寝起きに毎日のように腕が痺れる…。考えられる病気色々。
2019年10月01日
しびれの原因はいろいろあるので、気になるときは医療機関を受診しましょう。
寝起きに腕がしびれる
朝目が覚めたら手がしびれている、という経験がある人は多いのではないでしょうか。たまにそうなるくらいならかまいませんが、毎日のようにしびれる場合は原因を考えてみたほうがよいかもしれません。
神経を圧迫している
これはいわゆる寝相の問題で、その手を体の下や頭の下に入れて眠る癖があると、その重さで神経や血管を圧迫してしびれてしまうことがあります。人によって寝相には癖があり、寝相の良い人ほど同じ体勢で毎日寝ていたりするので、腕がしびれやすい寝方が癖になっていると、毎日腕がしびれてしまうということもあるでしょう。こうしたしびれは朝起きて時間が立ったり、軽くストレッチをすれば治るので、特に心配することはありません。
手根管症候群
手がしびれるような格好で寝ていたわけでもないのに、いつも手がしびれているという場合は、手根管症候群ということもあります。手というよりも、手の指にしびれがおこる疾患で、寝起きの朝方に痛みやしびれを感じることが多く、指の曲げ伸ばしなどをするうちに症状は軽減します。腕から指に伸びる神経が束になった部分が、手根管と言われるトンネル部分で圧迫されて起こるものですが、原因ははっきりしておらず、妊娠中や更年期の女性、手をよく使う仕事をする人などに起こりやすいとされています。治療としては痛み止めや消炎剤をつかいつつ、手をあまり使わないように安静にしておきますが、場合によっては手術が必要になることもあります。
病気の兆候の可能性も
しびれは他の病気の兆候になっている場合もあります。例えば、脳腫瘍や脳出血など、脳に何らかのトラブルが生じた場合に、手足のしびれを感じることは多いです。脳からは神経にたくさんの信号を送っているため、何らかの原因でその機能に問題がおこるとしびれを引き起こすことは多いのです。手足のしびれなどが脳出血の早期発見につながることは多いので、起きた時に手がしびれていて、なおかつ頭が痛かったりする場合は、気を付けたほうがよいでしょう。
まとめ
体の下に手を入れて寝ていたために手がしびれるといったことはよくあることです。しかし、原因不明のしびれが続くときや、頭痛を伴うしびれがある場合は、気を付けたほうがいいかもしれません。気になる場合は医療機関を受診するようにしましょう。