおすすめします。