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手足が冷たい…。レイノー病と冷え性の違いは何ですか?また、日常での注意点には何がありますか?

肌の色が白→紫→赤になるのがレイノー病の特徴です。

 

レイノー病とは

レイノー病とは、寒い屋外に出た時などに、手足などの指先の血流が悪化する状態になるものです。その特徴は、左右両方の手などに同時に起こるということや、寒さを感じて手先が蒼白になった後、血行が悪いために紫になり、その後血流が戻って赤くなると言った3段階の変化を行います。血行が悪くなったり戻ったりすることで、しびれなどを感じることもあります。

 

レイノー病の原因

レイノー病の原因は、冷気などを感じて指先の血管が急激に収縮したことによるものです。この収縮が激しいために、酸素が不足してチアノーゼを起こし、紫になってしまいます。数分から数十分で結構戻って赤い色になるので、それ自体は大きな問題はありませんが、手袋をするなどして温度変化に気を付けることで、症状を和らげたり起こりにくくすることはできます。

 

冷え性との違い

冷え性も、血管の収縮によって血流が悪くなり、手足が冷たくなってしまう症状です。その点ではレイノー病と変わりありませんが、冷え性が慢性的に血流が悪くなっているのに対して、レイノー病は冷気に触れた時に急激な血流の悪化が起こるのがその違いといえるでしょう。もともと冷え性でレイノー現象も起こる、という人もいますし、普段はなんともないのに急に寒いところに行くとレイノー現象を起こす、という人もいます。レイノー現象は実はまだ完全には原因や仕組みが分かっていないものなので、冷え性の劇症的なものだという認識がされている状態です。

 

レイノー病の注意

レイノー病は、それ自体それほど問題があるわけではありません。紫になった指先は、一定の時間で元に戻りますし、後遺症が残るわけでもないので、それほど心配することはないでしょう。何もしなくても知らないうちに起こらなくなった、という人も多いです。レイノー病で注意しなければないのは、レイノー現象が他の病気の初期症状として現れるケースがあるということです。特に、膠原病の場合などは、レイノー現象を起こすことで知られていますので、念のために検査を受けてみたほうがよいかもしれません。

 

まとめ

レイノー病は、冷え性の劇症型のものですが、それ自体は自然に治ることも多いのでそれほど心配することはありません。ただし、膠原病などの初発症状として現れることもあるので、起こったときには念のために検査を受けてみることをおすすめします。