接骨院(整骨院)、整体院、カイロプラクティックの違いを教えてください
2020年02月01日
国家資格が必要な接骨院や整骨院に対して、整体院やカイロプラクティックは民間療法の一種といえます
接骨院・整体院・カイロプラクティックの違い
接骨院・整体院・カイロプラクティックはどれも、体に何らかの施術を行って体の痛みや不調を改善するものです。その点では共通しており、一般の人にはその違いが分かっていない場合もあります。この3つはどこが違うのでしょうか。
接骨院(整骨院)
まず、接骨院と整骨院は呼び名が違うだけで基本的には同じものです。柔道整復師という国家資格が必要で、骨折や捻挫など特定の疾病に対する施術は健康保険が適用されます。東洋医学と西洋医学の両方の側面をもち、筋肉や骨に外から力を加えることで、手術などをすることなく症状の改善を行うのが特徴です。レントゲンを撮ったり、注射をしたりといった医療行為はできません。「ほねつぎ」と呼ばれるものも、この接骨院と同じです。
整体院
整体には国家資格などは必要がなく、独学での施術や民間療法からの知識でも開業することが可能ですが、どのような施術内容でも健康保険の適用はできません。そのため、整体院によって施術の内容はかなり異なり、マッサージ店に近いものから、筋肉の緊張をほぐしたり血流を促進したりといった施術を行うところ、東洋医学のツボや経脈の考え方を取り入れたものなど、さまざまな整体院があります。
カイロプラクティック
カイロプラクティックは、骨格の調整などをおこなうことで、体の自然治癒力を高めて症状を改善させるものです。日本では整体や民間療法として扱われていますが、欧米では国家資格としてその医療面での効果が認識されています。骨格のズレを解消することで、神経系を正常に機能させ、体全体の健康に働きかけるのがカイロプラクティックの特徴でもあります。なお、カイロプラクティックでも健康保険の適用はできません。
まとめ
接骨院・整体院・カイロプラクティックはどれも、医療行為はできませんが、体に施術を行ってその位置や機能を整え、症状の改善を行なったり健康維持をするための場所です。接骨院は柔道整復師の資格が必要で健康保険が適用できるというのが大きな特徴であり、カイロプラクティックは日本でこそ民間療法のように扱われていますが、欧米では国家資格が必要な資格で、西洋医学の病院と連携を取りながら治療を進めていくことも少なくありません。