入眠障害

入眠障害とは

入眠障害とは、布団に入ってから寝つくまでに30分から1時間以上かかり、それを苦痛に感じる状態のことです。

不眠症のなかでも最も多い訴えの一つであり、特に不安や緊張が強いときに起こりやすいとされています。単に眠れないだけでなく、日中の倦怠感や意欲低下、集中力の低下、食欲不振といった不調を伴うのが特徴です。

厚生労働省が実施した令和4年の「国民健康・栄養調査」によると、睡眠で休養が十分にとれていないと感じている人は成人の約20%にのぼります。つまり日本人の約5人に1人が睡眠の質に満足していないということです。

入眠障害を治療せずに放置すると、症状が年単位で慢性化する可能性があります。慢性的な睡眠不足は免疫力の低下を招き、風邪をひきやすくなったり体調を崩しやすくなります。

精神面への影響も深刻です。うつ病や不安障害の発症リスクが高まり、集中力・記憶力の低下、感情の不安定さを引き起こします。仕事でのミスが増え、人間関係にも悪影響を及ぼしかねません。

さらに進行すると、心臓病や糖尿病、肥満といった生活習慣病のリスクも上昇します。「たかが寝つきが悪いだけ」と軽視せず、早めの対処が大切です。

入眠障害の原因

医学的には入眠障害の主な原因は以下のように説明されています。

精神的ストレスや不安

仕事のプレッシャーや人間関係の悩みなど、心理的なストレスが脳を覚醒状態に保ち、寝つきを妨げます。

眠れないことへの恐怖（不眠恐怖）

「今日も眠れなかったらどうしよう」という不安そのものが緊張を生み、さらに眠れなくなる悪循環に陥ります。

生活リズムの乱れ

不規則な就寝・起床時間や休日の寝だめが体内時計を狂わせ、自然な眠気が訪れにくくなります。

カフェイン・アルコール・ニコチンの摂取

就寝前のコーヒーや喫煙、寝酒は脳を刺激したり睡眠の質を低下させ、入眠を妨げる要因となります。

自律神経の乱れ

交感神経が優位な状態が続くと、夜になっても副交感神経への切り替えがうまくいかず、入眠しにくくなります。

このように入眠障害はさまざまな原因が重なり合って起きるため、単にリラックス法を試すだけでは根本的な解決にはなりません。

入眠障害の改善には個々の背景や生活習慣、体の状態などを丁寧に見極めることが大切です。

病院とはここが違います

入眠障害の場合、病院では次のような治療法が一般的です。

薬物療法（睡眠導入剤・睡眠薬）

翌朝の眠気やだるさ、ふらつきなどの副作用が出ることがあります。長期使用による依存や耐性形成への懸念もあり、薬を中止すると再び眠れなくなる反跳性不眠が起こる場合もあります。あくまで一時的に症状を抑えているだけであり、根本改善とは言えません。

認知行動療法（CBT-I）

専門家の指導のもと通常4〜8回のセッションを受ける必要があり、時間と費用がかかります。日本ではまだ実施している医療機関が限られており、アクセスしにくいのが現状です。効果が現れるまでに数週間かかることもあります。

睡眠衛生指導

生活習慣の改善は自己管理が求められるため、継続するのが難しい場合があります。即効性はなく、根気よく続ける必要があります。

漢方薬の処方

効果が現れるまでに時間がかかることが多く、体質に合わない場合は効果を感じにくいこともあります。

入眠障害を改善するために

まずあなたがなぜ眠れないのか、その原因を明らかにします。現状を正しく把握することが症状改善のためには大切であり、原因を取り違えたまま治療を進めてしまえば改善は見込めないからです。

入眠障害は単なる精神的な問題ではありません。首や背中の筋緊張、骨格のゆがみが自律神経のバランスを乱し、交感神経を優位にさせていることも少なくないのです。当院では5種類の独自検査で詳細に分析し、あなたの眠れない本当の原因を見つけ出します。

当院の特徴

臨床経験に裏打ちされた徹底した検査と丁寧なカウンセリング、アメリカの最先端なカイロプラクティックの施術であなたの抱える睡眠のお悩みに向き合います。量子力学的アプローチも取り入れ、一般的な施術やアドバイスだけでなく、その方ならではの回復ポイントを見つけ一緒に回復を目指します。

”カイロプラクティック”は、脳からの命令が全身に伝わるよに、脊椎の歪みで脊髄・脊椎神経の神経干渉を取り除くように調整を手で行います。脊椎の柔軟性を取り戻し、自律神経の働きを整えることで、結果、内臓機能が正常に働き、全身の体調改善とストレス管理を行うことが出来ます。

どんな小さな違和感でもご相談ください。再発防止のための継続的なケアや、薬に頼らず自然に眠れる日々を取り戻すための一歩をしっかりサポートいたします。

入眠障害でお悩みの方もご相談をお待ちしています。

入眠障害のQ＆A

入眠障害は自然に治りますか？

一時的なストレスが原因であれば、環境の変化とともに自然に改善することもあります。しかし慢性化すると自力での回復は難しくなります。長引く場合は早めに専門家へ相談することをおすすめします。

入眠障害の人がやってはいけないことは？

就寝前のスマートフォン操作、カフェインやアルコールの摂取、寝る直前の激しい運動は避けましょう。また、眠れないのに布団の中で長時間過ごすことも逆効果です。脳が「布団＝眠れない場所」と学習してしまいます。

入眠障害と不眠症の違いは何ですか？

入眠障害は不眠症の一つのタイプです。不眠症には他に、途中で目が覚める中途覚醒、早朝に目覚めてしまう早朝覚醒、眠りが浅い熟眠障害があります。これらが複合して現れることも珍しくありません。

入眠障害は何科を受診すればいいですか？

心療内科、精神科、睡眠外来が専門的な診療を行っています。身体の緊張や自律神経の乱れが疑われる場合は、当院のようなカイロプラクティック院への相談も有効な選択肢です。

睡眠薬を飲み続けると依存してしまいますか？

適切な用量・期間で使用すれば、現在の睡眠薬は比較的安全とされています。ただし長期使用では耐性や依存のリスクがあるため、医師の指導のもと計画的に減薬していくことが大切です。

入眠障害はストレスが原因ですか？

ストレスは主要な原因の一つですが、それだけではありません。生活リズムの乱れ、身体の緊張、自律神経の乱れなど複数の要因が絡み合っていることが多いです。総合的なアプローチが効果的です。

入眠障害を自力で治す方法はありますか？

毎日同じ時間に起床し朝日を浴びる、就寝前にぬるめのお風呂に入る、スマートフォンを控えるなどの習慣改善が有効です。ただし改善が見られない場合は専門家のサポートを受けることをおすすめします。

カフェインやアルコールは入眠障害に影響しますか？

カフェインには覚醒作用があり、就寝の6時間前までに控えるのが理想です。アルコールは一時的に眠気を誘いますが、睡眠の質を低下させ夜中に目が覚めやすくなるため、寝酒は避けましょう。

入眠障害と自律神経の乱れは関係がありますか？

大いに関係があります。交感神経が優位な状態が続くと、夜になっても心身がリラックスモードに切り替わりません。自律神経のバランスを整えることは、入眠障害の改善において重要なポイントです。

整体やカイロプラクティックで入眠障害は改善しますか？

首や背中の筋緊張を緩和し、骨格のバランスを整えることで自律神経の働きが正常化します。副交感神経が優位になりやすくなることで、睡眠の質が向上し入眠しやすくなる効果が期待できます。

入眠障害で悩まれていた方も、当院のサポートや施術でこのような変化を感じていただいています。

当院のカイロプラクティックは入眠障害と相性がよく、自律神経の調整を通じて改善するケースも見られます。

薬に頼らず眠れるようになりたい。そう思ったら、一人で悩まず一緒に理想の自分を目指しましょう！