ストレートネック

ストレートネックの症例報告

ストレートネックとは

ストレートネックとは、本来ゆるやかなS字カーブを描いている首の骨（頚椎）が、まっすぐな状態になってしまうことを指します。

スマートフォンやパソコンの長時間使用、うつむき姿勢の継続などが主な原因で、首のカーブが失われることで頭の重さが直接首や肩にかかり、肩こりや首の痛み、頭痛などの不調を引き起こします。

最近では「スマホ首」とも呼ばれ、若い世代にも増加傾向にあります。

ストレートネックの特徴

ストレートネックは首のS字カーブが失われる現象を指します。

首のカーブが無くなり真っ直ぐになってしまうと、頭の重さを分散させることができず、骨格の構造から頭が前に出て、頭を支える首に大きな負担が掛かかります。肩こりや頭痛など、様々な不調を引き起こすことがあります。

私たちの頭は平均して5kg前後の重さがあり、これはボーリングのボールと同じぐらいの重さです。このズシっと重い頭を支えるために、私たちの首は正常であれば緩やかに前方にカーブすることで、重力や衝撃を吸収してくれています。

女性に特に多く、女性の発症率は男性の約1.5倍から2倍程度です。30歳以降の成人期に多いとされていますが、最近では10代の若年層での発症も増えています。

ストレートネックを放置すると、首や肩のこり・痛みが慢性化し、頭痛やめまい、吐き気、手足のしびれ、自律神経失調症、睡眠障害など全身に悪影響が及びます。

重症化すれば脳梗塞や脳出血など命に関わる疾患のリスクも高まります。

ストレートネックの原因

医学的にはストレートネックの主な原因は以下のように説明されています。

姿勢の悪さ

長時間の前屈姿勢や顔を前に突き出す姿勢を続けることで、首のカーブが失われます。デスクワークやスマートフォンの使用が主な要因です。

組織の変化

加齢や体型の変化に伴い、頸椎の椎間板や骨の軟骨が変性し関節の可動域が低下します。

外傷や疾患の影響

交通事故やスポーツでの怪我、頸椎の病気や関節リウマチなどが原因で首全体に問題が生じることがあります。過度なトレーニングも小さな怪我の積み重ねとも言え、カーブの減少を招きます。

運動不足

運動不足や日々の姿勢不良により、首や肩周りの筋力低下してしまい。正しい姿勢が保てなくなり、ストレートネックが進行することがあります。

このようにストレートネックは生活習慣の影響を大きく受けており、ストレートネックと一口に言っても、一人ひとりその原因は大きく異なります。

さらに、その原因が複雑に絡み合っているため、ストレートネックを改善するためには原因究明のための徹底的な検査が必要です。

病院とはここが違います

ストレートネックの場合、病院では次の治療法が一般的です。

理学療法

医療機関の整形外科やリハビリテーションで行う理学療法士による物理療法や牽引、温熱・電気療法などが用いられますが、年齢や耐性によっては動きによって痛みや辛さが増えることもあります。

誰もが継続的に行えるかには疑問が残ります。

薬物療法

首や肩、腕にかけて痛みやしびれが強い場合は抗炎症薬や鎮痛薬が処方されます。それでも改善がない場合は神経ブロックが使われます。

しかし、あくまで一時的に症状を抑えているだけであり、さらには吐き気やめまい、眠気といった副作用が出る場合もありますし、根本改善とは言えないでしょう。

運動療法

首と全身のストレッチや筋力トレーニングを行います。首の前後で筋肉のアンバランスがある場合は首と背中、胸の拮抗筋トレーニングを交互に行います。

独学で行うことは難しく、さらに痛みを抱えたまま正しくトレーニングを継続できる人は決して多くありません。

ストレートネックを改善するために

まずはあなたの首がなぜストレートネックになってしまっているのか、その原因を明らかにします。

現状を正しく把握することが症状改善のためには大切であり、原因を取り違えたまま治療を進めてしまえば改善は見込めないからです。

ストレートネックは気づかない間に発症することが多く、姿勢の悪化だけではなく肩こりや寝違いを繰り返すようになります。当院では詳細に分析し、首のどこに問題があるかを見つけ出します。そしてその検査結果を元に施術を行います。

当院の特徴

臨床経験豊富なカイロプラクターが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

ストレートネックの臨床経験を多く積んでいるカイロプラクターが責任をもって検査や施術を行います。そして施術だけではなく、姿勢指導や効果的なストレッチもお伝えしながら、あなたのストレートネックのお悩みに向き合います。

ストレートネックでお悩みなら一度ご相談ください。

ストレートネックのQ＆A

そもそもストレートネックは良くなりますか？

カーブ減少の程度にもよりますが、まずは首の可動域の増加を図ります。とくに見上げる動作時に制限や、痛みや突っ張りを背中上部に感じるケースが多いです。首全体の柔軟性が増えて、動きに余裕が生まれると首の下から徐々にカーブを出すことにつなげます。逆向きのカーブがある際は逆向きの関節下部を集中的に施術を行います。

二重顎のように、顎の下にたるみがあります。ストレートネックでしょうか？

顎のたるみだけではストレートネックかを判別することは難しいです。触診で首全体の形状を把握することもできますが経験と繊細な感覚が必要です。一般的なレントゲン等の画像を用いて診断されることがほとんどです。

ストレートネックのよくある症状は何ですか？

ストレートネックによる症状は頭の付け根と首の上部、そして首の下から肩甲骨にかけて緊張、詰まり感、重くてだるい、ツンとした痛みを感じることが多いです。臨床経験から述べるとカーブが失われている箇所、真っすぐの部位は無症状であることが多いです。

首を回す時に音がなります。良くないですか？

首や背中を回したり傾けてポキっと音を発生させることはあまりおすすめしません。通常のストレッチや動きのなかでは問題ありませんが、急激に回したりすると骨と骨の間の関節に負担がかかります。音は関節内の圧力差によって起き、潤滑液の泡が炭酸のように鳴るような現象です。そして首は大きな上下、左右の大きな回旋、左右の少しの傾きの動きは得意ですが、回すという動作は得意ではありませんので避けましょう。

通販で購入したストレートネック解消枕を使って寝ています。良いでしょうか？

良くないと明言は出来ませんが、期待できないでしょう。まずどのような形状、大きさ、材質のものか分かりませんが身体へ負荷をかける程のものであれば、その上で寝ることは避けましょう。寝返りで位置がずれることもあり、悪化するでしょう。そして145cmの高齢女性と190cmのアスリートでは首の形状や高さも異なります。首の状態は個別具体的に異なりますので、現状把握や画像分析せずに使用するものは、私は使用しません。

高校生の娘が怪我をした際に撮ったレントゲンでストレートネックと言われました。早すぎませんか？

最近では小学校高学年でもストレートネックも報告されており、高校生であれば、残念ですが珍しくありません。下を向いてのスマホ、覗き込むように前傾した状態で勉強を続けることで首のカーブが少なくなります。アドバイスとしては書見台を使うこと、ノートは10センチ以上身体から離して書き込むことをおすすめします。

動画で顎を引いて下を向くストレッチを知りましたが、良いですか？

顎を引く姿勢は悪化しますので今すぐやめましょう。顎を引いて下を向くことで後頭部下の筋肉を緩める目的らしいですが、首のカーブを減らします。非常に多くの治療家やトレーナーの方が発信しているようですが、真逆の動きになります。脱力姿勢で座り、顎を1−2cm上げるように座りましょう。たとえ10秒でも良いです。

顎を引くように意識していたのに、カーブが少ないと整形外科で診断されてショックです。

ストレートネックはミリタリーネック、アーミーネックと呼ばれます。軍隊、陸軍で上官に対しての敬礼時に顎を引いて首を真っ直ぐにする不自然な姿勢です。これが無意識の状態でも首がそのような姿勢になることです。テキストネック、スマートフォン症候群とも呼ばれ、顎が胸につくほどの下を向いた状態で携帯電話やスマホ作業をすることが名前の由来です。負担のかかる姿勢になりますので、避けましょう。

首のカーブが減少すると頭痛、めまい、自律神経に影響があると聞きました。

自律神経には首の上から伸びている副交感神経と首の下の背中から伸びている交感神経があります。頭痛、立ち眩み、めまいを引き起こすこともあります。また自律神経のバランスが乱れると疲れていても眠れない、どれほど寝ても寝足りないといった睡眠の問題、消化吸収、便や生殖機能にも影響を及ぼします。

お勧めの枕はありますか？

眠れる枕が良い枕であるとも言えます。睡眠中に首のカーブを回復することは難しいです。私も勉強や実践を兼ねて寝具店やデパートで計測して枕を幾つも作りましたが、市販のものでお勧めできるものはありませんでした。当院では玄関マットとバスタオルを組み合わせ、寝返りがしやすい高さに調節することをオススメしています。

ストレートネックに悩んでいた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

当院のカイロプラクティックはストレートネックと相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。ストレートネックに悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて身体の変化を実感しています。

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