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肩が外れた際の応急処置について教えてください。

自分で治そうとせずに、すぐに整形外科を受診しましょう。

「肩が外れる」とは

肩が外れる、というのは、いわゆる肩関節脱臼ということです。肩の関節は、上腕骨の先の骨頭と呼ばれる丸い部分が、肩甲骨の関節窩という窪みにはまった状態ですが、あまり窪みが深くないため外から力が加わることによって外れてしまうことがあります。これが肩関節脱臼です。日常生活で脱臼するということはありませんが、転んで変な方向に手をついたり、スポーツをしているときの接触プレーや転倒などが原因で起こることが多いです。

 肩が外れると

肩が外れると、関節を動かすことで強い痛みが生じます。また、肩から下が動かずにダランとした状態になるため、それで脱臼に気づくことも多いです。自分で意識して動かすということがなくても、ぶつかったり揺れたりするだけで痛みがあるので、とにかく動かさないことが大切です。

 応急処置としては

肩関節脱臼は、専門知識や技術を持つ人が関節をはめることで、簡単に治ります。こうして関節を元に戻すことを整復と言いますが、素人が自分で整復しようとすると痛みがひどくなったり、整復後も痛みが残ったりするので、必ず専門医などに任せるようにしましょう。応急処置としては、とにかく腕を動かさないようにして、反対の手で肘を支えたり、三角巾で固定するなどして安定させ、痛みを和らげます。その状態のまま、できるだけ早く整形外科などの診察を受けましょう。

 脱臼の治療

治療としては、レントゲンで状態を確認してから整復を行います。整復を行うと、かなり痛みはなくなりますが、それでも神経などが損傷しているため、しばらくは安静にしたほうがよいでしょう。場合によっては骨が損傷しているばあいもあるので、そうなると手術が必要なこともあります。

 再発防止のために

脱臼は癖になると言われるように、一度なると何度も起こる可能性があります。手術で治すことで、再発はしづらくなりますが、手術を行わない場合は再発しないように腕を動かす角度などに気をつけたり、筋トレで肩の筋肉を鍛えたりすることが必要です。

 まとめ

肩が外れる肩関節脱臼は、整形外科で整復することで比較的すぐに痛みは治まります。とはいえ、病院に行くまでは動かすと激痛が走るので、とにかく動かさないように逆の腕や三角巾で固定してやりましょう。自分で整復しようとすると、悪化する可能性があるので、必ず病院で治してもらうことをおすすめします。