足のスネの痛みから歩くのもつらい。疲労骨折とシンスプリントの違いと症状改善方法
2019年12月01日
どちらもスネの内側に痛みが出るため、間違えないようにしましょう。
シンスプリントとは
シンスプリントとは、アスリートに見られることの多い症状で、すねの内側、やや下のほうに痛みを感じます。はじめは運動するときに痛くなる程度ですが、重度になると何もしていなくても痛くなることもあります。原因は、ランニングなどの運動動作を繰り返すことにより、ふくらはぎのヒラメ筋が炎症を起こすこと。
シンスプリントの治療
シンスプリントは、よほど重度のものでない限り、運動を休む必要はないとされています。痛みがある場合は、しっかりストレッチを行ったうえで運動をするようにし、アイシングなどのケアを行うようにしましょう。運動をしてもよいとはいっても、足への負担を減らすことは必要です。練習内容や練習環境など、足への負担を軽くできるように見直しを行うことも大切です。
疲労骨折の場合も
シンスプリントの痛みが出る場所は、疲労骨折も起こしやすい場所です。疲労骨折とは、同じ場所に負荷のかかる練習などを繰り返し行うことによって骨にひびが入ったり折れたりするものです。スポーツによる負荷だけではなく、栄養不足や、ホルモンバランスの乱れなどでも起こりやすくなるので注意が必要です。陸上競技など、走ることの多いスポーツによる疲労骨折の場合、シンスプリントのようにスネの下側に痛みを起こすことが多くなります。
疲労骨折をしたら
疲労骨折の場合も、骨が折れていたりヒビが入っていたりするわけですから、しばらく運動は控えなければなりません。程度によっては、固定や手術が必要な場合もあります。また、疲労骨折は普通の骨折のように怪我をした衝撃を感じることがなく、痛みがあると思ったらいつの間にか骨折していた、というケースが多いため、骨折に気づかずに運動をしてしまうことも少なくありません。初期の段階では、レントゲンに映らないこともあり、そういった場合はMRIによる検査が早期発見に必要になります。予防のためにも、トレーニングの内容を見直したり、食生活を改善することで骨を丈夫にするように心がけましょう。
まとめ
スポーツをしている人に多いシンスプリントと疲労骨折は、同じ場所に起こりやすいこともあって、検査をしないとどちらかわからないことも多いです。シンスプリントであれば運動を休む必要はありませんが、疲労骨折の場合は安静が求められるので、早めに検査をして適切な治療を行うようにしましょう。