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脱臼と亜脱臼は何が違いますか?

骨が外れた状態と、骨が外れかかった状態という違いです。

脱臼とは

脱臼とは、関節が外れてしまっている状態です。スポーツや日常生活などで、無理な力がかかることによってなることが多く、動かすと強い痛みがあります。特に肩の関節は形状的に外れやすくなっており、脱臼を起こすことが多い部位です。脱臼をすると、外から力を加えて元の位置に戻してやる必要があり、整復と呼ばれます。病院や接骨院などで行われる治療で、自分で戻そうとしてはいけません。

脱臼するとどうなる?

脱臼をすると、関節を守っている関節包といわれる膜や、骨、周囲の腱などが損傷してしまいます。そのため、整復をしてもすぐに痛みが引かないこともありますし、しばらくは安静にするなどのケアも必要です。そしてこの関節包は脱臼をしたことで緩んでしまうことが多く、そうなるとその後も脱臼をおこしやすくなります。「脱臼は癖になる」というのはそういうことです。

亜脱臼とは

亜脱臼とは、関節が脱臼しかかっている状態のことです。関節が外れかけた状態になっていることもあれば、勝手に元に戻っていることもありますが、一瞬でも関節が外れたり無理な位置になることで、関節包などは傷んでいますからその後のケアは必要になりますし、脱臼を起こしやすくなるのも同様です。完全に脱臼しているわけではないので自分で整復する人もいますが、できればそのまま病院や接骨院に向かったほうがよいでしょう。

脱臼と亜脱臼の違い

脱臼と亜脱臼の違いは、完全に脱臼している状態か、脱臼しかかっている状態かということです。脱臼ではなく亜脱臼で、もう元の状態に戻っているから大丈夫、という人もいますが、それでも脱臼しやすくなっていることには違いないので、気を付けて運動や生活をするようにしましょう。

脱臼しないために

脱臼を何度も繰り返すようでは、日常生活にも支障をきたしてしまいます。脱臼を防ぐためには、関節に負担をかけない範囲で周囲の筋肉を強化することも有効です。それでも何度も脱臼や亜脱臼をしてしまう場合には、手術で脱臼しにくくすることもできます。

まとめ

脱臼と亜脱臼は、完全に脱臼してしまっているかどうかということです。亜脱臼とはいえ、関節が外れかけていたり、一度外れて戻ったりした状態なので、ケアはきちんとしなければなりません。既に戻っているからといって、無理な動きをするのはやめましょう。