臼蓋形成不全

臼蓋形成不全とは

臼蓋形成不全とは、骨盤側にある受け皿のような部分（臼蓋）の発育が不十分で浅いため、太ももの骨の先端部分（大腿骨頭）をしっかりと覆うことができない状態です。

本来あるべき「屋根」の部分が浅く、骨同士のはまり具合が不安定になることで股関節に負担がかかりやすくなり、股関節の痛みや違和感、歩行困難などの不調を引き起こします。

国内における変形性股関節症の潜在的な患者数は約400～500万人存在すると推定されており、臼蓋形成不全はその主要な原因の一つとなっています。特に女性の発症率が高く、患者の約8割を占めています。

臼蓋形成不全を放置すると、狭い接触面に集中的に力が加わることで軟骨が早くすり減り、10～20年ほどの時間をかけて変形性股関節症へと進行していきます。

症状が悪化すると、日常の歩行が困難になり、最終的には骨と骨が直接ぶつかる状態となって激しい痛みが生じ、人工股関節置換術が必要となる可能性があります。

臼蓋形成不全の原因

医学的には臼蓋形成不全の主な原因は以下のように説明されています。

遺伝的要因

家族に股関節疾患がある場合、臼蓋の発育不全が起こりやすくなる傾向があります。

胎児期の要因

子宮内での胎位異常（頭部が下向き以外の姿勢）により、臼蓋の正常な発育が阻害されることがあります。

乳児期の要因

生後間もない時期に股関節や膝関節を伸ばしたままの状態が続くことで、臼蓋の発育に影響を与える場合があります。

先天性股関節脱臼の後遺症

出生時からの寛骨臼の発育不全や、発育性股関節形成不全が原因となることがあります。

このように臼蓋形成不全は発育段階での影響を大きく受けており、臼蓋形成不全と一口に言っても、一人ひとりその原因は大きく異なります。

さらに、その原因が複雑に絡み合っているため、臼蓋形成不全を改善するためには原因究明のための徹底的な検査が必要です。

病院とはここが違います

臼蓋形成不全の場合、病院では次の治療法が一般的です。

運動療法

継続的な取り組みが必要で、専門家の指導なしに行うと症状が悪化する場合があります。効果を実感するまでに時間がかかり、患者のモチベーション維持が困難です。

独学で行うことは難しく、さらに痛みを抱えたまま正しくトレーニングを継続できる人は決して多くありません。

薬物療法

根本的な治療ではなく対症療法のため、長期間の服用が必要となり、胃腸への負担や副作用のリスクがあります。

しかし、あくまで一時的に症状を抑えているだけであり、さらには吐き気やめまい、眠気といった副作用が出る場合もありますし、根本改善とは言えないでしょう。

注射療法

効果の持続期間が限定的で、定期的な通院と注射が必要となります。感染のリスクや注射時の痛みを伴います。

繰り返し注射を受ける必要があり、根本的な解決には至らない場合がほとんどです。

臼蓋形成不全を改善するために

まずはあなたの股関節がなぜ臼蓋形成不全の症状を引き起こしているのか、その原因を明らかにします。

現状を正しく把握することが症状改善のためには大切であり、原因を取り違えたまま治療を進めてしまえば改善は見込めないからです。

臼蓋形成不全は気づかない間に症状が進行することが多く、股関節の可動域制限や筋力低下を繰り返すようになります。当院では詳細に分析し、股関節のどこに問題があるかを見つけ出します。そしてその検査結果を元に施術を行います。

当院の特徴

臨床経験豊富なカイロプラクターが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

臼蓋形成不全の臨床経験を多く積んでいるカイロプラクターが責任をもって検査や施術を行います。そして施術だけではなく、日常生活指導や効果的な運動療法もお伝えしながら、あなたの臼蓋形成不全のお悩みに向き合います。

臼蓋形成不全でお悩みなら一度ご相談ください。

臼蓋形成不全のQ＆A

臼蓋形成不全は自然に治りますか？

骨の構造的な問題のため自然治癒は期待できませんが、適切な治療により症状の進行を抑制し、痛みを軽減することは可能です。

臼蓋形成不全の人がやってはいけないことは？

激しい衝撃を伴うスポーツや重い物を持つ動作は避け、股関節に過度な負担をかけないよう注意が必要です。

手術をしなくても改善する方法はありますか？

初期段階であれば、筋力トレーニングや体重管理、適切な運動療法により症状の改善や進行抑制が期待できます。

どのくらいの期間で症状が悪化するのでしょうか？

個人差がありますが、一般的に10～20年程度かけて徐々に進行するため、早期の対策が重要となります。

妊娠・出産は症状に影響しますか？

女性ホルモンの変化や体重増加により症状が悪化する場合があるため、妊娠前からの適切な管理が推奨されます。

運動はどの程度まで可能ですか？

水中歩行や平泳ぎ以外の水泳など、股関節への負担が少ない運動は症状改善に効果的です。

遺伝するのでしょうか？

遺伝的要因が関与する場合がありますが、必ずしも子供に遺伝するわけではありません。

整形外科以外の治療選択肢はありますか？

カイロプラクティックや理学療法など、保存的治療法により症状の改善を図ることができます。

日常生活で気をつけることはありますか？

適正体重の維持、股関節への負担を軽減する動作の習得、定期的な筋力トレーニングが重要です。

変形性股関節症との違いは何ですか？

臼蓋形成不全は骨の発育不全による構造的問題で、変形性股関節症はその結果として起こる軟骨の摩耗状態です。

臼蓋形成不全に悩んでいた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

当院のカイロプラクティックは臼蓋形成不全と相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。臼蓋形成不全に悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて身体の変化を実感しています。

もう遅い、と考えずに一緒に理想の自分になりましょう！