赤ちゃんの絶壁

赤ちゃんの絶壁とは

赤ちゃんの絶壁とは、後頭部が平らになった状態のことで、医学的には「短頭症」と呼ばれます。

生まれたばかりの赤ちゃんの頭蓋骨はまだ柔らかく、仰向けで長時間寝ることで自分の頭の重みにより後頭部が圧迫され、丸みが失われて平坦になります。頭を上から見ると、前後の長さに対して左右の幅が広く見えることが特徴です。

日本で2022年に発表された研究によると、生後1ヶ月の赤ちゃんの50％に頭の形のゆがみが認められています。生後6ヶ月時点でも約45％に頭のゆがみが残っていると報告されており、決して珍しい症状ではありません。

頭のゆがみを放置すると、成長とともに頭蓋骨が硬くなり、ゆがんだ形のまま固定されてしまいます。その結果、将来的に好きな髪型にできない、帽子が合わない、ヘッドフォンの位置がずれるといった整容上の問題が生じる可能性があります。

また、耳の位置の左右差、顔の骨のゆがみによる目の大きさや高さの非対称、顎の位置のずれなど外見上の問題が起こることもあります。さらに、首や体幹の筋肉の左右差から、将来的な肩こりや頭痛、側弯に影響する可能性も指摘されています。

繰り返しますが、頭蓋骨の柔軟性がある時期を逃すと、改善の選択肢が限られてしまいます。

赤ちゃんの絶壁の原因

医学的には赤ちゃんの絶壁の主な原因は以下のように説明されています。

仰向け寝による長時間の圧迫

乳幼児突然死症候群（SIDS）予防のため仰向け寝が推奨されていますが、長時間同じ体勢で寝ることで後頭部に自重がかかり、頭が平らになりやすくなります。

同じ方向ばかり向く向き癖

赤ちゃんが常に同じ方向に頭を向ける癖があると、その側の後頭部に圧力が集中し、変形の原因となります。

出産時の影響

吸引分娩や鉗子分娩など、出産時に頭部に外力が加わることで一時的に頭の形が変形し、その後の向き癖につながることがあります。

胎内での姿勢による偏り

妊娠中の胎児の姿勢によって、すでに頭の形に偏りが生じている場合があります。

首や背骨の緊張・左右差

首や背骨の筋肉に緊張や左右差があると、赤ちゃんが自然と片側を向きやすくなり、向き癖の原因となります。

このように赤ちゃんの絶壁はさまざまな原因が重なり合って起きるため、単に枕を変えるだけでは根本的な解決にはなりません。

赤ちゃんの絶壁の改善には個々の背景や生活習慣、体の状態などを丁寧に見極めることが大切です。

病院とはここが違います

赤ちゃんの絶壁の場合、病院では次のような対処法が一般的です。

体位変換・タミータイム指導

赤ちゃんが嫌がって泣くことが多く、保護者の負担が大きくなります。また、うつ伏せは窒息のリスクがあるため必ず見守りが必要で、常に実践できるわけではありません。

向き癖の矯正指導

根本的な原因（首や背骨の緊張など）が解消されなければ、工夫をしてもすぐに元の向きに戻ってしまい、効果が出にくいことがあります。

経過観察

「様子を見ましょう」と言われている間に頭蓋骨が硬くなり、治療の最適時期を逃してしまう可能性があります。重度のゆがみは約7割が自然には改善しないとの研究もあります。

ヘルメット治療

費用が約40〜60万円と高額で保険適用外です。また1日約23時間の装着が必要で、2〜6週間ごとの通院も求められ、赤ちゃんと保護者双方に負担がかかります。夏場はあせもや皮膚トラブルが起きやすいデメリットもあります。

頭蓋縫合早期癒合症の精査

CTなどの画像検査には放射線被曝を伴うことがあり、必要性を慎重に判断する必要があります。

赤ちゃんの絶壁を改善するために

まずお子さまの向き癖がなぜ起きているのか、その原因を明らかにします。現状を正しく把握することが症状改善のためには大切であり、原因を取り違えたまま対処を続けても改善は見込めないからです。

向き癖には必ず理由があり、それは首や背骨の緊張、体のバランスの偏りなど、赤ちゃん自身の体の状態と深く関係しています。

赤ちゃんの成長と共に、向きぐせが改善されていくように、小児カイロプラクティックを用いて体のバランスや神経の流れを調整していきます。とても優しい施術なので、お母さんは心配しなくても大丈夫です。

当院では詳細に分析し、向き癖の根本原因がどこにあるかを見つけ出します。

当院の特徴

臨床経験豊富なカイロプラクターが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。当院では頭の形を直接押して変えるのではなく、向き癖の原因となる首や背骨の緊張をソフトに調整します。

量子力学をベースにした新しいカイロプラクティックは、赤ちゃんにも安心して受けていただける安全な施術です。赤ちゃんの繊細な体に負担をかけることなく、やさしくアプローチします。

赤ちゃんの頭の形でお悩みなら一度ご相談ください。

赤ちゃんの絶壁のQ＆A

赤ちゃんの絶壁は自然に治りますか？

軽度であれば首がすわり寝返りを始める頃に改善することもありますが、重度のゆがみは自然には治りにくいとされています。生後7ヶ月を過ぎると頭蓋骨が硬くなり始めるため、早めの対処が大切です。

絶壁頭の赤ちゃんにやってはいけないことは？

長時間同じ姿勢で仰向けに寝かせ続けることは避けましょう。また、見守りなしでうつ伏せにすることは窒息の危険があります。焦って強引に向きを変えようとすることも、赤ちゃんのストレスになるため控えてください。

ヘルメット治療は何ヶ月から何ヶ月までが効果的ですか？

一般的に生後3～6ヶ月頃の開始が最も効果的とされています。生後7ヶ月以降は頭蓋骨が硬くなり始めるため、効果が出にくくなる傾向があります。ただし、ヘルメット以外の選択肢もありますので、お気軽にご相談ください。

向き癖を直すにはどうすればいいですか？

光源やおもちゃの位置を工夫する方法がありますが、首や背骨に緊張や左右差があると根本解決になりません。当院では背骨や頭蓋骨の調整により、赤ちゃん本来の自由な動きを取り戻すアプローチを行っています。

絶壁は遺伝しますか？

頭の形に遺伝的要素がないわけではありませんが、絶壁の多くは出産後の仰向け寝や向き癖が原因の後天的なものです。親御さんが絶壁だからといって必ずしもお子さんも絶壁になるわけではありません。

ヘルメット治療以外に改善する方法はありますか？

はい。カイロプラクティックでは、背骨や頭蓋骨へのソフトなアプローチにより、向き癖の原因となっている体の緊張やバランスを整えます。赤ちゃんの自然な動きを促すことで、頭の形の改善を目指します。

絶壁を放置すると将来どんな影響がありますか？

髪型の制限、帽子やヘッドフォンが合わないといった見た目の問題に加え、顔の左右差や耳の位置のずれが生じることがあります。また、首や体幹の筋バランスの乱れから、将来的な肩こりや頭痛につながる可能性も考えられます。

カイロプラクティックや整体で頭の形は改善しますか？

当院では、頭の形を直接押して変えるのではなく、向き癖の原因となる首や背骨の緊張を調整することで、赤ちゃんが自由に頭を動かせるようサポートします。その結果として頭への偏った圧力が減り、形の改善につながることがあります。

頭の形は脳の発達に影響しますか？

仰向け寝による通常の短頭症であれば、脳の発達への直接的な影響は少ないとされています。ただし、頭蓋骨縫合早期癒合症など別の疾患が原因の場合は影響があるため、気になる場合は専門医への相談をおすすめします。

ドーナツ枕は絶壁予防に効果がありますか？

一定の効果が期待できる場合もありますが、向き癖の根本原因が解消されていなければ、枕だけでは改善しにくいことが多いです。また、使用方法によっては窒息のリスクもあるため、注意が必要です。

赤ちゃんの絶壁で悩まれていた親御さまも、当院のサポートや施術でこのような変化を感じていただいています。

当院のカイロプラクティックは赤ちゃんの頭の形のお悩みと相性がよく、向き癖の根本原因にアプローチします。

もう遅い、と考えずにまずはご相談ください。お子さまの健やかな成長を一緒にサポートします！