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捻挫だと思ったら、実は骨折だった!?捻挫と骨折、何が違いますか?

捻挫は関節の靭帯が損傷している状態で、骨折は骨が折れている状態です。

 捻挫とは

捻挫とは、関節に力がかかって、不自然な形にひねることで、靭帯や腱などが損傷する怪我のことです。足首や手首などに多く見られますが、突き指なども捻挫の一種です。スポーツをしている若い人に多く見られますが、それだけではなく日常で階段を踏み外したり転んだりして捻挫を起こす人も少なくありません。

捻挫の程度はさまざまで、靭帯が一時的に伸びているだけの軽度のものから、靭帯が断裂して関節が動かせないくらいの痛みがある場合もあります。靭帯が断裂すると場合によっては手術が必要になることもあります。

 骨折とは

骨折とはその名の通り、骨が折れた状態のことです。外から強い力が加わったことで、骨にひびが入ったり、折れたりすることがあります。また、力のかかり方によっては骨が砕けてしまうこともあります。

骨は常に再生している組織ですので、きちんと治療を行なえば折れた部分に新しい骨が作られ、元通りにくっつきます。その間患部を固定するために、ギプスなどをすることになります。ただし、粉砕骨折などの場合は、固定しているだけでは元通りにはなりませんから、手術で人工の骨格に代わるものを固定するのが一般的です。また、通常の骨折でもなかなか骨が付きづらいところは、手術でボルトなどを埋め込んで固定をサポートすることもあります。

 捻挫と骨折の違い

捻挫と骨折は、損傷するのが靭帯か骨かという大きな違いがあります。また、捻挫は関節の靭帯を損傷する怪我ですので、関節以外の部分で起きることはありませんが、骨折は骨がある部分ならどこでも起こりえるのも違いでしょう。

怪我をした直後はどちらも強い痛みがあるので検査をしてみなければ捻挫か骨折かわからない場合も多いです。また、痛みや腫れがそれほどでもないので骨折まではしていないだろうと思ったら、実は骨折したという例もありますから、不安がある場合はとりあえず受診してみたほうがよいかもしれません。

 まとめ

捻挫は関節の靭帯の損傷で、骨折は骨が折れる怪我ですから、この二つは全く違います。ただし、階段で転倒したり、スポーツのクロスプレーなどで関節に強い痛みが生じた場合などは、捻挫か関節かわからない場合も多いので、きちんと整形外科などを受診してレントゲンを撮るなどの検査を受けたほうがよいでしょう。

適切な治療をすることで、治りも早くなります。