ランナー膝

ランナー膝とは

ランナー膝とは、太ももの外側を通る腸脛靭帯という筋膜が、膝の外側の骨の出っ張り部分と繰り返し擦れることで炎症を起こし、膝の外側に痛みが生じる症状です。

正式には腸脛靭帯炎と呼ばれ、マラソンや長距離走を行う人に多く見られることから「ランナー膝」という名前がついています。初期では運動中のみの痛みですが、進行すると歩行時や安静時にも膝の外側に痛みが現れるようになります。

日本のランニング愛好者は約1,000万人と推定されており、その約8割が膝に何らかの不安を感じているという調査結果もあることから、潜在的な患者数は相当数に上ると考えられます。実際に専門治療院に来院される膝痛患者の中で、膝の外側が痛むランナー膝が全体の23.6%を占め最も多くなっています。

ランナー膝を放置すると、階段の上り下りや椅子からの立ち上がりに痛みが生じ、基本的な動作が困難になります。歩行すら痛みを伴うようになり、活動が大幅に制限されてしまいます。

痛みが慢性化し、夜間痛で睡眠が妨げられることもあります。慢性的な炎症により靭帯の肥厚や癒着が起こり、手術が必要になる可能性もあり、好きなランニングを諦めることで精神面への影響も深刻になってしまいます。

ランナー膝の原因

医学的にはランナー膝の主な原因は以下のように説明されています。

オーバーユース（使いすぎ）

長距離を毎日走ったり、急に距離やスピードを増やしたりすると、関節や周囲の組織に負荷がかかりすぎて炎症を引き起こします。

筋力不足とアンバランス

大腿四頭筋や太もも裏の筋肉の筋力バランスが悪いと、膝にかかる力の調整ができず痛みが生じやすくなります。

ランニングフォームの問題

着地の仕方が悪い、過度な前傾姿勢、骨盤の傾きなど、フォームの問題によって膝への負担が大きくなります。

下肢のアライメント異常

O脚などで膝の外側に負担がかかりやすい人は発症リスクが高くなります。

このようにランナー膝は運動習慣や体の構造の影響を大きく受けており、ランナー膝と一口に言っても、一人ひとりその原因は大きく異なります。

さらに、その原因が複雑に絡み合っているため、ランナー膝を改善するためには原因究明のための徹底的な検査が必要です。

病院とはここが違います

ランナー膝の場合、病院では次の治療法が一般的です。

安静・冷却療法

症状改善までランニングを長期間中止する必要があり、運動習慣の中断によるストレス増加や体力低下が生じる可能性があります。

好きな運動を長期間やめることで、精神的な負担も大きくなってしまいます。

消炎鎮痛剤の使用

一時的な痛みの軽減効果はありますが根本的な解決にならず、長期使用による胃腸障害などの副作用リスクがあります。

しかし、あくまで一時的に症状を抑えているだけであり、根本改善とは言えないでしょう。

理学療法・運動療法

継続的な通院と自宅での運動継続が必要で、間違った方法で行うと症状悪化のリスクがあります。

独学で行うことは難しく、さらに痛みを抱えたまま正しくトレーニングを継続できる人は決して多くありません。

ランナー膝を改善するために

まずはあなたがなぜランナー膝になってしまっているのか、その原因を明らかにします。

現状を正しく把握することが症状改善のためには大切であり、原因を取り違えたまま治療を進めてしまえば改善は見込めないからです。

ランナー膝は気づかない間に発症することが多く、痛みの悪化だけではなく日常生活への影響も徐々に広がっていきます。当院では詳細に分析し、膝のどこに問題があるかを見つけ出します。そしてその検査結果を元に施術を行います。

当院の特徴

臨床経験豊富なカイロプラクターが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

ランナー膝の臨床経験を多く積んでいるカイロプラクターが責任をもって検査や施術を行います。そして施術だけではなく、ランニングフォームの改善指導や効果的なストレッチもお伝えしながら、あなたのランナー膝のお悩みに向き合います。

ランナー膝でお悩みなら一度ご相談ください。

ランナー膝のQ＆A

ランナー膝は自然に治りますか？

軽度の初期症状であれば適切な安静により自然治癒する可能性はありますが、多くの場合は専門的な治療とケアが必要です。放置すると慢性化するリスクが高いため早期対応が重要です。

ランナー膝の人がやってはいけないことは？

痛みを無視してのランニング継続、急激な方向転換やジャンプ動作、長時間の同一姿勢維持、間違ったストレッチ方法などは症状悪化の原因となるため避けるべきです。

ランナー膝と変形性膝関節症の違いは何ですか？

ランナー膝は腸脛靭帯の炎症による膝外側の痛み、変形性膝関節症は軟骨の摩耗による関節内部の痛みという違いがあります。痛みの場所と原因が異なる別の疾患です。

どのくらいの期間で完治しますか？

症状の程度により異なりますが、適切な治療により軽度なら数週間、重度でも数ヶ月での改善が期待できます。ただし個人差があり継続的なケアが重要です。

走りながら治すことは可能ですか？

急性期は完全休養が必要ですが、症状改善に伴い段階的に運動量を増やしていくことで走りながらの改善も可能です。専門家の指導下で行うことが安全です。

マラソン大会に参加しても大丈夫ですか？

症状が完全に改善し、十分な準備期間を経た後であれば参加可能です。ただし痛みがある状態での参加は症状悪化のリスクが高いため避けるべきです。

ランナー膝は再発しやすいですか？

根本原因を解決せずに運動を再開すると再発リスクは高くなります。フォーム改善や筋力強化などの予防策を継続することで再発を防げます。

どんな治療法が最も効果的ですか？

症状の程度により最適な治療法は異なりますが、安静・物理療法・運動療法・体の根本的なバランス調整を組み合わせた総合的なアプローチが最も効果的です。

手術が必要になることはありますか？

ほとんどの場合は保存的治療で改善しますが、慢性化して靭帯の癒着や肥厚が進行した重篤なケースでは外科的治療が検討される場合があります。

予防するにはどうすればよいですか？

適切なウォームアップ、段階的な運動量増加、正しいランニングフォームの習得、筋力バランスの改善、適切なシューズ選択などが効果的な予防策となります。

ランナー膝に悩んでいた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

当院のカイロプラクティックはランナー膝と相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。ランナー膝に悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて身体の変化を実感しています。

もう遅い、と考えずに一緒に理想の自分になりましょう！