
代表:高井お気軽にご相談ください!


こんにちは、菅間です。レースやポイント練習でペースを上げたときに、急に片脚の力が抜けるような嫌な感覚に悩まされていませんか。
普段のジョグではそこまで気にならないのに、本番のレースやペース走になると急に脚が言うことを聞かなくなる。
そんな状態が続くと、「これってぬけぬけ病なのかな」と不安になって下を向きたくなりますよね。
実は、こうした症状の背景には、単なる筋力やフォームの問題ではなく、脳と体をつなぐ神経の伝達が、背骨のつまりやゆがみによってうまく働いていないことが関わっているケースが少なくありません。


僕自身、ぬけぬけ病に悩むランナーをたくさん診てきましたが「背骨と神経の通り道」を整えることで走りとタイムが大きく変わる瞬間を何度も見てきました
まずは、あなたが悩んでいるその症状がどんな状態なのかを、できるだけイメージしやすく整理してみたいと思います。名前だけ一人歩きしがちなこの症状ですが、実際の中身が見えてくると対処の仕方も変わってきます。
長距離のレースやポイント練習で一定のスピードに達したとき、片脚だけストンと力が抜けるような感覚が出たり、脚が棒のように固まって前に出しづらくなったりすることはありませんか?
無理やり動かそうとしても、接地の瞬間にリズムが合わず、フォームがどんどん崩れていくあの感じです。
人によっては、足首が勝手に外側へ流れてしまうような動きをしたり、膝がガクッと折れそうになったり、逆に突っ張ったまま曲がりづらくなったりもします。
ただの疲労や筋肉痛とは違う、何とも言えない「コントロールのきかなさ」が特徴的です。
そしてやっかいなのは、ジョグや日常生活ではそこまで問題が出ないことが多い点です。
あるペースや距離、レースの緊張感など、特定の条件がそろったときだけ、突然症状が顔を出してしまう。そのため、周りから理解されにくく、自分自身も「気持ちの問題なのかな」と追い込まれてしまいがちです。
医学的には、こうした状態はランナーズジストニアと呼ばれることもあります。
ざっくり言えば、脳からの運動指令が筋肉に届くまでのどこかで誤作動が起こり、本来動いてほしい筋肉に力が入らなかったり、逆に余計な筋肉が緊張しすぎたりしている状態です。
「頑張って走ろう」と意識すればするほど、脳からの信号が過敏になり、拮抗する筋肉どうしのバランスが崩れてしまうこともあります。
結果として、足が抜けるようなふわふわした感覚や、棒のように突っ張る動きのぎこちなさにつながっていきます。
ここで重要なのは、筋力が足りないとか、根性がないといった話ではないということです。
むしろ真面目で練習量が多く、追い込みもできるタイプのランナーほど、神経系に負担が蓄積しやすく、こうした症状に悩まされる傾向があるように感じます。
では、なぜ脳からの指令が筋肉にうまく伝わらなくなってしまうのでしょうか?
そのカギを握っているのが、背骨と骨盤を通る神経の通り道です。ここがスムーズに働いているかどうかで、走りの質も大きく変わってきます。
人間の動きは、脳で描いたイメージや指令が、脊髄や末梢神経を通って筋肉に届けられることで成り立っています。
そして、その太い神経の束が通っているのが背骨の中です。背骨は一本の棒ではなく、小さな骨が積み重なり、その間から神経が左右に枝分かれして全身へ伸びていきます。
もし、長時間のデスクワークやスマホ姿勢、偏ったフォームでの走り込みなどが続くと、背骨の一部に負担が集中し、関節の動きが悪くなったり、周囲の筋肉が固まったりして、いわゆる「つまり」のような状態が生まれます。
この背骨のつまりやゆがみがあると、その近くを通る神経の働きにも影響が出てしまうことがあります。
イメージとしては、電気コードがどこかで踏まれていたり、ねじれていたりして、信号がスムーズに流れなくなっているような状態です。
そうなると、脳からの「このタイミングでこう動いて」という指令が、脚の筋肉に届くまでの間で微妙なズレが生じてしまいます。
その結果、接地の瞬間に力が抜けたり、無駄な力が入ったりして、フォームが乱れ、ぬけぬけとした不安定な感覚につながってしまうのです。
走りの世界では、0.1秒の差が勝敗を分けることもありますよね。例えば3,000m以上の長距離レースであれば、一歩一歩のブレやロスが積み重なっていくことで、数十秒の違いとして現れてきます。
脳と体をつなぐ神経の伝達が背骨のつまりによってうまくいっていないと、接地のたびにほんの少しずつエネルギーのロスが生まれます。
スタートからゴールまでそのロスが積み重なれば、当然タイムにも影響が出てきます。
逆に言えば、背骨や骨盤の動きが整い、神経の通り道がスムーズになることで、一歩一歩の精度が上がり、脚の出しやすさやリズムの安定感が高まっていきます。
それが積み重なると、同じ力の出し方でも、結果としてタイムが縮まることがあるのです。
僕がこれまで施術とメンテナンスを続けてきた中で、印象的なケースがあります。
大学時代からぬけぬけとした脚の感覚に悩まされていた10,000mの選手がいるのですが、背骨と骨盤を中心に神経の通り道を整えるケアを続けた結果、その選手のベストタイムが最大42秒縮んだという経験があります。
練習量をむやみに増やしたわけではありません。
フォームの意識も少しずつ変えましたが、何より大きかったのは、「脳から脚までの情報の流れ」が整ってきたことです。
本人も、「力の抜けそうなゾーンに入っても、前より踏ん張れる」「最後まで同じリズムで走りやすくなった」と話してくれていました。
では、実際にぬけぬけ病で悩むランナーが来院されたとき、どんな流れで状態を確認し、施術を行っていくのかをイメージしやすいようにお話しします。
初めての場所に行くのはそれだけでハードルが高いかと思いますので、少しでも不安が減ればうれしいです。
まずは、これまでの経過を詳しく聞かせてもらうところからスタートします。
いつごろから脚の抜けるような感覚が出始めたのか、どんなペースやシチュエーションで症状が強くなるのか、ケガやオーバーワークの経験はどうか、といった点を一緒に整理していきます。
そのうえで、姿勢や立ち方、歩き方、簡単なモーションでの動き方などをチェックしながら、骨盤や背骨、股関節、足首などの連動を細かく見ていきます。
どのタイミングでどこに力が入りにくいのか、左右差はどうか、といった部分も確認していきます。
検査の結果、筋力不足やフォームだけでは説明のつかない「脳と神経の伝達不良」が疑われる場合には、背骨と骨盤周りの調整を中心としたカイロプラクティック的アプローチを行っていきます。
具体的には、腰椎から骨盤周囲にかけてのアジャストメントで、走行時に負担が集中しやすい部分の動きを整えつつ、その周囲の神経の通り道を広げていくイメージで施術を進めます。
必要に応じて、胸椎や頸椎の可動性も高めて、上半身のブレを減らすような調整も加えていきます。
施術は、ボキボキと強くひねるものではなく、身体が受け入れやすい範囲の刺激で変化を引き出していくスタイルです。
量子力学的なアプローチを用いた独自の検査で、反応の強いポイントやストレスのパターンを確認しながら、脊椎アジャストメントと内臓、頭蓋へのソフトなアプローチも組み合わせていきます。
外側の骨格だけでなく、内側の自律神経や中枢神経のバランスも含めて整えていくことで、脳と筋肉の連携を取り戻していくこの視点が、ぬけぬけ病のような繊細な症状にはとても重要だと感じています。
施術と同じくらい大切なのが、日々の練習や生活の中での過ごし方です。
ぬけぬけ病に悩むランナーの多くは、真面目で自分を責めやすい方が多いので、「また症状が出たらどうしよう」と不安を抱えたままスタートラインに立つことがよくあります。
そうした不安を少しでも軽くするために、練習の組み立て方や、ウォーミングアップの工夫、接地をイメージしやすくする簡単なドリルなどもお伝えしています。無理にフォームを大きく変えようとするのではなく、「今の状態でできるベストな動き」を一緒に探していくイメージです。
特に、症状が出やすいペースの一歩手前のゾーンで、「今日はここまでなら大丈夫だった」という成功体験を少しずつ積み重ねていくことが大切です。
これを繰り返すことで、脳と体が新しいパターンを学習し、「力が抜けるかもしれない」という思い込みから徐々に解放されていきます。
身体の調整と同時に、選手本人の「大丈夫かもしれない」という感覚を取り戻していくことが、パフォーマンスを引き上げるうえで欠かせないと感じていますそのための対話やフィードバックも、施術の大事な一部です。
さらに、『走りにくい自分の過去』を思い出しにくくするような、メンタル的なトラウマに対するアプローチの合わせて行い、心身両面から整えていくのでご安心ください。
ぬけぬけ病のやっかいなところは、痛みが強くない分、周りからも理解されにくく、自分でも「気のせいかな」「そのうち良くなるかな」と我慢してしまいやすい点です。
でも、その間にも神経と筋肉の誤ったパターンがどんどん固定されてしまうことがあります。
症状が軽いうちほど、神経系の修正はスムーズに進みやすいと感じています。
逆に、何年も我慢したあとだと、改善するまでに少し時間がかかることもありますが、それでも身体は必ず変化する力を持っています。
僕はこれまで、実業団や学生ランナー、市民ランナーまで、さまざまなレベルの選手たちのケアに関わってきました。
その中で強く感じるのは、「もっと早く相談してくれていれば、もっと楽に競技を続けられただろうな」というケースが本当に多いということです。
もしあなたが今、レースになると脚が抜ける怖さや、タイムが思うように伸びないもどかしさ、周りに理解されにくい孤独感を抱えているなら、一人で背負い込む必要はありません。
原因を一緒に探りながら、できることを少しずつ積み重ねていけば、大きく状況が変わる可能性は十分にあります。
背骨や骨盤を含めた全身のバランスを整え、脳と体をつなぐ神経の流れをスムーズにしていくことで、ぬけぬけ病の症状だけでなく、「走ることそのものの楽しさ」を取り戻していけるはずです。
悩んだときは、いつでも頼ってもらえたらうれしいです。

