ただの貧血だと思っていたら…。女性に多いめまいに隠れた病気色々。
2019年12月01日
めまいを起こすのは、さまざまな病気のサインの可能性があります。
そのめまい、本当に貧血?
女性は貧血を起こすことが多く、日常生活でめまいを感じることがあっても、「また貧血かな」と思ってやり過ごしてしまうことも少なくありません。しかし、めまいは必ずしも貧血が原因とは限らず、別の病気のサインである場合があります。めまいを起こす病気にはどのようなものがあるのでしょうか。
メニエール病
メニエール病とは、内耳にリンパによる水ぶくれができた状態により、めまいなどを起こす疾患です。内耳の蝸牛の部分に水ぶくれができた場合はめまいよりも難聴が現れることが多く、三半規管や耳石器に水ぶくれができるとめまいを感じるようになります。原因はストレスや睡眠不足、疲労などによるものが多く、長時間のめまいを繰り返し起こすのが特徴です。
突発性難聴
突発性難聴は40代から60代の発症が多く、突然片耳の聞こえが悪くなるのが特徴です。徐々に聞こえなくなるのではなく、急に聞こえなくなります。この時にめまいを感じる人もいますが、全体の3割程度で、めまいを感じない人も多いです。早期発見と早期治療が完治には重要となる疾患ですが、めまいを感じる場合は比較的重症であることが多いので、できるだけ早く病院で診察を受けるようにしましょう。
良性発作性頭位めまい症
良性発作性頭位めまい症も内耳の障害によって起こるめまいです。体が動いていないのに内耳から「動いている」という信号が脳に送られるなど、目や耳から入る情報とは異なる信号が送られることによって脳は混乱してめまいを感じてしまいます。あまり体を動かさない人に起こりやすいのも特徴です。
加齢性平衡障害
歳をとると三半規管が衰えたり内耳からの信号の伝達がスムーズに届かなかったりするほか、視覚の機能も低下するため、平衡感覚のバランスが崩れやすくなります。高齢者は転倒しやすいと言われますが、それは足がスムーズに動かせないといった運動機能の低下だけでなく、平衡感覚が失われやすくなることも原因のひとつなのです。
前庭性片頭痛等
前庭性片頭痛は、めまいが起こるときに片頭痛も感じるのが特徴です。比較的最近知られるようになった病気であることから、メニエール病と誤診されることも多いので、注意が必要です。
まとめ
めまいを引き起こす病気にはいろいろなものがあります。中には、早期治療が必要なものもありますので、めまいがひどい時や、頭痛があるとき、耳が聞こえにくい時などは、早めに受診するようにしましょう。